サトルです。
いよいよゲスト発言のタームに入ります。磯田氏が「持統天皇の回」と打ってかわって、ノリノリになっていきます。
それは大親友のヤマザキマリが、スタジオ空間を支配し始めるから…「だけ」でなく、彼女の発言の意図することに共鳴…「そうだよね、そうだよね…」と、喜びを隠せない姿でもあります。
ゲストコメンテーター最初の発言。まずは「政治に詳しい作家」の真山仁氏。
進行役の女性アナに「ここまで見てどのように?」、と聞かれる真山氏。
(驚きながら)
「シェイクスピアの劇を見るようだ…」と第一声。続けて、
「日本でも海外でも、普通…政治の闘争って男同士の闘いってイメージ」としながら、「今回は女性がキーマン…(略)…最初は生き残る為の振る舞いだったのが…」
「男の天皇だったらできないようなことを冷徹にやってのけた」(番組もテロップで取りあげる)
さらに
「いずれはこれは国のためなんだと多分どこかから確信し始めてる」(同様にテロップで強調。)
次いで「漫画家」のヤマザキマリ。彼女は磯田と共鳴共演すること多く、ギリシャ、ローマ史は非常に詳しい。また彼女自身の「気概のある人生」が、女性天皇を新鮮な視点で見た発言します。
「やっぱり女性であるということは、良い方向に働いたということはある…と思います。…」
「…男性…オスって言うのは、獲物を獲得する為に周りが見えなくなる…(略)…女の人って子育てしながら、ママ友…(略)…超マルチタスクじゃないですか?!…」
ん?ちょっと…と思った矢先に、
「…もとより、【古代っていうのは、やっぱりシャーマンとして…女性が神を司るという役割りをずっとしてきてるわけですし、今私達が捉えてるような女性像とは、また違う象(かたち)で見られていたんじゃないかなぁ】と思いますね」(【】はサトル記)
続けて女性アナは当時の豪族の状況を、「豪族」…特に「蘇我氏について」の著書のある歴史家の、堺女子短期大学副学長の水谷千秋氏(男性)に聞く。
水谷氏は当時の有力中央豪族の名前を多く挙げ、「豪族による合議制が政治の基本」であった…とし、さらに「特に」蘇我氏が、
「屯倉(みやけ)という朝廷の直轄地を全国に拡大 渡来人を使って戸籍を作らせる。先進的な支配の形を実現した蘇我氏の力はかなりのもの」(こちらもテロップで強調)
ふむ。そんな有力中央豪族の蘇我氏が、「女性である」額田部を推す…ということは、「女性(天皇)は決して中継ぎ的な存在ではない」との意味ですね。
「能力」が重要である…と。
その発言を受け満面の笑みで話し始める磯田道史。ノリノリです。
「ぼくもこのぉ…屯倉のねぇ…跡と思われる所の発掘報告書を全国探してマニアだから読むんですよぉ…(ニッコニコ♪)結構先端的な物が出てて…須恵器…」
(AI註…須恵器(すえき)は、主に古墳時代中期(5世紀前半)から平安時代(10世紀〜12世紀頃)にかけて作られた、青灰色で硬質な陶質土器。朝鮮半島から伝わった技術で、登り窯を使用し1,000℃以上の高温で焼成されたため、頑丈で防水性が高いのが特徴)
「…須恵器だとか、やっぱり渡来人とさっき仰ってたけど、朝鮮半島の人達にスッゴい高い生産技術で何か造らせて、例えば陶器とか鉄とか、嘗てはですよ!…半島でしか造れなかったモノが日本国内で内製化…国内で生産できる…。ところがですよ!…やっぱり日本は昔、朝鮮半島に拠点を持っているから、…」
(任那のことですね。AI註…任那日本府(みまなにほんふ)は、4〜6世紀に朝鮮半島南部にあったとされる、大和王権(倭)の出先機関、または外交使節団の呼称です。『日本書紀』に記述があり、鉄資源の確保や百済・新羅との外交拠点でした。恒常的な統治機関であったかは現在議論があり、学説によって評価が異なります。 )」
「…男たちの人には…夢よもう一度の人…崇峻さんとかは、行こう朝鮮半島へ!と2万人とか…(ノリノリ過ぎ喋りまくるので大幅に略笑)…西日本の豪族達は、崇峻さんは危ないから、馬子さんや推古…あっちの方が自分達にとって有難い政権…略…」
水谷氏、内心?「良く喋るなぁ笑」と笑いつつ、
「(崇峻は)馬子と推古の力によって(天皇に)なれた傀儡なんですよね…略…結局粛清されてしまう」と発言。
オイオイ(観てたかも知れない)ダンケー諸君。
「傀儡」と言われてるぜ?これ…事実だよな?
「中継ぎ」どこの話じゃない。しかもこの番組…女性天皇は中継ぎではない…と粉砕し始めてるのにお気づきか?
さらに
「そのあと、天皇が殺されたのに、あんまり混乱起きてないんですよね…馬子やら推古が倫理的に批判されたこともあんまりないですし…」
ここで、真山氏が「傀儡って…」と、ウンチクを話した後に、ヤマザキマリが「ピカイチ」発言。
「ぜっんぜん珍しい話じゃないですよね笑。古代エジプトでも古代ローマでも、そんな話いくらでもありますもの。ローマですとね…東ローマ帝国…西と東に(ローマが)分離しちゃうんですけど、ローマ帝国初の女性皇帝の「エイレーネー」って人が現れます…」
番組は発言に被せ、わざわざイラストを作り、説明図を作るという今までの番組からは珍しい異例の対応笑
番組の「推し度合い」がわかりやす過ぎ笑
「…その方も自分の息子を傀儡にする為に皇帝にして、傀儡…操っていくんですね。息子が全然言うことを聞かないから、ナント息子を殺しちゃうんですよ!(番組は動画にしてわかりやすく「殺す」とアシスト笑)…皇帝に自分がなってしまう…」
女性アナの「えーっ!」と叫ぶ悲鳴の音声が被ってしまう。
「…そういう例もありますからね。そう考えたら、なんか全然有り得る話かな…」
真山思わず、(女性スゲー…この場合ヤマザキにもか?)と、天を仰ぐ笑
磯田静かに「ヤマザキさんスゲー。良いね良いね」?…と笑みを浮かべる。
女性アナ 「どろどろしてますねー♪」と、何故か嬉しそう。
そして男性陣は全員静かになる笑
「なに驚いてんの?あったり前じゃん!」と言いたげなヤマザキマリ笑
そして番組は、「リーダーとしての推古の挑戦」のナレーション解説に入ります。
(ナレーション解説には、背景に役者のドラマシーンや劇画説明を多用するのがこの番組)
この「血塗られた権力闘争を勝ち抜いた推古」が辿りついた国家戦略は「仏教を基にした国家運営である」…とナレーション解説。
それまで様々な信仰をそれぞれが持っていた豪族達を仏教でまとめる戦略をとったと解説。(だいぶまとめました…。)
そこから(日本初の仏教寺院)飛鳥寺を詳しく説明。(ロケ映像&CGもフル活用)
舎利や遺物も京都府立大教授にワンポイントで説明させ、さらに奈良国立博物館研究員も登場させ、そのことだけを説明させる番組。
(研究員)
「非常に舎利信仰がはやった時期、東アジア全体として、理想的な王というのは仏教を擁護する存在で、その王は舎利を持っている。共通のイメージがこの時期の東アジアの王権にはあった」と、こちらもテロップ付き。
さらにナレーションで「推古天皇の採った手法は当時の東アジアでは最先端の手法」と説明。隋の手法をロケ、動画、フルに使う。「しかし中国との交流は120年間なかった」と、苦しい推古(日本)の立場、状況を説明。
そこで出てくる「隋書」に出てくる一節…「日出る処の天子…」をクローズアップする番組。
この国書の文言が「隋の2代皇帝 煬帝(ようだい)」が激怒…と説明。
周辺国を臣下と見なす中国の「冊封体制」への「挑戦」と見なしたと「従来の学説」をナレーション…と直後に、「ただ」…
ん?
「ただ、義江さんに依れば、新たな解釈が(現在の学界では)呈示されてるという…。」
と、日本古代史関連の大量の本(義江氏以外の著書)を撮しながら、書を読む義江名誉教授にズームイン!(この手法も大変珍しい。明らかに義江氏への権威付けを視覚的にもプッシュするNHKスタッフ!)
(義江名誉教授)
「近年の研究では、「日出処の天子」…だから要するに、日が昇る方角…あの…東の方を意味するだけで、「日没処」は西の方を意味するだけ。どちらも仏教の経典に根拠がある言い方。「天子」というのも仏教的な君主を表す言葉。それは仏世界の四方…東西南北あちこちにいるという理解なわけですね。だからそれも傲慢に中華皇帝並みの天子だぞ!と言ったわけではなくって、あくまでも仏教を尊崇する君主として、お付き合いしませんか!?…というような申し入れ…だった!…と思われます。」
小さく2度頷く義江名誉教授。
そして義江氏の発言を裏付ける為に、隋の使節団を迎える為に遷都した地「小墾田(おはりだ)宮」の説明。日本書記の記述から引用した「小墾田宮」はこれまで不明とされてきたが、新たに奈良大学教授相原氏をここで登場させる。7世紀のモノであったとされた石神遺跡こそがその地であるとする。
相原教授は、
「(出土した土器の形状や遺跡の遺溝からも)古墳時代から続くような宮殿とは少し違う中国を意識した宮殿になっている」と推古時代に繋がるのではないか?と説明。
番組はイラストで「周到に準備されていた」と説明。
そこで隋からの使節を冠位によって違う衣装を身に付けた群臣(豪族)たちが迎え、隋からの国書を受け取り、読んだ「推古天皇の様子は(隋の史書の記述から)次のような応対だった」とナレーションは告げる。
「私は文明と離れていて礼儀を知りません。今、殊更に道を清め館を飾り大使を待っていました。…」
「…どうか大国を改革された方法を教えていただきたい。」
ナレーションは「推古天皇は、中国の臣下になること…冊封体制に入ることは慎重に避けた。その代わり徹頭徹尾謙虚に誤解を解くように努めたのだ。」と。
解説は、使者は帰国し、その報告で煬帝は機嫌を直したとする。
ここでスタジオへ。
真山、ヤマザキ、水谷氏のコメント受け(大体宗教導入した効果について)、磯田道史…身振り手振りゼスチャーつけて磯田節炸裂!3人に「何が大事なポイントなのか?」を、力説します。
ただただ頷きながら聞き入る3人…。
さて一体、何を磯田道史は全力で熱弁するのか?…は次回に。
つづく。
4 件のコメント
サトル
2026年3月23日
>ゴロンさん
ブログ紹介&コメントありがとうございます。
そうですね。何より磯田道史氏の著書の販売部数…人気度数は奴らが束になっても敵いません笑
もちろんヤマザキマリにも…です。
あ!2人共著書映画化されてるわ(爆)
サトル
2026年3月22日
>れいにゃんさん
(メーリスには載りましたが、掲示板に「本日のブログ紹介」が載らなかったので…こちらに…)
いつも、ご紹介&コメントありがとうございます。
はい「書くんでしょ?」のおひとり…にございましたね笑(メーリス投稿版?は短くちょっぴりマニアック)。
仰るとおり(私も)ノリノリです笑
(たぶん火曜日にまた発狂してる駄文読む気がするので、それ迄楽しみたいです)笑
サトル
2026年3月22日
>京都のSさん
コメントありがとうございます。
ここでのヤマザキマリの発言は素晴らしかった。
そして何より、番組側が里中を外し、ヤマザキマリを推してることが、とってもよくわかるシーンでした。
(この後もですが)彼女だけですもの、イラスト…アニメーション入れて「コメント」解りやすくしてるの笑
次回は1回丸々使って、「磯田道史の全力コメント(ほぼ講義笑)」を紹介&解説いたしますm(_ _)m
京都のS
2026年3月22日
今回も臨場感に溢れる解説でした。フェミニストなら女性首相(内実は伴わない)の誕生よりも、番組中のヤマザキマリによる解説(東ローマ帝国の恐るべき女帝)や倭国における強くクレバーな推古帝の活躍にこそ快哉を叫ぶべきですよね。