企画展「性別越境の歴史学―男/女でもあり、女/男でもなく―」【國學院大學博物館】

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皇統問題を取り巻く状況にも思いを馳せられる企画展の情報を、
れいにゃんさんよりいただきました。

企画展「性別越境の歴史学―男/女でもあり、女/男でもなく―」【國學院大學博物館】

会期:令和7年12月6日(土)~令和8年2月23日(月・祝)

 人類の最も自然的な側面と考えられがちな「性」は、極めて文化的な性格を有している。むしろ、生物学的な「男/女」に限定されない性のあり方こそ、動物と人間とを截然(せつぜん はっきりと)と分かつものだ。そして人々は、性別の垣根を越境してみせることで、超越した異能を身に付けることさえできると信じられてきたのである。とりわけ、祭祀や芸能に関わる世界では、異性装をはじめとする「性別越境」が重要な意味を持つことがあった。
 そこで本展覧会においては、「あいまいな性」を許さなくなった明治以降の感覚を問い直しつつ、歴史的な「性」に対する意識を瞥見した上で、今日まで命脈を保ってきた日本文化における性の多様性について明確にしていきたい。

天照大神がアメノウズメの肢体と踊りに魅せられ、
ヤマトタケルが女に身をやつして敵を討ち、
神功皇后が丈なす黒髪を角髪(みずら)に結って陣頭に立ち、
光る君が「女にて見たてまつらまほし」と称賛される有り様が描かれ、
森乱が信長の最期に付き従い、
歌舞伎で女形が艶なる姿で女衆も男衆も虜にする文化は、
今も脈々と受け継がれ、世界を席巻する要素にもなっています。

-横浜ライブの翌日に最終回を迎えた「べらぼう」、蔦重の本居宣長への口説き文句
「この国はイザナギとイザナミが産んだ国。
天照大神が、アメノウズメの艶めかしい踊り見たさに、うっかり顔を出しちまったような、
助平でおっちょこちょいで祭りが大好きな神様が集う国」
「その神様たちが起こす一々を俺らのご先祖は受け止めた。
生まれくること、滅びゆくこと、喜び、悲しみ、善も、悪ですら、
『もののあはれ』と飛び切りでけえ器で。
そのでけえ器を、私は江戸の皆に知って欲しいのでございます」-

それにも関わらず、「あいまいな性」を許さなくなった明治以降の感覚
明治っていうのは帝国主義に今から乗り出す時でしょ。
その時にはもう女っていうのは、徹底的に蔑視されているっていう状態」、
ほんの一時の時代の空気に今も縛られて、男尊女卑であると自覚しようともせず
男系男子に固執する愚かさをも、世に知らしめるヒントにもなりそうな企画展。

お近くにお越しの際は、足をお運びになっては如何でしょうか。

「愛子天皇への道」サイト運営メンバー まいこ

5 件のコメント

    あしたのジョージ

    2025年12月25日

    私も見に行きたかったなぁ〜🥹

    ダダ

    2025年12月24日

    企画展のご紹介ありがとうございます!
    面白そうですね!
    最終日の2月23日までには行きたい。。(無料なのは嬉しい!)

    出来損ないのメスとしてオスが生まれ、サルやイルカなど多くの動物に同性愛が確認されていることから、動物の基本は両性愛なのかも知れません。
    天照大神が女性神なのは自然界への深い洞察が伺えますし、男女を差別する宗教が根付かなかったことも男女の在り方に影響を与えていたはずです。
    その男女の曖昧さを許容する・できる社会の方が健全だと思いますし、理想の皇族像を押し付けることにもならないはずです。

    まいこ

    2025年12月24日

    mantokunさん、コメントありがとうございます。既に足を運ばれたのですね。

    -横浜ライブの翌日に最終回を迎えた「べらぼう」、蔦重の本居宣長への口説き文句
    「この国はイザナギとイザナミが産んだ国。
    天照大神が、アメノウズメの艶めかしい踊り見たさに、うっかり顔を出しちまったような、
    助平でおっちょこちょいで祭りが大好きな神様が集う国」
    「その神様たちが起こす一々を俺らのご先祖は受け止めた。
    生まれくること、滅びゆくこと、喜び、悲しみ、善も、悪ですら、
    『もののあはれ』と飛び切りでけえ器で。
    そのでけえ器を、私は江戸の皆に知って欲しいのでございます」-

    追記しました。

    枯れ尾花さん、たがや議員の双系継承への理解は、出身大学の影響もあるのかもしれませんね。

    枯れ尾花

    2025年12月24日

    そう言えば、れいわ新選組のたがや亮議員は國學院大学卒でしたよね。

    mantokun

    2025年12月24日

    笹さんもお知らせくださっていたこちらの企画展、年内は昨日までだったので滑り込みで行ってきました。
    素晴らしく、非常に興味深い展示でした!「神功皇后論」でも描かれたヤマトタケルが童女の扮装でカワカミタケルを倒す場面や神功皇后の三韓征伐を描いた絵の展示のほか、明治の同性婚、昭和初期の女装芸者の存在など、初めて知ることがたくさんありました。

    まさに、ジャニーズ問題の際に小林先生が繰り返し描いてこられた、性を厳格に分けず、性に大らか(ある意味、大河ドラマで蔦重が言っていた「スケベ」)な文化こそが日本文化の特色だったことが改めてよく分かりました。図録も買ったのですが、”「物」がなければ展示はできない” (=性別越境の展示ができるほど各時代の史資料が豊富な日本は世界の例外)という三橋順子氏の論考も非常に興味深く読みました。
    また、売り場には安彦良和さんの企画展のポスターも貼ってありました。(こちらも早く見に行きたい)

    とにかく、ゴー宣読者にはものすごくおすすめの展示です。関東以外の遠方から来られる方には、ぜひ年明けの公論イベントと組み合わせてのご観覧をお勧めします。

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