文字起こし “安定した皇位継承” 天皇陛下「国民の皆さんの理解が得られるものとなることを」国会での議論に国民の理解は?【TBSサンデーモーニング】養子案は国民の理解があるのか 無理がある

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本日放送のサンデーモーニング「風をよむ」において、養子案への懸念が取り上げられました。
(YouTubeでも動画がアップされましたので、追記します)

“安定した皇位継承” 天皇陛下「国民の皆さんの理解が得られるものとなることを」国会での議論に国民の理解は?【サンデーモーニング】

文字起こしでお伝えします。

VTR 森衆院議長:養子となった 旧11宮家の男子が皇族に、その男の子 が生まればその子は皇位継承権を 持つということになります。

膳場アナウンサ-:安安定的な皇位継承に向け立法府の総意をまとめていた全体会議の議長が皇位継承資格に言及、波紋を呼びました。

中道・階議員:正副議長の取りまとめを超えたものであって、それはおかしいと。

膳場アナウンサ-:今回、衆産両院の正副議長が取りまとめた「立法府の総意」はあくまでも皇族数を確保するための案。①女性皇族が婚姻後も身分を保持するというものと、②戦後に皇籍を離脱した旧宮家の男系男子を養子に迎えるという2つの案です。皇位継承の問題についてあえて触れずにいた中での森議長の発言からは、男系男子による皇位継承への思いが垣間見ええます。かねてより高市総理は男系男子による皇位承を強く主張。

VTR 高市首相:126代にわたって 男系で皇統が継承されてきたという世界でも比類がない歴史的事実こそが天皇の権威と正統性の源だと考えております。皇統に属する男系男子を皇族とする案を第1優先として 国会における議論を主導してまいります。

膳場アナウンサ-:にわかに注目を集めることとなった男系男子と旧宮家。時代に翻弄されたその歴史は明治時代 に遡ります。

かつて明治のはじめまで天皇家以外の皇族を構成する宮家は4つでした。ところが明治天皇は正室との間に子供ができず、側室との間に生まれた5人の男子のうち4人が次々と亡くなり、成人したのは後の大正天皇 ただ1人という事態に。危機感を抱いた明治政府は宮家の1つを 頼ります。

伏見宮邦家(ふしみのみやくにいえ)親王。正室と9人の側室の間に32人の子供をもうけ、そのうち 17人が男子でした。明治政府は邦家親王の男系の子や孫たちの分家、独立を認め、これが後の旧11宮家と なったのです。

しかし終戦後、その11の宮家は皇籍を離脱、民間人となりました。今回まとめられた「立法府の総意」はこの11宮家の子孫から男系 男子を皇族の養子に迎えるというものでし た。

皇室の制度と文化を研究し、政府の有識者会議にも招かれてきた所功名誉教授は、宮家と男系男子との関係についてこう指摘します。

VTR 所功氏:明治22年に出来上がる皇室典範では絶対、男系男子でなきゃいけないという限定をつけた。 当時は近代化をして欧米に伍していくためには、政治的にも軍事的にも強固な日本を作るためには、やはり天皇が男子であり、そして皇族も軍人でなきゃいけない。

膳場アナウンサ-:明治政府は旧皇室典範において皇位継承者を男子に限定します。国家が戦争へと突き進む時代、男系男子の 皇族は必ず将校として軍に入隊、国民を動員する軍の権威付けにつがっていきました。

そして戦後は皇位継承を巡る議論も下火と なっていったのですが、再び大きな議論となったのが・・・

2004年12月 VTR 小泉元首相:今の時代、仮に女性天皇が現れても 国民は歓迎 するんじゃないですかね。

膳場アナウンサー:2001年の愛子さま誕生をきっかけに皇位継承資格を女性、女系に拡大する動きが盛り上がりました。当時の有識者会議は・・・

VTR 2005年 有識者会議・吉川弘之座長:皇位継承資格を女子や女系の皇族に拡大するということを基本に報告書の取りまとめに向けた作業を進めると。

膳場アナウンサー:この時の報告書(「皇室典範に関する有識者会議」報告書(2005年))では、「女性天皇や女系天皇で正当性が揺らぐことはない」とされ、その一方、「男系男子の確保や旧宮家の皇籍復帰については困難」とされました。その背景を所教授は・・・

VTR 所功氏:明らかに一般国民として生まれ育った方々ですから、それはどんなに先祖が皇族だった、あるいはお父さん、おじいさんが皇族だったとしても、一般国民であることは変わらないんですね。(旧宮家の長老方も)「到底無理ですよ」と言っておられる。

膳場アナウンサー:旧宮家による男系男子の確保は否定され、女性、女系容認へ傾きます。
ところが 2006年、悠仁さまのご誕生で皇位継承の論議は事実上、棚上げとなったのです。

それからおよそ二十年、女性天皇、女系天皇について議論されることなく、今回、議長が突然漏らした「旧宮家から迎えた養子の子が男子なら皇位継承権を持つ」との言葉。所教授は・・・

所功氏:国会の議論はあまりしないままに、成立させようという風なシナリオがあるとすれば、それは違うと。真剣に衆参両院で議論をして、それで本当に大多数の理解と納得のいくものはそれでよし。そうでないならば、その先に送ってさらに検討を続けるということであってほしい。

膳場アナウンサー:世論調査では、女性が天皇になることについて賛成が 61パーセント、反対の 8パーセントを大きく上回ります。木曜、天皇陛下は会見でこう述べられました。

天皇陛下:制度に関わる事項については、私から言及することは控えたいと思いますが、国民の皆さんの理解が得られるものとなることを望んでおります

膳場アナウンサー国民の理解が得られるような皇位継承のあり方が、今、改めて問われています。

「国民の理解が得られるものを望んでいます」という天皇陛下のご発言、非常に重いものだなと感じましたけれども、藪中さんはどう考えますか

藪中 三十二(やぶなか みとじ 元外務事務次官)氏:皇位継承権のその前に、今回の立法府の作業というのは、もともと皇族数の確保の問題だったんですね。その 2案のうちの女性皇族がご結婚後も皇族の身分を持たれる。これは国民の中でも非常に広い支持というか、納得があると思うんですね。

どうも納得感が薄いというか、疑問があるなと思うのは養子縁組の話なんですね。なんでかというと、もう 80年前ですよね。もともと旧宮家といっても、その方々で一般国民になられている。ましてや、そのお子さんとかお孫さんも生まれた時から一般国民ですからね。だから 2005年の時の有識者会議でも、「これちょっと無理があるんじゃないか」と言われていたんですね。

それが今回ポーンと養子縁組と言ってきたことについて、本当にみんな納得感があるのかどうかと、国民の理解があるのかどうかと。

注目しましたのは、4つのメジャー新聞、読売・朝日・日経・毎日ですか、みんなこれについては疑問を提起してるんですよね。

読売新聞なんか、やっぱり仕切り直しが必要だとかね。日経新聞も、やっぱりちゃんとした国民の理解をしなきゃいけない。かなりもともと無理があるところで。

そこへ急に、森議長が皇位継承権についても踏み込まれたと。これはそもそも作業からいっても違ったはずだろうということですよね。ですからやっぱり今言われた
天皇様の「国民の理解を得られているのか」と。相当無理があるなという気がいたしますね。

膳場アナウンサ-:谷口さんはどうですか ?

谷口 真由美(たにぐち まゆみ ビジネスと人権研究所・代表理事 専門は国際人権法・ジェンダー法)氏:世論調査では、女性天皇賛成が多くなってきている。それから
陛下の国民の理解というお言葉。でも議論は男系男子に向かうというねじれがあると思うんですよね。

第一にこの「立法府の総意」っていうのは政治的な合意の表明であって、憲法第一条に定める国民の総意というのとは、また違う、主体が違うということですよね。

国会が国民の総意を代弁しているわけではないので、総意という時にちょっと話を戻すかもしれませんけど、天皇制を維持するかどうかということも、総意というのは全員の気持ちってことなので、そこに入る話ではあるんですけど、そこはもう議論に今なっていないというところからすると、「男系男子というのは、日本の家族の伝統ですか」っていうと、家族社会学者の落合恵美子先生は「日本は男系男子、男系の親族社会ではない」と。「だからそれは伝統ではない」ということをおっしゃっているんですね。

甥と娘にどっちに相続させたいですか」って言われたら、大抵の人が「娘に相続させたい」って言うって。だからそれが国民の、庶民の感覚であるならば、国民の総意というのもそっちに向かうのも自然な話かもしれない。

最後に、皇族の方の人権の視点がすっぽり抜けてると思うんですよね。やっぱりその方たちが当事者であるにもかかわらず、議論に参加できない、政治的であるということで、もう人権がないみたいな状況になっているっていうのも、やっぱり気持ち悪いなと思ってます。

膳場アナウンサ-:なるほどね。キャンベルさんはどうご覧になったんですか?

ロバート・キャンベル(早稲田大学特命教授 日本文学研究者)氏:そうですね。政府は 7月中旬に改正成立に漕ぎつけたいという風に言っているんですけれども、このままでは所さんが言われるように広く議論ができるという見通しはないわけですね。

思い出すのは 10年前、天皇、今の上皇陛下が退位のご意向を言われた時に、じゃあ法整備をしないといけないと、皇室典範をどうするかという時に、広く議論をすると国民の世論が 2つに分かれてしまっていて、そこで天皇制そのものに対する信頼が揺らぐということで、当時、ガラス細工と言われた特例法で一代限りというところに落ち着いたわけですね。

しかし今おられる 5人の未婚の皇族女性は生身の人間ですね。まさに人権の問題で、旧皇族にしても、一般男性にしても、婚姻を結べば、その先にどういう立場で、その人たちがいるのか、社会活動ですとか財政ですとか、いろんな問題があるわけですね。

伝統家族の揺れとか崩壊を心配する高市政権ですけれども、まさに非常にいびつな婚姻関係が非常に結びにくい状況に、作られようとしているということは、私は一番やっぱり心配するわけですね。なんかパーツが揃わない箱根細工みたいな取りとめになってない取りまとめなんですね。

膳場アナウンサ-:なるほどね。皇位継承のあり方をめぐる議論、浜田さん、どう見ていますか?

浜田敬子(はまだ けいこ ジャーナリスト 元「AERA」編集長)氏:内容もまあそうなんですけども、やはり一番違和感を持つのは議論の進め方なんですよね。

20年前に有識者会議が女性天皇、女系天皇を認めてもいいんじゃないかと。この答申を棚上げに二十年間しておいて、なんで今、拙速に、数合わせの、数ありきのような議論が進んでいくのかと。やっぱりさっきおっしゃってる当事者のご意向も聞かれないままにというところに、非常に違和感を持ちます。やっぱり時の政権と政治勢力とか、その意向だけで議論を進めてほしくないなと思います。

膳場アナウンサー:そうですよね。しかも急に出てきた継承権っていう話だからびっくりしましたよね。じっくりと議論を進めたいものです。

元外交官、人権の専門家、日本文学研究者、編集者、そして
あらゆる問題を扱うアナウンサーの視点からみても、
「国民の理解は得られない」養子案であることが
非常によく伝わりました。

『愛子天皇論3』は、TBSにもお届けいただいています。

天皇陛下のおことばと国民の総意に寄り添って、
多くの方が視聴できる日曜の朝から政権与党に苦言を呈した
サンデーモーニングに感謝します。

「愛子天皇への道」サイト運営メンバー まいこ

TBS お問い合わせ

2 件のコメント

    daigo

    2026年6月14日

    TBS サンデーモーニングに感謝のメールを送らせて頂きました。
    まいこさんご紹介ありがとうございます。

    サトル

    2026年6月14日

    待ってました!
    間違いなく取り上げる…と思ってました!
    ※サンデーモーニングも、まいこさんも笑

    まいこさんありがとうございました!

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