「愛子さま」の御名を挙げて、「次の世代へ橋渡し」された天皇陛下

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6月13日から26日までの2週間、オランダ・ベルギー両国に国賓待遇で訪問された天皇・皇后両陛下。

天皇陛下は、24日の記者団の取材に際し、
「私たちの世代でより交流が深められているのと合わせて、次の世代への橋渡しもできたのではないか」
と述べられました。

「次の世代への橋渡し」は、帰国後に宮内庁から発表されたご感想でも改めて述べられており、陛下にとっていかに大きな関心事であったかが窺えます。


でも、ここでふっと疑問が浮かんできます。
「次の世代」って、具体的にどなたのことを表されているのだろう?

確かに両国では、それぞれの「次の国王」となられるカタリナ・アマリア王女(オランダ)、エリザベート王女(ベルギー)を始めとする「次の世代」の王族方が両陛下を接遇してくださいましたが、日本側は「次の世代」にあたる方は今回訪問されていません。
現役世代でいらっしゃる両陛下が両王女方と交流されただけでは「次の世代への橋渡し」とはいえませんよね。


ですが、これは天皇陛下のおことばから、明白な答えが導き出せます。

  1. オランダ国王・王妃主催の晩餐会でのおことばでは、20年前に愛子さまを伴われて訪問されたことに触れられただけでなく、今回、そのときに愛子さまとお友達になった黒鳥や鯉、またお世話をしてくれたスタッフと再会できたことを東京にいる愛子さまに伝えたら、驚くとともにとても感動していた、という心温まるエピソードを披露されました。
     
  2. ベルギー国王・王妃主催の晩餐会でのおことばでは、祖父(昭和天皇と先々代国王)父(上皇陛下と先代国王)ご自身(天皇陛下と現国王)に続き、娘である愛子さまと次代国王のエリザベート王女と、「直系長子四世代がそれぞれ全く同い年」という皇室とベルギー王室の奇跡的な縁深さに言及されました。
     
  3. 24日の記者会見の中では、アマリア王女やエリザベート王女らから、愛子さまのご近況を尋ねられたり、愛子さまによろしくと言付かったことを明かされました。


そう、天皇陛下は今回のご訪問で、ご自身が架け橋となり、遠く離れた愛子さまと両国の王女方との心の絆を深められました。それによって、皇室と両王室の伝統ある友好関係を「次の世代」へと継承されるお役割を果たされたのです。


「次の世代」として、愛子さまの御名を挙げられたーーー
制度に言及することは適わずとも、天皇陛下は、愛子さまに皇室の将来を委ねるご意思を日々示し続けられています。


※※
1. 2. のおことばは宮内庁HPで、3. の記者会見の内容(映像、全文)は以下のリンク先でご覧になれます。
https://news.ntv.co.jp/category/society/93ae3afaba5342dc9384dd7bf244d2be
特に記者会見の方は、ご訪問前とは打って変わってとても明るい表情でお話しされていて、今回のご訪問の充実ぶりが伝わってきます。
ぜひご覧ください。


文責:公論サポーター L.K

1 件のコメント

    mantokun

    2026年7月5日

    L.Kさん、皇室の皆様への敬愛の念の溢れた素晴らしいご考察をありがとうございました。
    天皇陛下のお言葉を拝読すると、場面や文脈によって非常に繊細に、上皇上皇后両陛下と両親を、そして皇后と雅子さまのお名前を使い分けておられることが分かりますね。「黒鳥と鯉のお友達」とあえてメルヘンに表現された部分には思わず笑みが浮かびました。鳥も鯉も長生きなんだなあと驚きましたが、それだけ大切にお世話されていることの証しでもありますね。

    また、皇室の世代のみならず、雅子さまのお父様である小和田恆氏のお名前を出されたこと、それも「法の支配」について触れた文脈の中で自然に触れられたことも目を惹きました。このお言葉を拝見すると、日本では首相はじめ与党議員が天皇の意に逆らい、民間ご出身の皇后陛下との間に誕生された内親王のお血筋は絶対に後世に残さないと、憲法を踏みにじった醜悪な言動を繰り広げていることが、否応なしに想起されます。

    天皇というご存在のお振る舞いと言葉の持つ威力をも、改めてまざまざと感じ取れた欧州ご訪問でしたね。

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