皇室の方々=「人」に目を向けよう

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6月23日は、沖縄・慰霊の日です。
上皇陛下が皇太子時代に、「日本人として忘れてはならない4つの日」の1つとして挙げた日です。
昭和20年のこの日に、沖縄での組織的な戦闘が終結しました。

上皇陛下が沖縄への思いを昭和天皇から受け継ぎ、今上陛下へ引き継がれていっていることは、5月15日のブログにも書いた通りです。
天皇皇后両陛下ならびに愛子さまは、陛下のご即位以後、毎年御所にてご黙祷なさっています。

もちろん沖縄に限らず、皇室の方々は、ご公務や祭祀等を通じて、国民に寄り添い、国民の幸福を祈ってくださいます。

私はそこに、「民のかまど」の話に代表される、古来から続く天皇・皇室と民との結びつきを感じます。

それこそが、この国が未来に渡ってつなげていくべき伝統・国柄なのだと思います。


こうした感覚を持つまでには、長い時間がかかりました。

自分なりに皇室とは何なのかと考え、
小林先生や高森先生等の知見に触れ、
実際の皇室の方々のご活動・お振舞いを拝見するにつれ、
少しずつ形成されていったものだったと感じています。

特に、初めは知識に偏重していたものの、
次第に皇室の方々の人となりに意識が向くようになり、
その感覚を確立させていったように感じます。
(ターニングポイントの1つは、やはり東日本大震災を受けてのご対応だったように思われます。)

この感覚を、尊皇心というのではないかと、僭越ながら思っていたりもしています。


皇室を知るには、皇室の方々のご活動を知ることが欠かせません。

ご本人たちが、何のために、どのようなご活動をされているかを理解していないと、皇室の存在意義そのものが理解できていないことになります。

そこに関心を持てない、本当の尊皇心の無い者が、さして重要でない属性にこだわって皇室消滅の危機に陥れたりしています。

皇室だからといって変に色眼鏡で見ず、皇室の方々のご様子を折に触れて素直に拝していれば、自ずと尊皇心は沸いてくるものではないかと思います。

そうした「人」に目を向ける意識が、皇室に限らず、いま社会全体の中で必要なのではないかと感じています。

皇室への関心を通じて、そうした意識が根付いていけばと願っています。


文責:静岡県 L.K (40代、男性、土曜日ブログ担当)

3 件のコメント

    じーま

    2022年6月25日

    僕自身は自分に尊皇心と言える程、大それたものは持っていない気がします。
    それなりに皇室についての知識はあるでしょうし、お言葉、その立ち振る舞いに感銘を受けていると思いますが、皇族方のご活動に対して常に目を向けてはいない気がします。
    どちらかと言えば、皇室に対して申し訳ない気持ちの方が強いというのが率直な気持ちです。皇室が危機でなければ、議員の事務所を訪問しようとしたり、自分の考えを候補者に対して述べようとは思っていないと思います。

    このサイトを通じて尊皇心がより自然と育むことができればと思います。

    京都のS

    2022年6月25日

     ある右巻き界隈では、皇室問題は「人」よりも「血」だと言います。別の左巻き界隈では「人」を見るのは属人的だからダメと言います。しかし人間性に親しみを覚えることこそが人を尊敬する心の出発点です。ゆえに血をありがたがるのもシステムを重視しすぎるのも違う気がします。つまり、庶民的な感覚こそが最も皇統保守につながりますね。

    ダダ

    2022年6月25日

    不遜と思われるかもしれませんが、ご近所の皇室。共に在り続けるにはそんな感覚でいいのかなと思っています。
    このご近所こそ世間なのかも知れませんが、噂話に惑わされない私自身の常識、感性、相手を思いやる気持ち、対話など、人(ご近所)のためにできることはたくさんあります。
    天皇に、日本には国民がいてよかったと思われたいです。

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