皇統譜(旧譜)が明かす「双系」・「女系」継承の事実 天壌無窮の神勅は「女系」継承【AERA】宮内庁書陵部前課長・鹿内浩胤氏の論考ネット公開

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「愛子さま排除法」が根拠とする「初代の神武天皇以来、一系の男系で皇位が継承されて来たことこそが、我が国の侵すべからざる絶対の伝統」=「万世一系」について皇統譜に基づいた宮内庁書陵部前課長・鹿内浩胤氏の論考をAERAがネット公開しました。

皇統譜(旧譜)が明かす「双系」・「女系」継承の事実 天壌無窮の神勅は「女系」継承【AERA】

・皇統譜は天皇や皇族の身分関係を登録した一般国民の戸籍 明治天皇より前の「旧譜」は1895年作成 
・「旧譜」男神「伊弉諾(いざなぎの)神」と女神「伊弉冉(いざなみの)神」が対をなし、それぞれから出た線が一本になり子の「天照皇大神(あまてらすすめおおみかみ)」につながる記載は「双系」継承 
男系継承が「絶対の伝統」ならば系図の起点に男神のイザナギのみが掲げられるはず
・「皇祖神」アマテラスは「世系第一」、次代「世系第二」の「正哉吾勝勝速日天忍穂耳尊(まさかつあかつかちはやひあめのおしほみみのみこと)へと実線でつながる 記紀で常に女性として書かれているアマテラスからアメノオシホミミへの継承は母(女性)から子への「女系」継承
記紀は神々の性差を明確に書き分け
アマテラスは男女の性別を超えた太陽神」という主張には無理がある
・「アメノオシホミミはスサノオがアマテラスの『玉』を噛み砕いて、息として吹き出したことで生まれたのだから、スサノオの男系子孫」という主張 アマテラスの「玉」を元にして生まれた男神5柱(はしら)はアマテラスの子でアメノオシホミミへの継承は「女系」 だから「旧譜」の「世系」にスサノオはいない
・アマテラスが「吾が子孫」に授けた「天壌無窮の神勅」こそが天皇がこの国を統治する正統性の根拠
男系でなければ統治者の資格がないならアマテラスの神勅を否定、全ての天皇の正統性の土台が自壊
神勅を受けて地上世界に「天孫降臨」したのはアマテラスの孫・瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)(ニニギ)
・あくまで神話の中に込められたロジックが問題 「神話と歴史上の皇位継承は別」とする主張は皇室の正統性を担保する「旧譜」の記述と一貫性を否定
・男系男子による皇位継承を明文化した大日本帝国憲法・旧皇室典範の制定後に、明治政府がイザナギ・イザナミからアマテラスへの「双系」継承とアマテラスからアメノオシホミミへの「女系」継承を「旧譜」の冒頭近くに登録 明治天皇が承認された事実は極めて重く受け止めるべき
「旧譜」の記載は男系継承に書き換えられず、宮内庁が2001年の情報公開法施行に際し江戸時代以前の皇統譜として「旧譜」を開示 現在も政府は「旧譜」を公式なものとして扱っている

アマテラスは男女の性別を超えた太陽神」→記紀の記述は性差を明確に書き分け
「アメノオシホミミはスサノオの男系子孫」「旧譜」の「世系」にスサノオはいない

男系派の胡乱な言説を、資料を正確に読み解き、糺されたことは非常に胸が空きます。
特に、アマテラスを祀る伊勢神宮を本宗としながら男系派で国会議員に
ロビー活動をしている神社本庁に、突きつけたい論考の数々。

天壌無窮の神勅
天照大御神が瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)に勅(大王・天皇の言葉や命令)して申されるには、
「豊かで瑞々しいあの国は、わが子孫が君主として治めるべき国土です。わが孫よ、行って治めなさい。さあ、出発しなさい。皇室の繁栄は、天地とともに永遠に続き、窮まる(きわまる 行き詰まり先に進めなくなる)ことがありません。」
東京神社本庁HP

天皇がこの国を統治する正統性の根拠に、女神であるアマテラスの命令と
掲げているならば、早急に男系固執の看板は下ろさねばなりません。

男神イザナギと女神イザナギの子・女神アマテラス(双系)から始まり、
女神アマテラス・子アメノオシホミミ・孫ニニギ(女系)へと繋がる
「旧譜」は、1889年の大日本帝国憲法・旧皇室典範の制定後の
1895年に作成され、明治天皇が承認。

現在も政府は「旧譜」を公式なものとして扱っているにも関わらず、
東京新聞・望月記者の「皇統譜の始まりは双系・女系なのはご存じか?」という質問に対し、
木原官房長官は皇室典範第一条の男系男子の規定を述べるにとどめました。

世襲の政府見解も、「男系、女系の双方が含まれる」となっています。

第164回国会 衆議院 予算委員会 第3号 平成18(2006)年1月27日 

014 安倍晋三
○安倍国務大臣
 まず初めに、現行憲法での定めと現行の皇室典範での決まりについて御説明をさせていただきます。  憲法においては、憲法第二条に規定する世襲は、天皇の血統につながる者のみが皇位を継承するということと解され、男系、女系、両方がこの憲法においては含まれるわけであります。

「2600年の男系男子の歴史」 などという過ちしかない言葉を
国会で述べた自民・小林政調会長をはじめ、この言説に基づいた
「愛子さま排除法」成立に加担したすべての国会議員は心して
今回の論考を読み、認識を改めなさい。

政府見解にも、世界の常識にも合致する「双系」「女系」継承について
皇室史に最も詳しい方の論考を掲載したAERAを賛美します。

「愛子天皇への道」サイト運営メンバー まいこ

AERA お問い合わせ  aeradigital-1@asahi.com

4 件のコメント

    mantokun

    2026年8月24日

    遅くなりましたが、私もAERA編集部に感謝と応援のメールをお送りしました。鹿内さんの論考が連載化されたら嬉しいですね。

    ダダ

    2026年8月16日

    相手の土俵で勝負する姿勢が素晴らしいです。
    これで男系カルトは創作物語(幻想)に逃げることしか出来ないと思います。

    宮内庁職員時代の鹿内氏は、平成有識者会議や各政党の勉強会にも関与していたと想像しますが、国会議員が宮様詐欺師の竹田恒泰の言説を事実(史実)と判断してしまうことが信じられません。

    daigo

    2026年8月16日

    AERAと鹿内浩胤氏に感謝とお礼のメールを送りました。

    SSKA

    2026年8月16日

    皇統譜を作成した明治政府(基本は武士=儒教の観念で幼少期から育てられた人達)の苦悩や葛藤と迷走が恐らく男系馬鹿脳にはさっぱり分からないんだと思います。
    江戸時代から庶民や下々がふとした瞬間に思い至り、日常の仕事や生活を放り出して旅がてら馳せ参じる一大メッカ(聖地)と化していたお伊勢様(天皇論を著される前、新ゴー宣で描かれた章が自分が皇統を考える上での基礎です)と幕末の信仰の高まりを受けてから強引に比定された神武の存在と御陵…どちらを新国家の主柱として軽視出来なかったかは歴史を学べば自ずと明確になります。
    また政府が神武を称えようとしても、国民の側は対外戦争の伝説とその神聖さから霊験あらたかな容姿を想像してオラが地元や近場にいらっしゃったと逸話が各地で生まれる程親しまれたのは神功皇后(天皇)、紙幣になったり国定教科書でも扱われましたし、今の愛子天皇待望も過去の時代と変わらない国民の自然な反応と言えると思います。
    二百数十年の徳川幕府を倒した後、それに勝る役目を果たすのに一部のマニア思想に過ぎない神武では足りず力不足、よってより高い存在を立てて権威はそこから生ずると規定しなければ身分を廃した国民国家の創出が不可能だったのが幕末-維新の時代であり、当時の識者で男帝優先であっても天照を排除する選択肢はまず有り得なかったと思われます。
    「欠かさざるべき存在(唯一無二の存在)」と「他と替えが効く者(複数いる何人か)」を等価に扱うペテンが男系論の根に蔓延っていて現在混乱をもたらしていますが、まともな国民は重要なのはお一人だと多くの先人の姿を歴史の場面から想像しながら同じような生き方をしたいと望み後を追っているだけで、そこから次期天皇のお姿へと自然に繋がるのは至極当然の結果です。

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