(タテ（権威主義）とヨコ（世間主義）が織りなす日本国と皇室の危機（上） https://aiko-sama.com/archives/13046)
明治期の近代化に際し西欧の概念である「社会」と「個人」が翻訳され日本語に移入されました。よく社会と世間は混同されますが、公共空間としての社会と私的な人間関係である世間は全く別物であり、社会に参画することで公共性を獲得した「個（こ）」と私的な世間に帰属する「私（わたくし）」も別物です。日本的世間のダークサイド（年長者に服従・逸脱に非寛容・空気による支配）を打ち破るフォースを、左右のグローバリストは新自由主義的改革（規制緩和・民営化・自由化・緊縮財政）に求めましたが、結局は世間のダークサイドを残したまま改革の被害だけが拡大再生産される事態となりました（例：グローバル化→業績悪化→ブラック化のコースを辿った企業で上司が部下へのパワハラを強化）。
話は変わりますが、前掲書によると世間には生者（顕）の世界だけでなく死者（冥）の世界も含んでおり、日本における死霊の祟り（菅原道真・崇徳上皇…お菊・お岩…）が生前の人間関係（世間）の延長上にあることが多いのはこのためだと思われます。また、その場合の祟りは世間のダークサイドの被害者によるものが多く、ゆえに日本的怪談の成立過程には世間に抗えなかった人々の怨嗟が反映されていると思われます。
私は日本には2つの宿痾（負の国民性）があると考えており、1つは「上に従う権威主義」（世間ルール＝長幼の序：阿部勤也＋男系システム：Eトッド）、もう1つは「横に合わせる世間主義」（私的な人間関係の環：阿部勤也）と蔓延する「空気」（山本七平）で、この縦横の縛りが日本人を雁字搦めにしていると考えます。現代日本人が自粛禍・マスク禍・ワクチン禍、さらには各種差別禍・自虐禍・グローバル禍・緊縮禍…から自由になれない理由は全て縦横の「世間禍」によると思われます。過去にも世間ファシズムにより対米開戦から敗戦まで突っ走った歴史があり、現在は反動で自虐禍に陥っています。
縦の糸はお上～横の糸は世間～綯（な）われし綱は～いつか貴方を～絞め殺すのかもしれない～♪ (泣)
愛子天皇誕生は日本的世間の闇を祓う象徴的な出来事になると私は感じます。それは公的に制度（典範）を変えるだけでなく、各自が愛子天皇を戴くに相応しい国民へと生まれ変わる個別的な過程を伴うからです。また膨大な死者の民意も男系維持＜愛子天皇なのですから、ぜひ皆で一緒に愛子天皇を戴きましょう。
(文責：京都のS）
5 件のコメント
パリとは姉妹都市の京都のS
2022年6月23日
ダダ様、再びありがとうございます。岡本太郎の言うことですから、目的を上から設定されたり指示されたりするのは御免こうむりたいとの意味だろうと解釈しています。それは主体性のある個です。個人は「目的」を自分で選び取ることになり、公に適う目的としては今は「愛子天皇を戴くこと」が第一ですよね。
ダダ
2022年6月22日
京都のSさん
無目的に生きると書いてしまいましたが例えが悪かったです、すみません。
愛子天皇の実現は本気です！
今後とも宜しくお願いします(｀･ω･´)ゞ
京都のS
2022年6月22日
おや？冒頭のリンクが効いていないですね。「タテ（権威主義）とヨコ（世間主義）が織りなす日本国と皇室の危機（上）」→( https://aiko-sama.com/archives/13046 )はリンクされるでしょうか。
京都のS
2022年6月22日
ダダ様、ありがとうございます。個が育たない世間人としての日本人の特性は、この災害列島に住み着いて以来の優に10000年以上も抱えてきた宿命みたいなものかもしれず、それを約1500年前の中華グローバリズムや約150年前の欧米グローバリズムごときで覆そうなんてことが無謀だったのかもしれません。上記2例のように外圧を利用しても失敗します。ゆえに、「何か」のために自ら主体的に動くことで内発的な自己を打ち出していくしかありません。その「何か」とは、言うまでもなく「愛子天皇を戴くこと」です。
ダダ
2022年6月22日
勉強になりました。ありがとうございました
江戸時代の五人組制度。このような制度がなくても今の日本人は妙に連帯責任を意識しますよね。
自分の人生。他人が責任を引き受けてくれるわけないのだから、個の力（岡本太郎のいう無目的・無条件に生きる）で世間を突破しなくては・・・！！
愛子天皇が実現すれば国民の目が覚めると思います！
みんなで力を合わせましょう！！