「立法府の総意」なるものについて、しんぶん赤旗も、社説を出していました。
社説 主張 皇位継承の問題 世論と憲法に背く見切り発車【しんぶん赤旗】
皇族数確保についての「とりまとめ」とされていますが、実際は皇位継承をどう図るかと不可分に議論されています。そこでは、男系男子による継承が「不動の原則」とされ、養子の子に皇位継承権を与えて、女性天皇・女系天皇を封じることが念頭に置かれています。
各社の世論調査では、女性天皇に「賛成」が7~8割を占め、女系天皇にも大多数が賛成しています。女性・女系天皇を認めないことを前提とするのは、国民の声とかけ離れています。国民の代表である立法府(国会)の「総意」とはとても言えません。
全体会議でも、日本共産党が、男女平等を掲げる憲法の精神に反するとして反対したのをはじめ5党派が反対しており、全体会議の「総意」でもありません。
(中略)
天皇の制度は憲法上の制度です。日本共産党は、一個人が国を象徴し、世襲する制度は人間の平等に反すると考えますが、それを国民に押し付けることはしません。現憲法の全条項を厳格に守る立場から、天皇は「国政に関する権能を有しない」とする象徴天皇制を認め、存廃は将来的に国民の総意によって解決されるべきものと考えます。
多様な性を持つ国民の統合の象徴を男性に限る合理的理由はなく、男性や男系に限定するのは男女平等を掲げる憲法の精神に反します。女性天皇を認めることは、国民の中でのジェンダー平等を発展させることにつながります。憲法にもとづき女性天皇について正面から議論すべきです。
憲法学者など有識者の意見聴取や国民の声を聞くパブリックコメントなどで広く国民的な議論を行い、国民の総意を形成するよう努めることが国会の責務です。
国民の総意でもなければ、立法府の総意でさえない
とりまとめで進もうとしている皇室典範の改定に
待ったをかける堂々たる社説。
存廃は将来的に国民の総意によって解決されるべきものと考えます
かつては「天皇制廃止」を掲げていた共産党の非常に正直な見解は
奇しくも国会議員が「天皇制廃止」と唱える統一協会の信条そのままに
養子の子に皇位継承権を与えて、女性天皇・女系天皇を封じる
男系継承の維持が目的の方策を進めているいま、
本当に、今の皇室を失ってしまうか否か、
国民に突きつけられている課題であると言えます。
その統一協会と勝共連合が出資して創刊された世界日報と
全国紙の中で唯一、与党の方策を支持する産経新聞も社説を出しています。
社説 皇族確保「総意」男系皇統維持を確実にせよ【世界日報】2026年6月12日
社説<主張>立法府の総意案 日本の皇統を護る内容だ 男系継承の伝統を確認できた【産経新聞】2026年6月9日
気味が悪いほど似通ったタイトルと同じく、内容も瓜二つ。
「総意」はまず「悠仁親王殿下までの皇位継承の流れをゆるがせにしてはならない」と明記した。改めて秋篠宮皇嗣殿下、悠仁さまへの男系継承の流れを確認した意味は大きい。一部の人々やメディアから陰に陽に愛子殿下の即位を望む声が上がっているが、無責任な発言は慎むべきである。
(中略)
①案では、女性皇族の配偶者とその子の身分には言及されなかった。衆参両院の合意を優先するために曖昧にされた。女性皇族が非皇族の男性と結婚し、その配偶者や子が皇族の資格を持てば、男系の皇統断絶につながり、将来に禍根を残すことになりかねない。皇室典範改正案では、皇族資格は女性皇族のみと明記すべきである。
(中略)
森英介衆院議長が養子案に関して「養子となった男子に男の子が生まれれば皇位継承権を持つ」と語った。これに対し中道改革連合、立憲民主、公明の3党が総意の逸脱だと反発したが、これは現行皇室典範に基づく当然の結論を述べたにすぎない。皇室典範改正に当たってはこの点も明確にすべきである。
総意案では女性皇族の婚姻後の皇族身分保持について「皇室の歴史に整合的」な観点を含める制度設計を求めた。皇室の歴史に先例のない、男系男子でない夫とその子への皇族身分付与は採らないということだ。
②案の養子案をめぐっても、総意案は「我が国の歴史・伝統を踏まえ」ての制度設計を求めた。日本の君主である天皇の位の継承は正統性、安定性に直結するため、歴史と伝統を必ず踏まえなければならない。
(中略)
ただし、万が一の不測の事態においては、養子として皇族となった男系男子自身の即位もあり得ることは、皇統を護る上で全否定してはなるまい。
総意案が、悠仁親王殿下までの皇位継承の流れをゆるがせにしないと確認した意味は極めて重い。世間の一部が唱える、愛子内親王殿下の即位はあり得ないということだ。
今上陛下は、即位儀礼の掉尾(とうび)を飾るものとして、国事行為を含む「立皇嗣の礼」を挙行し、次の天皇は秋篠宮皇嗣殿下だと内外に宣明された。その際、衆参両院は全会一致で賀詞を奉った。この重みを踏まえない議論は日本に混乱と分断を生み、皇室に迷惑をかけるだけだ。
産経新聞が読売と朝日の主張を並べていた手法を真似て、並べてみました。
読売と朝日が共同戦線を張った!? 「女系天皇」へのこだわりの背景は【産経新聞】
A「一部の人々やメディアから陰に陽に愛子殿下の即位を望む声が上がっているが、無責任な発言は慎むべきである。」
B「世間の一部が唱える、愛子内親王殿下の即位はあり得ないということだ。」
C「女性皇族が非皇族の男性と結婚し、その配偶者や子が皇族の資格を持てば、男系の皇統断絶につながり、将来に禍根を残すことになりかねない。皇室典範改正案では、皇族資格は女性皇族のみと明記すべきである。」
D「皇室の歴史に先例のない、男系男子でない夫とその子への皇族身分付与は採らないということだ。」
E「森英介衆院議長が養子案に関して「養子となった男子に男の子が生まれれば皇位継承権を持つ」と語った。これに対し中道改革連合、立憲民主、公明の3党が総意の逸脱だと反発したが、これは現行皇室典範に基づく当然の結論を述べたにすぎない。皇室典範改正に当たってはこの点も明確にすべきである。」
F「ただし、万が一の不測の事態においては、養子として皇族となった男系男子自身の即位もあり得ることは、皇統を護る上で全否定してはなるまい。」
前者が世界日報、後者が産経新聞。
愛子天皇を阻止するために、
愛子さまの配偶者の方とお子さまは皇族にせず
養子の子を天皇にする男系継承を高々と掲げた
二つの新聞と与党が目指すことこそ皇位簒奪であり
「天皇制廃止」そのもの。
共産党に勝つために、岸信介氏が発起人となって設立された団体と
その母体となる教団が、いまや敵対していた政党が
アップデートしているのも認めず、あたかも入れ替わったように
「国民の理解を得られるものに」はなり得ない方策を延々と
全国紙とは名ばかりの男系新聞とともに唱える愚行。
そしてこれら二紙と、まったく同じ愚策を
国民の信託を受けたはずの国会議員が法制化しようとするとは
いったい全体、なんの冗談ですか?
「愛子天皇への道」サイト運営メンバー まいこ
赤旗新聞 お問い合わせ hensyukoe@jcp.or.jp
1 件のコメント
mantokun
2026年6月16日
もう、産経新聞=世界日報=男系固執派議員で完全に一致してますね。
「養子として皇族となった男系男子自身の即位もあり得ることは、皇統を護る上で全否定してはなるまい。」ってもう、狂い過ぎてて吐き気を催します…。
国家元首たる天皇とそのご一族を追い出して、ほぼ赤の他人の国民に皇室を乗っ取らせようというのだから事実上の国家転覆であり、律令時代なら八虐筆頭の「謀反」に相当する大罪です。赤旗にも、養子案そのものが雅子さまへのセカンドバッシングであることを訴えます。