和田秀樹先生
私は、精神科病棟に約15年勤務する看護師です。
特別な資格を持っている訳でもない、その他大勢の看護師です。
下記の記事を読みました。
プレジデントオンライン
精神科医・和田秀樹「複雑性 PTSD なんかではない」眞子さまの本当の病名は
https://president.jp/articles/-/50716?page=1
複雑性 PTSD という病名を今回始めて知りました。
そしてこの診断基準で挙げられている、逃れることが困難もしくは不可能な状況で、
長期間・反復的に、著しい脅威や恐怖をもたらす出来事の例に
“「反復的な小児期の性的虐待・身体的虐待」のほか、「拷問」「奴隷」「集団虐殺」”
を先生は挙げられています。
これはこの通りなのだと思います。
眞子さまは皇室という制限を受けた環境で過ごされています。
そして年単位でご自身の結婚についてバッシングを受け続け、
悪質なデマを流され続け、
しかもご自身で反論ができない立場にあります。
誹謗中傷に対する告訴もできません。
何かにつけて「税金で食わせてやってる」という心ない言葉も飛んでくる中
ご公務で国民、大衆の前に出なければなりません。
この状況を「虐待」「拷問」「奴隷(的)」とならずに、
なぜ「悪口」程度の外傷的体験というアセスメントになってしまうのでしょうか。
先生が書かれているように
“虐待のような悲惨な体験を長期間受け続けた人に生じる心の病”
そのままではないでしょうか。
私はDVを受け続けた家族が加害者からやっと距離を取っても
また元のところに戻ってしまう現場を少なからず見ております。
ゴー宣ネット道場ブログ 2019年4月19日
https://www.gosen-dojo.com/blog/21948/
先生のおっしゃる通り
虐待が終わった後どうするかがとても大切です。
まず初めに行うことは、秋山医師の話されてるとおり、
環境を変え、バッシングのない環境に身を置くことと考えています。
秋山医師は、これで万事解決という話をされてるのではないと思います。
そして、
“その一方、虐待をしてしまった親に対するカウンセリングも重要だ。
アメリカではこれが盛んに行われ、カウンセラーが認めれば、
子供はその親元に返される。”
と話されてるように、
今行うことは、眞子さまへの診断がおかしいという文章を世に出すことよりも、
(難しいのは承知の上です)眞子さま、小室さん親子へのバッシングが
コントロールできなくなっている大衆を落ち着かせるような
精神科領域を生かした文章を世に出すのが1番ではないかと強く感じております。
眞子さま小室さんが晴れやかに過ごされ、そして病気がこれ以上悪化しないよう、
私は微力ですが声をあげております。
現場に立って、日本の精神医療はこれでいいのだろうかと思うことが
少なくありません。
「複雑性PTSD」、「適応障害」両方が軽く見られない日本に、
そして皇室の皆様が過ごしやすい日本にしていかなければと強く感じました。
文責 群馬県 ふぇい
10 件のコメント
ねこまる
2021年10月15日
ふぇいさんの主張に同意です。
専門家なら細かい病名の違いより、もっと他に書くことがあるはずです。
そしてそんな記事を載せる雑誌にも問題を感じます。
今はまず眞子さまが心安らかに過ごせるよう考えるべきだと思います。
かずず
2021年10月15日
私は、公の場で、精神の病を公表された場合には、これ以上の悪化を恐れて、回復を祈りそっとしておくのが、常識だと思いました。
今回は、宮内庁が公表した後に、更なる批判が出てくるなんて、理解できません。
ましてや、実際に診断していない医師や研究者達が、診断に対して非難するとは、理解不能です。
ダイスケ
2021年10月13日
PTSDでも適応障害だろうが、悪化したら大変ですよ。眞子さまの体調が心配
よっしー
2021年10月13日
眞子さまへの診断、複雑性PTSDの症状は、まさに眞子さまが置かれている状況からの診断だと思いました。
国民やマスコミから虐待を長期間受け続けた、
そういう認識で間違いないと思います。
あまりにも、ひどすぎます。
だふね
2021年10月13日
私も、ダダさんのおっしゃるように、病名それ自体が問題なのではないと考えます。「国民が眞子さまをここまで追いやった」という事実が重要なのです。
皇室の方に限らず、人一人を病気に追い込んでしまったこと。それは国民が立ち止まる、自らの行いを振り返るきっかけにするべきなのでは?
和田氏の「適応障害あたりで、実際はそれほどでもないんじゃないの?」などと、眞子さまの状況を軽く見て一切の想像を巡らせない姿勢はいただけません。
バッシングした国民の中には、和田氏の発言で罪を免れたような気になって、
「なんだ、そんなもんかよ、脅かしやがって」
「おまえなんて可哀想じゃねぇよ、あんな男を選ぶのが悪いんだ」
「弱っちいこと言ってんじゃねぇよ、悲劇のヒロインぶるな」
などと、逆恨みしてますます攻撃する者もいるでしょう。
こういう卑しい心性はどこから来るのか、和田氏は精神科医として分析し、ぜひ世に注意喚起してほしいです。
精神疾患は決して特別なものではなく、いつ誰がなってもおかしくない。自分の苦しさを訴えても耳を傾けてもらえない、敬遠され、特別扱いされ、理解からいつまでたっても程遠い状況が続くというのは、当事者にとっていちばん苦しいことでしょう。
和田氏のやったことは罪深い。自分勝手な予測を、公器を使って開陳することの影響力の大きさを考えてほしいです。
urikani
2021年10月13日
「大衆を落ち着かせるような精神科領域を生かした文章を世に出すのが1番ではないかと強く感じております。」
本当にお願いしたいです。
乱暴な言い方をすれば、病名なんてどうだっていいです。眞子さまの心が病んでしまわれたのは事実で、国民がそこまで追い込んだ事が事実です。
眞子さまの1日でも早いご快復と、加害者である国民の改心を心よりお祈り致しております。
てるてる
2021年10月13日
「悪口」程度の外傷的体験、と言ってしまえる時点で、眞子さまや皇室の方々が置かれている状況を理解し、想像できていると思えません。
ダダ
2021年10月13日
「本当の病名」って、今は重要なのでしょうか。。
複合性PTSDでも適応障害でも、原因は国民にあります。
そして、どちらの病気も完治するかは分からないものです。
(雅子さまは現在も療養中)
雅子さまと眞子さまの、一日も早いご回復をお祈り申し上げます。
基礎医学研究者
2021年10月12日
実は私、多くの方々が取り上げた「週刊新潮」の専門家コメントに和田秀樹氏の記事が載っており、なぜ複雑性PTSDを否定するのか気になっておりました(今回、ふぇいさんが前記とほぼ同様の内容の記事を取り上げてくれましたので、自分のもやっとした疑問が解消されたことに、感謝致します)。
といいつつも、まず”ゴー宣ネット道場ブログ(2019年4月19日)を再掲いただき、心揺さぶられました。私も、この話が強烈に印象に残っており、辻説法3巻を読んだ後に出版社に投稿しました自分の感想でも取り上げたのですが、ふぇいさんの職業人としての感想に感銘を受けました。
さて、精神疾患についてはもちろんよく知らないのですが、研究をやっておりますと、精神疾患は捉えどころがないように見えます。例えばある疾患ではPET(陽電子放射断層撮影:特定の物質を半減期の短い放射能核種でラベルし、体内動態を追跡する)で脳の特定領域の発火が定量できるとか、シナプスとシナプス結合の障害が予測できるなどがもし可能ならば、消化器や内分泌などの領域のような疾患分類が可能なのだと思いますが、「精神」というものはまだそのような機能分類が可能になるほど、科学が発展していないのだと思います。閑話休題。
前置きが長くなりましたが、自分が非常に説得力を感じたのが、以下の部分であります。すなわち、”この状況を「虐待」「拷問」「奴隷(的)」とならずに、なぜ「悪口」程度の外傷的体験というアセスメントになってしまうのか?”これは、和田氏には失礼ながら、やはり想像力が足りないのではないかと思います。私見では、和田氏がPTSDの例に挙げている症例と眞子さまの状況に一体どんな違いがあるというのでしょうか?
そのようなことより、ふぇいさんのいわれる結論には、激しく同意であります(同じ職能を活かすのならば、ふぇいさんのような道を選択すべきだろう、という意味で)。
京都のS
2021年10月12日
「眞子さま、小室さん親子へのバッシングがコントロールできなくなっている大衆を落ち着かせるような精神科領域を生かした文章を世に出すのが1番ではないか」…本当、その通りですね。
和田氏の「PTSDじゃねーだろ?」論は、一人の若い女性への大衆の誹謗中傷に、精神分析を騙って理論づけしたような格好でムカつきます。
和田氏の結論は「眞子様は適応障害だ」「適応障害にはカウンセリングや精神療法が進んだアメリカで治療を受けるのが一番」というもので、氏の日本嫌い&アメリカ・マンセーなグローバリストぶりが前面に出ています。
氏の文章からは日本国民統合の象徴を擁する聖家族への敬意も興味も全く感じられません。しかし、現在の堕落した日本の大衆が求めているのは和田氏の論考の方なのです。やはり我々には皇室を戴く資格がありません。