父の日を前に思うこと

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明日、6月19日は父の日ですね。

私のオヤジは、大枠でいえば「昭和のオヤジ」といえるような人です。
ガンコで、人の話を聞かず、何より男尊女卑の感覚が強い。

父親としては、正直あまり見習いたくないと思ってしまいます。


天皇陛下は、夫、父親として、新しい形を提示してくださったのではないかと思います。

常に妻・雅子さまに寄り添い、ご公務の傍らで家庭のことも大事にする。

愛子さまが幼い頃は、満面の笑みを湛えてそのご成長を見守られる。

それによってバッシングに曝されても、決してそのスタイルを変えられることはありませんでした。

その姿勢が正しかったことは、今の雅子さま、愛子さまを見れば一目瞭然です。


以前もブログでご紹介しましたが、天皇・皇后両陛下は、愛子さまを育てられるにあたって、ご本人の意思を最大限尊重されていたそうです。
「愛子[雅子]さま、生まれて[生んで]くださりありがとう(。- 人 -。)」参照)

また、現在発売中の『文藝春秋』7月号に収録されている鼎談でも、
皇室ジャーナリストの佐藤あさ子氏は、愛子さまが上皇陛下や今上陛下のなさりようを受け継ぐ姿勢を見せられていることに対して、

「思い返せば、両陛下は愛子さまのご自覚が芽生えるまで、じっと待ってこられたのだと思います。(中略、駅頭に集まる国民へのお手振りに際しても、)両陛下は横からガミガミ言うのではなく、ご自身の姿を見せることでそれとなく促していた。」

と語っています。

常に人の心に寄り添われてきたがために到達された新境地、といえるのではないでしょうか。


時代が移るにつれて、あらゆることが変化しています。

その変化に一番柔軟に対応しようとされているのが、もしかしたら皇室なのかもしれません。

伝統によるエートスを受け継がれた皇室が、因習から解き放たれたら、より一層生き生きとした次の時代の姿を映し出してくださるでしょう。

そのような皇室と、時代を切り開いていきたいです。


尚、冒頭の通りオヤジのことはあまり理解できていない私ですが、
そんなメンドクサイ性格を持ちながらも、仕事をこなし、私ら子供たちを育ててくれたという点で、
「オヤジには敵わん」とも思っています。

その時代の中で真剣に生きた者には、やはり尊敬の念を感じます。


文責:静岡県 L.K (40代、男性、土曜日レギュラーブログ担当)

2 件のコメント

    基礎医学研究者

    2022年6月19日

    自分の父親も、典型的な「昭和のオヤジ」です。私は、父親に似ているとよく言われますが(容姿も含めて)、たぶん今の時代に合わせて”半面教師”となった部分もあるのではないかと。しかし、「オヤジの背中」を見て育つは会う意味うちの場合もあって、L.kさんいわれるように、自分が大人になった今、わかることも多かったのではないかと。
     ともあれ、両陛下の姿勢には、素晴らしいものを感じた次第です。

    ダダ

    2022年6月18日

    育児中なので父親目線になってしまいますが、子どもに自主性を尊重してもらえたと言われるのは物凄いことです!
    ただ、愛子さまの将来が不安定なことは、親として非常に心配されていると思います。
    私たちでその心労を早く取り除いてあげたいです。
    明日の父の日。天皇陛下、雅子さま、愛子さまが笑顔で過ごせますように( ꈍᴗꈍ)

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