【論破祭り】男尊女卑なんてとんでもない!~日本の伝統「女人入眼」

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論破祭りで、男系派が激しい男尊女卑思想に染まっていることが明らかになってきました。
しかも、それは日本の伝統だと強弁する輩もいます。
そんな輩を完全論破するブログをNoriさんが投稿していただきました。

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公論サポーター関西支部のNoriと申します。
皆様は、「女人入眼」という言葉をご存じでしょうか?

これは、NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の時代、慈円(1155-1225)が著した歴史書『愚管抄』の中に時の北条政子や藤原兼子を評して「女人此国ヲバ入眼スト申伝ヘタルハ是也。女人入眼ノ日本国イヨイヨマコト也ケリト云ベキニヤ。」との一節があります。

簡単に現代語訳すると「女性が日本の国を完成すると言い伝えられているのはこのことである。日本国は女性が最後の仕上げをする国であるということは、いよいよ真実であるというべきではあるまいか。」となります。

「入眼」とは、「人物の絵を描く時など最後に瞳を点じて完成とすることから、物事を成し遂げる、仕上げをする」という意味です。慈円は、父親が摂政関白・藤原忠通で摂関家の出の天台座主まで務めた僧侶で皇室の歴史・伝統に精通していた人物です。

その慈円が、「日本は女人入眼の国であるという言い伝えが古くからある」と言っているわけです。歴史の重要局面では女性が決定的な役割を果たす(すなわち 女人入眼)ことが、かつては女帝即位であり、この鎌倉時代では、鎌倉幕府で北条政子、京都朝廷で藤原兼子が実権を握っているので、それが日本史を脈々と流れる伝統的原理であると考えていたわけです。

日本の長い歴史では女性を排除しない柔軟な構造をもっていたにもかかわらず、明治維新~昭和の敗戦の近代軍事国家の時代のみがそれを排除した男尊女卑の特殊な時代であるといえるのではないでしょうか。それを日本の伝統と勘違いしないでほしいですね。

令和の今こそ、愛子さまを天皇に迎え、閉塞した「眼」のない日本社会に「入眼」していただきたいものです。

文責 京都府 Nori
ナビゲーター まー

5 件のコメント

    だふね

    2022年9月15日

    Nori先生、ありがとうございます(^^)/
    「皇室の歴史・伝統に精通していた」人なら、女性を排除する考えはないということですね。
    先日の東海ゴー宣道場でも、高森明勅先生が、「神話は〈現代の解釈〉である」とおっしゃっていました。皇祖神は女性。すなわち、日本は男尊女卑の国ではなく、性別関係なく実力のある者が上に立っていたと。
    そう考えると、隣の支那・朝鮮由来の儒教がいかに「けったい」で、日本の気風とそぐわないものかがわかります。そんなものに負けたら、日本に未来はありません。
    「日本国は女性が最後の仕上げをする国であるということは、いよいよ真実であるというべきではあるまいか。」
    この一文、現代においては、愛子さまの生誕と女帝の再誕を表している気がします。いわば「歴史の必然」を示しているのではないでしょうか。

    ただし

    2022年9月14日

     大変、勉強になり、また、感動致しました。
     幕府と朝廷で女性が活躍していた時代、そして「女人入眼」という古からの伝統。日本って、時代の最先端を走っていたカッコ良い国だったのですね。
    (*^^*)
     男優位にガチガチに固めてしまう諸外国の様々な形の伝統よりも、このような古来からの日本の伝統の方が断然カッコ良くて、何だか胸を張りたい気持ちになります。
    (๑•̀ㅂ•́)و✧

    基礎医学研究者

    2022年9月14日

    大変勉強になりました。「女人入眼」。自分も初めて目にした熟語ですが、ブログの”ダルマの写真(片目入っているもの)”は、けっこう理解の助けになりました。なるほど、リーダー的な才能という点では、慈円の評価は非常にフェアですね。これも、Noriさん言われますように、まさに女性の偉大なリーダーを身近で見ていたからなのでしょうね(これは、歴代の女帝に加えて、神功皇后や光明皇后にも当てはまることでございますね)。
     最後に、「明治維新~昭和の敗戦の近代軍事国家の時代は、「男尊女卑」の思想が強い特殊な時代」。これは、世の中に広めたい事実であると、改めて思った次第です。
     

    平安京のS

    2022年9月14日

     素晴らしい論考です。「女人入眼」という言葉を初めて目にしましたが、「日本国は女性が最後の仕上げをする国である」の部分に100%同意できます。「女人入眼」しないままでは「画竜点睛を欠く」ってわけですね。小賢しい男系派が「日本は未完成の美を愛でる文化だから入眼の必要は無い」などと反論するかもしれませんが、皇統が絶えて「画竜」が「画餅」にならないためにも、「女人」による「入眼」が必要だと訴え続けないといけませんね。アマテラスと卑弥呼の国なのですから。

    ダダ

    2022年9月14日

    とても勉強になりました!
    中世時代でも、日本は女性を尊重する国と認識されていたわけですよね。
    鎌倉以降は武家の時代になりますが、江戸時代であっても女性天皇がお二方いた。
    男尊女卑ならあり得ないことで、ここが日本の基軸だと思います。

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