このセリフはポケットモンスタースペシャル・ソード シールド3巻における主人公・剣創人のお父さんのものです。
何故、私がこのセリフを紹介しようと思ったのか、それは尊皇心や皇室もおなじではないかと思ったからです。
”身具(読み方:しんぐ、ポケモンたちが普段の生活や戦闘で使う道具や武器のこと)のみを鍛えても身具は鍛えられない。(中略)剣は鋭利でさえあればどんな鉄壁防御をも打破することができるのか?盾は厚く丈夫でさえあればどんな斬撃刺突をもはね返せるのか?身具も同じ。鍛えるということは、ただ強くすることではない。むしろ強くあろうとすることでかえって無理が生じて脆くなってしまう。弱さを大切にし補うことを考えなさい。弱いことは恥ずかしいことでも悪いことでもない。弱さを拒絶するものに身具もポケモンも鍛えることはできない。鍛えるとは弱さに寄り添いともに歩むことなのだから。”
近年、保守や尊皇派をなのる方々から日の丸・君が代斉唱の義務化、教育勅語の復唱の学校教育での導入などが提唱されていますがそうすれば尊皇心や皇室は強固で安定したものになるのか?それに疑問を抱いたのです。
かつて、上皇陛下が天皇であったころ園遊会で東京都教育委員を務める棋士の米長邦雄氏から「日本中の学校で国旗を掲げ、国歌を斉唱させることが私の仕事でございます」と話しかけられた際、
「やはり、強制になるということではないことが望ましい」
と答えられましたがそれは上記の創人のお父さんのセリフと同じ思いがあったのではないか、そう思うのです。
では、上記のセリフで大切なこととされている”補うこと”とは何なのか、それは”皇室と国民がともに思い、寄り添うこと”ではないでしょうか。
人間とは一人では生きられない生き物です。
いわば、人間とは自身のもつ”弱みを補い合いながら生きている生き物”と言えます。
そして、それは皇室も同様です。
日本の歴史は、国民と皇室の共存の歴史、いわばお互いを補い合うことの歴史とも言えます。
現在の小室さんバッシングをはじめとする皇室バッシングの数々をみて、そう思った次第です。
文責 山梨県 jacker
5 件のコメント
ただし
2021年12月13日
日本の歴史は、皇室と国民が補い合う歴史。非常に勉強になりました。
ポケモンの主人公の、父親の言葉も、胸に刺さりました。
どうも、ありがとうございました。
農耕民族の日本には、補い合う歴史というのが、正にぴったりなのだろうなあ、などとも思いました。
チコリ
2021年12月8日
「人間は1人では生きられない」若い頃は全然わかりませんでした。
中村雅俊の「ふれあい」と言う歌に、
「人は皆ひとりでは生きてゆけないものだから」とありますが、
若く未熟な自分は、「何言ってんの、ひとりサイコー!」と本気で思っていました。バカですね。
歳を重ね、未熟なことは今も変わりませんが、「人は1人では生きられない」事は、揺るぎない信念となりました。というか、そういうふうにできています。1人では精神のバランスが崩れます。
「何気ない心のふれあいがしあわせを連れてくる」のです。
天皇陛下と皇室が、空気みたいにあたりまえに存在してくださって、国民はあたりまえに呼吸をしているけど、実はあたりまえじゃない事にいい加減国民は気づかなければいけない。
失ってから気づいても取り戻すことはできないのだから。
権力である政府を全然信用信頼できなくても、
天皇陛下と皇室への信頼度がトップレベルである事からしてみても、国民が無意識に、天皇陛下と皇室を心の拠り所にしていることがわかる。
皇室が常に社会的に弱い立場にいる人々、苦難の渦中にいる人々に寄り添ってくださったように、今こそ国民が皇室に寄り添いお支えして、大丈夫です、任せてください、安心していてください、と言えるようにして差し上げたい。
基礎医学研究者
2021年12月7日
興味深く読ませていただきました。ポケモンの例えはちょっと意表を突かれましたが。。。特にJACKERさんが強調している部分は、その通りだと思います。
「人間は一人では生きられない生き物です」、この部分に激しく同意です(少なくとも、ヒト属、ヒト科という動物としてではなく、社会的な存在としてのヒトを考えるのならば)。だから日本人における究極の関係、国民と皇室が共存する歴史・伝統を壊してはならない、と真から思う次第でございます。
かずず
2021年12月7日
弱さを補いあう。本当にその通りだと思います。
新自由主義の風潮のせいなのか、最近は、マウントの取り合いが多い気がします。もしくは、俺すごいという承認欲求を満たすためのコミュケーションが身の回りに多い気がします。
ダダ
2021年12月7日
ポケモンにもいい台詞がありますね!
弱さを補いあう。同感です!
国民と違って、皇族は弱音を吐くことが出来ません。
共依存ではなく、相補性で国のかたちを作っていきたいですね。