高市首相への批判の声を、ついに日本テレビが報道しました。
【解説】“円安ホクホク”発言に討論番組“ドタキャン” 自民・高市総裁の言動に野党反発、批判の声【日テレNEWS】
文字起こしでもお伝えします。
高市氏:円安でもっと助かってるのが外為特会(がいためとっかい)っていうのがあるんですが、これの運用、ホクホク状態です。だから円高がいいのか円安がいいのかは分からない。これは総理が口にすべきことじゃないけれども。
ナレーション:物価高で苦しむ人への配慮にかけたとの批判もある「円安ホクホク発言」
野田氏:家計簿をつけながらホクホクしてる人いますか皆さん?スーパーの値札見ながらホクホクしてる人いますか、皆さん?
ナレーション:高市総裁の言動に波紋が広がっています。
ホクホク発言に急遽、党首討論の欠席。一体、選挙戦で何が起きているんでしょうか?取材で見えてきた裏側を政治部官邸キャップの平本さんに3つの疑問で聞いていきます。
1つ目が、「#高市総理逃げた」総理側の言い分
2つ目が、野党は疑問視「敵前逃亡」追及
3つ目、追求の背景「ホクホク」発言も
まず1つ目ですけれども、これ#が付く形で「高市逃げた」というのがSNSで拡散されたんですね。
解説:そうですね。事実関係として、高市総理が公示後、唯一の討論となったNHKの「日曜討論」を欠席しました。直前に腕の治療が理由と説明しました。Xでは昨日1日で「#高市逃げた」を含む投稿が12万回以上、投稿され、トレンド入りもしました。SNSでは「討論に出ないで選挙に参加するのか」など厳しい発言がある一方で、「体調が悪い人にドタキャンなんてよく言えるな」と擁護する発言もありました。
そうしたSNSの反応があった中で、総理側としては、どのような説明を、今しているんでしょうか。
解説:総理側の説明はこうなんです。「原因は演説の後のハイタッチと握手で右手を痛めた」と。高市総理は周辺に「特に候補者、地方議員が気合いが入っていて強く握手をされるんだ」と。ある政権幹部は「高市人気で、今、多くの人が集まっていて、握手を相当求められていて痛めてしまった」と説明しています。
なるほど。一方で2つ目ですが、野党側が「逃げた」「敵前逃亡」などと批判している中には、根拠というのは実際にあるんでしょうか?
解説:はい。根拠、中道の野田共同代表はこう言ってます。「総理もありますから、総理公邸にはドクターがいると夜中も診察してくれる。テーピングで済むならドタキャンしなくても良かった」と言っています。ある野党の党は「敵前逃亡だ」と。別の野党幹部は「票を減らす野党の追求に遭う討論会には出ずに、票を増やす街頭演説だけ出たとしか見えない」とこう批判しています。
なるほど。そして3つ目の疑問です。この追求の背景にどういったことがあったのか。この「ホクホク」発言というのも関わってくるんでしょうか?
解説:はい。この逃げたと指摘する背景には、選挙期間中の高市総理の発言があると見ています。その1つが、まずは外為特会「ホクホク」発言です。高市総理は先週土曜、「円安で悪いと言われるけど、外為特会の運用、今、ホクホク状態です」と発言しました。外為特会とは、外国為替資金特別会計で、政府が管理する外貨建ての資産です。高市総理は円安で、この政府の資産の運用益が拡大するメリットがあると説明しました。後に、「為替変動に強い経済構造を作りたいと、そういう趣旨だった」と釈明していますが、野党側から批判が出ています。中道の野田さんは「円安は物価が助長される。国民には厳しいが、政府はホクホクしているという発言」などと批判しています。
2つ目が「消費減税の発言の封印」というものがあります。どういった封印か。高市総理の消費税を巡る発言、変化しているんです。
まず最初は、選挙公約では「2年間の食料品に限った消費減税を検討、加速する」と掲げました。その後の討論会、「総理大臣として2026年度中に実現を目指す」と踏み込みました。そして選挙戦がスタートすると今度は演説では発言をしない、封印をしているんです。自民党幹部は「自民党側から抑えてほしい」と総理サイドに伝えたとも話しています。消費限税は重要点の1つなのに、異例の封印とも言えます。
さらにれいわの大石共同代表は、もう1つ、日曜の討論番組で、「旧統一協会の関連団体が高市総理の政治資金パーティーの券を購入したと報道された問題で追求」する姿勢を示していました。こうした中での「ドタキャンで逃げた」という見方が出ていました。
高市総理が逃げたかどうかの事実関係は、確認することは正直、これはできません。高市総理のみ知ることでもあるのかなと。今の真冬の選挙戦でしっかり治療をして1日も早い回復を祈りたいと思います。
ただ、超短期決戦が故に高市総理に直接聞きたいことは増えてきています。「総理大臣が自分でいいのか」という争点を設定しただけに、有権者に考える材料をしっかり提供する責任があると思います。
有権者に考える材料をしっかり提供する責任
日本で最も購読者数が多く、与党寄りの読売新聞と同じ読売新聞グループである日本テレビが、度重なる失言の決定打ともいえるホクホク発言への批判を取り上げ、説明責任を求めたのは、投票行動に大きな影響があると思います。
有権者に考える材料をしっかり提供する責任は、テレビ局にも大いにあります。
有権者の判断材料となる報道を、もっと行ってください。