女性騎手を描くドラマから女性天皇への希望を見つめる

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 令和3年12月18日と25日に「風の向こうへ駆け抜けろ」という女性騎手の活躍を描くドラマがNHKで放送されました。その内容は以下のようなものでした。

騎手を目指して中央の競馬学校を卒業した芦原瑞穂(平手友梨奈)は、プロデビューしても結果を出せずに苦しんでいました。
再起を図りたい瑞穂を迎え入れたのは騎手崩れの調教師・緑川光司(中村蒼)が経営する廃業寸前の厩舎でしたが、そこは女性騎手に対する偏見(男尊女卑の因習)も強く残るド田舎の厩舎でした。
また地方競馬会は瑞穂をアイドル的な客寄せに使おうという意図も見え見えで、レース中に着る勝負服も女性性をアピールしており、そういうことも瑞穂を苦しめました。
瑞穂は地方競馬で騎手として再デビューするも成績は振るわず、やがて下衆な目的で近づいてきた馬主と瑞穂との諍いが原因で緑川厩舎から勝てそうな馬が全て引き上げられ、とうとう廃業の危機に陥りました。
そんな窮地にあっても諦めない瑞穂の姿に厩務員たちは次第に心を動かされ、皆で新たな馬を探すことになりました。
見つけたのは虐待されて傷付いた暴れ馬のフィッシュアイズでした。
誰よりも馬の気持ちが分かる厩務員の木崎誠(板垣李光人)は幼い頃に親から受けた虐待が原因で失声症となっていましたが、同じく虐待されていたフィッシュアイズとは心を通わせることができ、競走馬としての再生および瑞穂との橋渡しに尽力しました。
やがて瑞穂とFEは、地方所属でも成績次第で挑戦できる中央競馬会のG1レース・桜花賞に狙いを定めました。それに向けて瑞穂が新調した勝負服は、かつて緑川光司がG1を制した勝負服に瓜二つでした。

 本作は、「女性差別が色濃く残る業界」で頑張る女性が主人公の物語で、再起や再生がテーマとなっています。また「芦原瑞穂」という主人公の役名も「豊葦原千五百秋瑞穂国」から取られていると思われます。
そして、精神的苦痛から「失声症」となった人物も登場します。こんなにフラグを立ててくれたら嫌でも皇室を連想してしまいます。
当然ここで暗示されているのは、「男系男子しか天皇に即位できない皇室」の中で頑張る女性皇族の再起や再生がテーマとなる現在進行形の物語です。
マスコミや大衆世論の無理解による誹謗中傷に晒されて失声症(上皇后陛下)や適応障害(皇后陛下)、複雑性PTSD(眞子殿下)を発症された女性皇族たちが癒され、その艱難辛苦が報われるためには、男尊女卑を排した上での女性天皇誕生が必須だろうと私は考えます。そして「男尊女卑を排す」ことには、「即位した女性天皇が男系か女系かで区別しないこと」と「宮家の当主を男子に限らないこと」も含んでいるべきだと私は考えます。

 古内一絵さんによる「風の向こうへ駆け抜けろ」原作小説発表から数年後、藤田菜七子という女性騎手が登場し、後を追うように古川奈穂、永島まなみも騎手デビューしました。

そろそろ皇室も因習を排し、愛子皇太子がデビューして良い頃ではないでしょうか。

 最近のNHKは、皇室問題では公共放送に相応しい仕事をしていると感じます。

(メールより)文責 京都のS

7 件のコメント

    ただし

    2022年1月16日

     このようなドラマがあったのですね。再放送…、レンタルDVDですかね、チェックしようと思います!

     まさに、皇室・女性皇族方とリンクしますね。
     競馬会と同じく、日本の皇室も、令和四年から、新たな歴史を刻みましょう!
     愛子さまを皇太子に☆♪

    京都のS

    2022年1月5日

     urikani様、ありがとうございます。それと、urikani様にも、かずず様にも、思いっきりネタバレしてましたね。
     皇室から変えれば庶民にも伝播するというのが日本古来の行き方かもしれませんね。皇族方こそが、平行棒(バランシングバー)を持って綱渡りされているように感じますから。

    urikani

    2022年1月5日

    ブログを読み、このドラマ観たいと思って調べてみたら、再編集したものをBSプレミアムなどで放送する予定との事です(*^^*)

    主人公の名前や失声症の人が出てきたり、物語りのテーマなど原作者は皇室を意識されているように思いますね。
    男尊女卑はまだまだ日本社会のあちこちで見られます。
    皇室から変えて行くことが、日本の男尊女卑の解消への近道の気がします。
    愛子皇太子のデビュー、実現させましょう!

    京都のS

    2022年1月4日

     ダダ様、皇室とは相思相愛の心を通わせたいですね。
     かずず様、是非ご覧ください。
     基礎医様、強制でない素朴な尊皇心を集めて皇族方に届けたいですね。

    基礎医学研究者

    2022年1月4日

    興味深く読ませていただきました。なるほど、”「芦原瑞穂」という主人公の役名も「豊葦原千五百秋瑞穂国」から取られている”、これは私見ではなかなか面白い考察です。で、私見では、NHKの番組スタッフはたぶん京都のSさんほど深く考えてドラマの構成を行っている訳ではないと思いますが。。。意識の片隅に、「皇室問題」が投影されているような感じで。しかし、自分はこのことを軽く見ているわけではなく、尊王心とはこのようなところからもでてくるのだろうと(そのような意味でNHKは、おっしゃられるように公共放送として”良い仕事”をしていると思います)。
     そのような素朴な感覚を昇華させて、愛子さまを皇太子に!

    かずず

    2022年1月4日

     このドラマ録画したので、見たいと思います^_^

    ダダ

    2022年1月4日

    皇室とは心を通わせたいですよね。
    女性差別を撤廃して、新しい風を吹き込みましょう!
    愛子さまを皇太子に!

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