【論破祭り】八幡和郎②:「安倍のおかげで退位を円滑に実現」など大嘘

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L.Kです。
9月27日に掲載された八幡和郎の記事「結果として「小室圭殿下」の誕生を阻止した…安倍元首相が皇位継承問題を深く理解していたといえるワケ」は、どこから手を付ければいいかわからないほど突っ込みどころ満載の内容となっていますが、今回は、上皇陛下のご退位における安倍の所業を振り返ります。

八幡は、上皇陛下のご退位が「円滑に」実現できたのは安倍のおかげだと書いています。

しかし、実際に安倍がやったことといえば、次のようなものです。

● ビデオメッセージ以前に、宮内庁から内々に退位のご意向が伝えられたのに、何も動かなかった

やっと検討に入ったと思ったら、陛下の「摂政に否定的」というご意向に真っ向から反対する「摂政で対応すべき」という結論を出すのだから、呆れかえります。

● ビデオメッセージを公表されても、退位反対派ばかりをヒアリングする有識者会議を開き、退位でなく公務の軽減へと持っていこうとした

この対応に、陛下はショックを受けられたことが後に伝えられています。

● 風岡宮内庁長官(当時)を70歳の誕生日と同時に退任させ、NHKスクープの仲介をしたとされる職員も退任させた

いずれも慣例から逸脱した、明らかな報復人事です。

● 被災地でのひざまずきスタイルを揶揄した

陛下に対する尊皇心など微塵もありません。


上皇陛下のご退位が実現できたのは、

民進党(当時)の馬淵議員野田議員らが有識者会議に先んじて党としての論点を公表し、

国民の後押しも得て国会での全体会議を議論の主戦場とし、

党の主張を大部分を受け入れさせることに成功したからです。

安倍政権の傍若無人極まりない対応では、退位自体実現できたかどうかすら定かではありませんでした。


八幡は記事中、「陛下のご希望と、象徴天皇制の建前を傷つけないように調整」と書いてますが、象徴天皇制の建前とは何だと思っているのか。

全体を読めば、「象徴天皇制=ロボット天皇制」という意味で捉えていることは明らかです。

八幡は

「おことば」を玉音放送としてとらえ、その通りに従うべきという象徴天皇制と相容れない国民の素朴な感情

と書いており、まるで陛下が、憲法に定める象徴天皇のあり方に反する自分勝手な思いをビデオメッセージで伝え、強制的に国民にそれを受け入れさせているかのように印象操作しています。

しかし、公務を通じて国民とふれあい、苦楽を共にすることで象徴天皇制を進化させてきたのが、他ならぬ上皇陛下です。

その陛下が、

高齢により、そのお務めを充分に果たすことができなくなることを見越して、皇位を譲りたい

と希望することが、「象徴天皇制の建前」とどう齟齬が生じるというのでしょうか。

陛下のお気持ちこそが象徴天皇制のあり方であると感じたからこそ、国民は陛下を支持したのです。

そんな現代の皇室と国民の繋がりに見向きもせずに、「象徴天皇制の建前」などと云々(でんでん、ではない)しているのだから、笑わせます。


本来は、かなりの時間をかけ、また、将来のさまざまなケースへの影響も考慮しながら制度論として処理すべき問題

とも書いていますが、そもそも宮内庁からの最初の打診で政権が何もまともな対応を取らなかったからこそ、ビデオメッセージを発し、早急な対応を促さざるを得なかったのです。

そして、ビデオメッセージを発してもまだ、安倍政権は自分たちでは退位実現にまともに動くことはできませんでした。

時間をかけて議論すべきというのなら、初動対応の遅れを批判するのが筋です。

平成17年の有識者会議も拙速だと批判していますが、土台過去に執着しているだけの男系カルトに時間を与えたところで、まともな方向に進まないことが、ここでも示されました。


それにしても、未だにこのような言説が男系カルト界隈では流布されているのでしょうかね。

結局、上皇陛下のお気持ちを無視し、貶めないと安倍を持ち上げることはできない、
つまり上皇陛下および皇室と安倍は相容れない関係だということを、八幡自身が証明する結果となりました。


文責:静岡県 L.K(40代、男性、「愛子天皇への道」運営メンバー)


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3 件のコメント

    ダダ

    2022年10月9日

    >>云々(でんでん、ではない)
    これ懐かしいです!^^
    安倍晋三は上皇陛下に、末永くお健やかであらせられますことを願って【い】ません。と言ったことがありました。
    願って已(や)みません。が読めなかったようですが、事前に練習すればいいだけの話。
    最後の最後まで上皇陛下を侮辱した国賊です。
    https://dot.asahi.com/aera/2019051400027.html?page=1

    殉教@中立派

    2022年10月8日

     安倍総理の功績は、皇統問題に対し「何もしなかった事」か。何もしない系総理・岸田の師匠だけの事はあるなあ。
     「天皇は公務を何もしなくていい、ロボットでいい、祈っていればいい」という考えも、「何もしない事」が、彼ら(安倍万歳派)の美徳だから?・・まさか、そこまでのレベルでは無いと思いたいが。

    突撃一番

    2022年10月8日

    高森師範が退位に向けての論点を整理をしてくれたから、野党も有識者会議より先に行動出来た。
    ゴー宣道場のおかげじゃないか。

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