ふと自分の父親が寛いで背中を見せた時、
世の中、人や動物は親の背中を見て育つと言いますが、
本当だなとつくづく感じる事がありました。
ある日、眞子様の年内ご結婚の報せを
こたつの間で、横になり背を向けた父親に伝えた時、
良かったじゃないか。周りがどうこう言うもんじゃない
と背中越しから言い、続けて、
今のくだらない日本国民から離れて暮らすのも幸せだ
と嘆息まじりの言葉に、
ああ、親父も一般の庶民感覚があるのだな
と安堵を覚えました。
私の父曰く、学生運動真っ只中、血気盛んな様子で前に出ては、
機動隊に追い回されて仲間と理想を追ったと言うマルクス・レーニン主義者でしたが、
ある日を境に今の運動と仲間の様子に疑問を持ち、庶民へと戻り、
客観的な思考で(やや冷めた?)日本と日本人を観ることにしたそうです。
その際に、今の眞子様の結婚については、
おかしいよな、保守派の方が皇族を苦しめて、矛盾があるよな
と言い、続けて
いわゆる、誇りある日本人が眞子様達を日本から追い出すんだな
と発言するので、父はひねくれた日本人かもしれないと思うも、
少なくとも眞子様達を苦しめた人達よりは心があり、
人を思いやれるのじゃないかとも思いました。
私も父も、親子で(やや)正反対の思想をしていますが、
根っこは同じ、国を憂いて、正道を生きたいのかもしれず、
親の背中はやはり影響が強いのだなとつくづく感じ、
父を追い越せるように思考と言論・行動の向上に努め、
眞子様や愛子さまを悲しませないようにしたいと強く思いました。
文責:神奈川のY
5 件のコメント
てるてる
2021年10月13日
素直な感性で他人を思いやる心がある一庶民の方が、”保守派”なんかよりよっぽど素晴らしいことを言うんだな、と思います。
かえさる
2021年10月12日
とても素敵なお父様だと思いました。
これ以上、何も言えねぇッス!
ダダ
2021年10月12日
お父様の保守派批判、お見事です!
しかも横になりながら・・・というのが^^
心ある庶民の姿をしみじみと感じました。
京都のS
2021年10月12日
「おかしいよな、保守派の方が皇族を苦しめて、矛盾があるよな」「いわゆる、誇りある日本人が眞子様達を日本から追い出すんだな」という二文は自称保守の可笑しさを見事に突いており、Yさんの父こそが真正保守のような感じを受けます。きっと学生運動に明け暮れていた頃の父上は、日本政府の対米従属ぶりに対する怒りからのものだったのかもしれません。かつて東大に乗り込んで新左翼の学生と対峙した三島由紀夫は「君たちが『天皇』(を認める)とひとこと言ってくれれば私と君たちは手を組める」と言いました(※筆者の補注)。かつての熱い時代は右も左も愛国だったのかと思ったものです。話が逸れました。現在は右も左もアンチナショナリストで、右派も天皇を政治利用するばかりです。嗚呼…。
基礎医学研究者
2021年10月12日
興味深く読ませていただきました。そうなのですよね、神奈川のY様のお父様がいわれるように、本来保守派は尊王で皇族の方々を敬う思想であるはずなのに、眞子様ご結婚のバッシングに加担するということは、結局のところ「保守すべきものがでどのようなものであるか」の思想形成ができていないのでは?と私見では思います(そして、誇りあるべき人達が眞子様達を外国に追い出すのだな!というのは、恐るべき皮肉である、と思う次第です(m_ _m)。