産経新聞記事「神戸正論懇話会「日本の国体は天皇と国民の縁」　竹田恒泰氏」について、尾瀬桜さんの新聞社へ意見投稿です！

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産経新聞社様

『神戸正論研究会「日本の国体は天皇と国民の縁」』の竹田恒泰氏の意見を読みました。

竹田氏はこの講演の中で、『もし女系天皇が即位すれば「国民の一部が認めない天皇」になってしまうと指摘。天皇の地位に疑問が生じ、「日本の統治が揺らぐ」』としていますが、本当でしょうか。現在、多くの国民は女性天皇、女系天皇が賛成をしているというのが多くの世論調査でも示されています。例えば、NHKの世論調査でも女性天皇に賛成が74%、女系天皇に賛成が全体で71%とあります。https://www.nhk.or.jp/bunken/research/yoron/20200301_9.html上記リンクにあるPDFから確認できます。また、3年前の産経新聞・FNN世論調査でも女性天皇、女系天皇の賛成が多かったと記憶しております。このように、国民の多くは女性天皇、女系天皇に賛成しています。また、国民の多くが認めている以上は天皇の地位の正当性が揺らぐということもないと思われます。

そもそも、竹田氏は女系天皇に反対としていますが、竹田氏が提案している旧宮家の皇籍取得案、旧宮家男系子孫との養子縁組案が果たして実現できるのでしょうか。旧宮家の復活は憲法第14条　法の下の平等に違反するという指摘もあります。また、実際に当事者の方々が受け入れるのかについてや現在の皇族方のご意向も必要であり、かえって不安定な継承になってしまうのではないのでしょうか。さらに言えば、旧宮家を復活させてもその場しのぎにしかならないのではということです。歴史上の男系継承は側室制度によって支えられていましたが、現在は側室がありません。ですが、竹田氏は流石に側室制度の復活についてはすべきではないとしています。側室がない以上、次世代に男系男子が必ず生まれるという保証はどこにもありません。旧宮家を復活させても、現在の男系男子の制度を維持したままであると、男子が生まれなかった、少なくなった場合は現在のように皇位継承の危機が訪れてしまいます。
貴社は以上のことを踏まえた上で安定的な皇位継承について取材していただけたら良いと思っております。皇位の安定継承の議論のためにも、男系の考えの人だけではなく、女系を認める考えの人の意見も載せていただけたら良いと思います。その方が多くの読者も皇位継承について意見を比較した上で考えることができると思われます。
貴社の今後の取材に期待致します。

一読者の尾瀬桜より

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