倉重篤郎のニュース最前線:続・天皇制大論議 皇室典範改正を白紙化せよ 「男系養子」は天皇制廃絶を招来する【サンデー毎日・毎日新聞】

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「愛子さま排除法」について、「サンデー毎日」に掲載の倉重篤郎(くらしげあつろう)氏の論考と四人の識者のインタビューを、毎日新聞が報じました。

倉重篤郎のニュース最前線:続・天皇制大論議 皇室典範改正を白紙化せよ 「男系養子」は天皇制廃絶を招来する【毎日新聞】

倉重篤郎氏 毎日新聞 政治部長、論説委員長を経て、現在、客員編集委員
・制度をどう存続させるか、正答がわかっているのに制度消滅の愚を犯している
そもそも男系男子に固執で制度そのものを維持できなくなる天皇制をどうするかが国民的課題
・男子王位継承の欧州王室の一つの解答は皇位継承順位を男女を問わず長子優先
スウェーデン、オランダ、ノルウェー、ベルギー、英国も長子優先に転換
・2005年皇室典範に関する有識者会議で日本を代表する識者10人が「長子優先」の最終報告書を提出
男系養子案は全否定 ほぼ愛子天皇で固まりかけていたが、今回、20年前とは真逆の結論
・象徴天皇が国民の総意に基づき男女平等が旨の日本国憲法との整合性から「長子優先」しかない
「国民の理解」を強調、男系養子案を牽制、長子優先実施2カ国訪問からもご意向をはかれる
国民も女性女系天皇論に賛意が高く愛子天皇待望論も根強く日本にとっての正答は「長子優先」
今回のドタバタ劇の成果で国民の関心が高まり新聞社説は産経以外男系養子案に反対の論を張った政府寄りと言われる読売新聞も「象徴天皇制の根幹を傷つけた」と改正典範施行の凍結を求めた
この1年、時間をかけて議論、再改正に備えよう 当欄も論戦に参加する

男系男子限定というルールを変えねばならないのに、
かえって強化してしまった今回の改悪劇を
正答がわかっているのに制度消滅の愚と断じ、
天皇陛下のご意向も、国民の望みも、正答は「長子優先」、
新聞社説も養子案に反対の論を張り、施行の凍結を求めたことから、
再改正に備えるための議論への参戦を高らかに宣言した倉重氏。

再改正に向けて最大限の努力を 石破茂 前首相
歴史に学ぶリベラル保守を自任、女性天皇にも賛成、オランダ、ベルギー訪問には首席随員として同行
・陛下は誰にも平等に丁寧に真心をもって接せられ40度を超す暑さの中でも変わらず穏やかな表情
幼い頃から宮中に育ち、天皇のあり方を徹底して教育される環境で立派なお人柄
・4月29日の昭和100年記念式典に陛下のお言葉がなく首を傾げた
昭和は①太平洋戦争突入までの16年間②戦争の4年間③もはや戦後ではないと言われた昭和31年までの11年間④昭和が終わる64年1月7日までに大別 総理スピーチは①から③まで触れられず、翌日、
宮内庁から「あの戦争への反省と慰霊の思いで式典に出席した」発表 畏れ多いことだと思った
・典範改正は前首相の立場、主席随員の直後で、陛下にご迷惑をかけたくなく、万感の思いを込め賛成
典範の憲法との整合は今国会で十分議論されていない 愛子天皇論も男系養子論も憲法との整合議論が重要 よりよい皇室典範を構想、提起してみたい 法律であるならば再改正することが可能だから

グラン・パレスのバルコニーに御姿を見せられた際にも
後ろに控えていた前首相が、反対に回った方が、
安定的皇位継承に寄与したに違いありません。

よりよい皇室典範を構想、提起してみたいという言葉を
実現しなければ、さらなるご迷惑をおかけすることになります。

女性天皇容認が歴史からの自然の流れ 寺島実郎(てらしま じつろう)氏 日本総合研究所会長
・戦後三代の天皇が象徴天皇の役割と責任について極めて誠実に国民に向き合ってきた努力に敬意
天皇制の本質は歴史的に政治権力よりも権威 民族の家長として秩序の象徴的中核 
幕府や摂関政治といった政治権力を超越した文化共同体の結節点
明治期の天皇は長い歴史の中で特異 男系男子を期待する潜在意識の中で軍をも統括する役割
・戦後、皇室典範は明治期の骨格を維持したまま改正 女性・女系天皇否定 男系男子継承を原則
天皇家は始祖が天照大神 女性・女系に対し男尊女卑的でなく本来的に女性を評価する土壌
持統天皇は古事記や日本書紀の編纂、大宝律令制定に至るまで日本史で大きな転換点を生み出した
・歴史の中で天皇は仏教の帰依者でもあり明治期の『廃仏毀釈(きしゃく)』が異様
日本国民の精神性は、むしろ柔らかい『神仏習合』の宗教観
今我々は男女平等の日本国憲法の枠組みの中で生きており、女性天皇の皇位継承も自然の流れ
戦後変え切れなかった皇室典範を今の日本国憲法に整合する形で変えていくのがやるべきこと
改正皇室典範が成立したが、事は全く終わっていない。議論はこれから始まる

「サンデーモーニング」においても、
女性・女系天皇の可能性について、やっぱりしっかり議論すべき
「 日本国憲法っていうのは何なんだと、象徴天皇の背景にある考え方っていうのは要するに男女平等」としていた寺島氏は、
天照大神から現代まで、歴史を縦横に鑑みて、
戦後変え切れなかった皇室典範の議論への決意を表明。

天皇は京都に戻り文化的象徴に 高野孟(たかのはじめ)氏 ジャーナリスト『インサイダー』編集長
・総意と言うなら、まずは天皇家の意見をちゃんと聞き、国会でじっくり熟議するプロセスが必要
政治力学的には、維新との連立が壊れるのが怖い政局マネジメントの具 後ろ盾の麻生太郎氏は背後霊
施行は事実上凍結し、時間をかけて再論すべき
・天皇の本質は本来農業の五穀豊穣の祭祀者 京都御所への帰還と農耕への復帰
天皇陛下が京都で田んぼを耕し、愛子さまが田植えをする姿を全国民が見て自然との共生を考える
ポスト近代化という時代の課題に応じた文化的象徴としての役割
愛子さまによる女性天皇への移行は、男系維持の動きと比べて圧倒的に国民のニーズに合致
野党はタブー視せず堂々と議論すべき

時代に合わせて、最新の科学から国際情勢まで
融通無碍に変わることで続いている皇室に、
京都御所への帰還と農耕への復帰を提起するのは、やや極端ですが、
後ろ盾の麻生太郎氏は背後霊野党はタブー視せず堂々と議論すべきと、
舌鋒鋭く断じているのは、頼もしい。

三島由紀夫が草葉の陰で憂えている 猪瀬直樹 作家・参院議員・元都知事
・官僚エリートで近代国家創出から完成に関わった森鴎外からみれば明治は新興勢力が作る危うい国家
作りかけの国が滅びぬよう形式上は完成させねばならぬ鷗外にとって明治近代天皇制国家は『普請中』
・今の天皇制は『近代天皇制』として再確立したもので不変と思うのは錯覚
元号制度に『一世一元の制』を採用したのも歴史的には伝統ではなく新しいやり方
『御真影』の信仰も複製技術革命の結果 天皇制は伝統の衣を纏いつつ常にアップデート、普請中
・戦後、美智子妃の『ご成婚』は『軽井沢のテニスコートの恋』の物語として国民は広く受け入れた
皇太子夫妻は慰霊の旅を始め、被災地へ赴く物語を象徴天皇として新たなイメージを作るのに成功
・今回の典範改正議論は戦争からどう天皇家が復活し国民も再び喜び迎えいれたか歴史への理解不足
・自民・小林政調会長『皇位の男系継承は2600年以上先人たちが守り抜いてきた皇室の伝統』
『2600年』は歴史事実として誤りで1500年余が常識 念仏のように男系男子と唱える現状に呆れる
・文化としての天皇を語り『1000年以上』と慎重に言葉を選んだ三島由紀夫も草葉の陰で憂えている

新興勢力が作る危うい国家と明治の文豪が評した時代に
作られた『近代天皇制』は不変ではないと示唆し、
上皇陛下の努力によって天皇家が復活した歴史を無視して
「2600年」という常識外れで男系男子を唱える現状を
「1000年以上」と言葉を選んだ昭和の文豪を通して憂えた猪瀬氏。

倉重氏
無体、無謀な改正劇は天皇制を持続不能に 象徴天皇制を破壊、新たな復古的王朝に挿(す)げ替える狙い

おそらくは、半ば無自覚に行われている
新たな復古的王朝に挿(す)げ替える蛮行。

愛子さま排除法の再改正に備える
各メディアの働きに期待します。

「愛子天皇への道」サイト運営メンバー まいこ

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