「愛子さま排除法」について、令和の有識者会議ヒアリングで意見を述べた古川隆久教授(日本近現代史)への臼井康兆・論説委員のインタビュー記事を掲載しています。
「戦前」が教えるものは? 臼井康兆・論説委員が聞く【中日新聞】
臼井 改正皇室典範で、旧宮家の男系男子を皇室の養子にできることになりました。時代錯誤の男尊女卑と言わざるを得ません。世論調査でも女性・女系天皇容認が多数派です。
古川 私は5年前に政府有識者会議のヒアリングに招かれ、女性・女系天皇容認を唱えました。それは、男女平等や国民主権を掲げる日本国憲法に基づいた結果です。歴史的に、男系男子による皇位継承は側室制度が前提でした。男女平等の規定がある以上、一夫多妻は不可能で男系継承は行き詰まります。
男系男子に固執する人々の論拠は「伝統」に尽きますが、憲法より伝統を重んじることはできません。「女性・女系天皇を認める世論に迎合する必要はない」と言った学者もいて、国民主権を否定するようです。
臼井 驚いたのは上皇さまと天皇陛下、秋篠宮さまが養親になれない制度になった点です。上皇さまは昭和天皇の戦争責任を受け止め、日本国憲法がもたらした戦後の平和や民主主義の尊さを息子たちに伝えてこられたと感じます。その思いが、養子から未来へ伝わりません。
古川 男系男子に固執する層は、日本国憲法に不満を持つ層と重なります。憲法改正への突破口として、天皇に就く人物や家系を変えたい政治的思惑が働いた可能性があります。
戦後は国民主権とされたのに対し、戦前は天皇主権でした。ただ、天皇が政治や軍事を主導したわけではありません。例えば1877年の西南戦争では、明治天皇は重臣だった西郷隆盛に好感を抱いていたので、政府の西郷討伐に反対でした。その意向は通らず、天皇は政務拒否をしたほどです。
昭和天皇も、中国や米国との戦争回避を説いていました。天皇主権とは、実権を握る政治家や軍人が国民を従わせるため、天皇の権威を利用する仕組みなのです。その結果、悲惨な敗戦に至りました。その反省に立った日本国憲法は、戦前の憲法よりはるかに良いものです。
政治が志向する「戦前回帰」について語るなかで
「愛子さま排除法」が特筆すべき事例として挙げられたインタビューは
9月21日の第6面にも大きく掲載されました。
憲法改正への突破口として、天皇に就く人物や家系を変えたい政治的思惑が働いた可能性
天皇主権とは、実権を握る政治家や軍人が国民を従わせるため、天皇の権威を利用する仕組み
立法府の総意なるものにさえ入っていなかった
「養子の子を天皇に」据える方策の目的が
憲法に基づいて女性天皇を認める有識者によって
端的に示されました。
驚いたのは上皇さまと天皇陛下、秋篠宮さまが養親になれない制度になった点
その思いが、養子から未来へ伝わりません
「愛子さま排除法」が国会で審議されている際にも臼井氏は
皇室の皆さまを慮る真っ当な記事を出していました。
<こう見る> 皇室典範の改正 あまりに非人間的な… 論説委員・臼井康兆【中日新聞】
「愛子さま排除法」の根拠になった令和の有識者会議においても、
女性・女系天皇を認める意見が述べられていたことを改めて浮き彫りにし
上皇陛下、天皇陛下から愛子さまへ思いが受け継がれる皇位継承こそが
重要であると示唆し続ける中日新聞を賛美します。
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「愛子天皇への道」サイト運営メンバー まいこ