皇室の話を見聞きする時、思い出す風景を、またひとつ、こちらに寄せたいと思います。
明治生まれの祖母の話です。
同居していたので良く覚えているのですが、祖母は孫たちが訪ねて来ると、お小遣いの包みを手にして、必ず檄を飛ばしていました。
「えいか!これをやるから、お父お母の言うことをきいてな、うんと勉強して偉くなって、総理大臣にならんといかんぞ! 一番偉いのは天皇陛下じゃけどなぁ、それは無理じゃから、総理大臣じゃ。」
これを男女問わず孫全員に言うのです。
祖母の意識の中には「男だから~」とか「女だから~」とかいう以前に、
天皇と国民との間に明確な区分があったんだなあ、それが当たり前だったんだなあ、と今にして思います。
あれから随分と時が経ち令和4年となった今、旧宮家系男性というだけの一般国民を皇族に養子縁組するプランがニュースに流れる一方、皇室で生まれ育った愛子さまが天皇陛下になれない状況があるわけですが、祖母が聞いたら「意味が分からん」という顔をしそうです。
文責 高知県 れいにゃん
7 件のコメント
れいにゃん
2022年2月21日
コメントを寄せてくださった皆さんありがとうございます。祖母は特に学があるわけでもなく、農家の末っ子の生まれで、自身の子育て後、近所の畑や子守りで家計を支えた、ごく普通の昭和の田舎のお婆ちゃんでした。そして、今風に言うと、昭和天皇ラブ!でした(* ´ ▽ ` *)「切った突いたの事件らぁ見とうない!」と大嫌いだったテレビも、昭和天皇が映るのだけは楽しみにしていましたね。この庶民の感覚だけは、伝えていきたいものです。
ダダ
2022年2月21日
おばあちゃん最高ッ!!
Richard Tiger
2022年2月20日
なんとも、心が広いお祖母様😊
基礎医学研究者
2022年2月20日
心温めるエピソードでございますね。そういえば、かつては「末はハカセかダイジンか!」なんて言い方がありましたね(まあ、自分的には「博士」なんで全然大したもんじゃ~ないと思いますが(;^_^A)。閑話休題
れいにゃんさんのおあばちゃんが言われること、言い換えると、”やはり庶民の感覚は偉かった~”ということにつきますかね。へんな情報を仕込んだ大衆とはやはり違うのだということが、改めて分かった次第です。
urikani
2022年2月20日
れいにゃんさんのお祖母様、めっちゃカッコイイですね!
(≧∇≦)
女の子にも『総理大臣にならんといかん!』とは、進んでいた女性なんでしょうかね〜?
かえさる
2022年2月20日
とっても素敵なお祖母ちゃんです!
ただし
2022年2月20日
気持ちが晴れやかになり、元気が出てくる、とっても良いエピソードでした☆♪
(*^○^*)