
「三三島」とは三島鴨神社(祭神は大山祇神&事代主神&木花咲夜姫命:大阪府高槻市三島江)と三嶋大社(祭神は大山祇命&事代主神:静岡県三島市)と大山祇神社(祭神は大山積神:愛媛県今治市大三島)の3社を指し、この中で最も古いのは三島鴨神社ですが、当社に程近い鴨神社(高槻市赤大路)には鴨御祖大神も祀られており、それは下鴨神社(京都市左京区)の祭神である賀茂建角身と玉依姫を指します。ちなみに三嶋大社と伊豆国賀茂郡は近接しています(※「私欲と私怨~」参照)。
以上を踏まえ、本シリーズで続けてきた建角身と玉依姫の物語を描き出してみましょう。
1.卑弥呼(天照大神)没後の戦乱から建角身が豊玉姫と玉依姫を遠ざける。
2.はぐれた玉依姫が讃岐で水利と稲作を指示。
3.タニハへ逃れる。
4.彦火火出見(九州ヤマトの王子)が豊玉姫に婿入り。
5.同行した弟の鸕鶿草葺不合に一目惚れした玉依姫が日向へ着いて行く(※別の妻との間に3人の子がいた)。
6.玉依姫が磐余彦を産む。
7.大国主と饒速日と建角身が畿内を平定。
8.葺不合に飽きた玉依姫が摂津三島に移る。
9.玉依姫が事代主の妻問を受けて五十鈴姫を産む。
10.玉依姫が大山咋の妻問を受けて賀茂別雷を産む。
11.磐余彦が八咫烏(建角身)・高倉下・可美麻手らの協力を得て旧畿内勢力を追放。
12.磐余彦が王権を確立して五十鈴姫を后とする。
13.神武(崇神)が政権内の旧勢力(高倉下・武位起・宇都志日金拆・日子坐王…)を四道将軍として派遣(追放)。
14.玉依姫が大物主の妻問を受けて大田田根子を産む。
15.玉依姫が貴船に高龗・闇龗・磐長姫を祀る。
16.玉依姫が吉野に高龗・闇龗を祀る。
17.没した玉依姫が箸墓に葬られる。
…という激動のストーリーです。ちなみに「玉依姫=台与」です。
以上の如く筆者は玉依姫を女傑キャラだと捉えていますが、記紀の中の玉依姫は姉の子である鸕鶿草葺不合を育て上げた後に一生添い遂げる良妻賢母キャラとなり、神々の妻問を受けまくる魅力的な奔放キャラは玉櫛姫という別神格に移されました。要するにシナ儒教に脳髄を侵された記紀編纂者が、「纏足」に収まらない玉依姫を嫌い、彼女を盟主とする賀茂一族を記紀の劇中から抹消したのでしょう。良妻賢母キャラは明治~昭和の男尊女卑社会に適合したでしょうが、筆者は奔放な女傑キャラこそが本来の日本女性だと感じます。そして女性が太陽だった原始へ回帰するには愛子天皇の顕現がマストです。
文責:京都のS