(編集者より)
前回に引き続き、さらに倉山評は続きます。もちろん、著者の指向が反映すること自体を否定するつもりはありませんが、果たしてその基準はフェアなのでしょうか?サトルさん曰く、「妙に引っ掛かる」です。では、どうぞ<(_ _)>
笠原氏や所氏は、根本は男系尊重の議論を踏まえた上での女系論なので、傾聴に値する……とP113で「評価?」する倉山ですが……
ここから、ドトーの悪口大会。印象操作、曲解、決めつけ、および非論理が続きます。
古川 隆久氏(歴史学者 女系賛成、復帰反対)
P113
「古川隆久氏は私が学生の頃には「日本近代史の良心」と見ていましたが、議論が乱雑で猪突猛進の印象です。……」
え(笑)?
P114
「古川氏は「江戸時代までは法令上は女系天皇も認められている」と述べています。……」
ここで先に挙げた「養老令」をあげ(注釈と解釈のやつですね)、頓珍漢(とんちんかん)に絡(から)みます。さあ、倉山はアクセル全開。勢いで突破を図ります。
「……その根拠は何なのでしょう。会議では示されていないので不明です。古川氏が特に強調しているのは、日本国憲法です。……」
「古川氏は突如として「現在の天皇が天皇である根拠は日本国憲法であって、憲法を越えた存在ではありえない」と述べています。……」
「……「国民の総意で認めてやっているんだ」と言わんばかりの説です。天皇は憲法に従え、憲法にない伝統を根拠として旧皇族を復帰させるのは憲法違反だ、と言っています。」
「言わんばかり……」は君の決めつけ。
「……伝統……」は君のすり替え。
それに骨子に問題はないかと……。
P115
「本書は日本国憲法の範囲内で議論すると最初に断っています。つまり皇室の伝統と日本国憲法を調和させようということです。しかし古川氏の議論は、日本国憲法で皇室の伝統を否定しようとの議論です。まったく違います。」
調和?もう、いい加減にしろよ……とウンザリしかけたところ……
「……いわゆるネトウヨと呼ばれる人たちは「皇室をサザエさん一家にたとえると」式の粗雑な議論がまかり通るので……」
「……博識者に限って女系論に走ってしまう(いっしょにされたくない)という悲劇になりかねないのですが。」
おもしろいぞ、倉山!爆笑してしまった。
センス抜群!
君の悲劇かもしれんが、こちらは喜劇にみえるぞ~!
「……とはいうものの古川氏の議論はその「皇室をサザエさん一家にたとえると」式の粗雑な議論にもいたっていないと断ぜざるを得ません。」
や、やめてくれ、倉山!腹がいたい(笑)
ただ、「片腹が痛い」のはなぜ?
確かに、古川氏の議論は「詰めが甘い」かも知れんが、倉山の議論は「サザエさん一家……」以下だぞ(笑)
反省するんだぞ!(頭ナデナデ)
もういい歳なんだから、拗(こじ)らせるなよ……。
つづく
文責 東京都 サトル
3 件のコメント
殉教@中立派
2023年3月14日
倉山はまず①「政治概念としての天皇」と②「神話を背負い、聖域性を帯びた天皇」を分けて考えろや。①については、天皇を憲法の範囲に入れる事で、立憲君主としての地位を担保し、現代社会の常識と「握手できる状態」になり、民との相思相愛に繋げられる。しかし、男系派のように②だけを強調すると「生身の天皇の事績・研鑽・人柄」から離れてしまい、結局は皇室に余計なダメージを与える結果になる。
攻撃している自覚が無いのに、ダメージだけはバッチリ与える。他人にそれを指摘されると、口八丁手八丁で正当化する(その中には、言い訳にすらなっていないものが多い)。自覚無きバカが与える、実害の具体例がここにある。
俺たちは、こんな奴の落書きを消さなければいけない(先日のWEBニュースで見た『銭湯で迷惑行為。毛染め、タイルに真っ赤な汚れ』の後始末、4時間もかかったらしい)。苦しいが、上皇陛下への詔承必謹を貫くためにも、この地味な作業を続けよう。
サトル
2023年3月14日
「バカは自分がバカだとわからない。だってバカだから」
の、良いサンプルかと思います。
「博識者に限って」、女系容認になるのはなんでだろ?俺様はこんなに完璧な論理なのに……そうだ!サザエさん理論の連中がいけないんだ!やつらはサザエさんなんか使って、全然、あかでみっくじゃないからだ!
よ~し、俺様は「糾弾して断言してやる!」……。もう憐れです。
こんなのに感化される国会議員って……、どうしようもない……です。
基礎医学研究者
2023年3月14日
(編集者からの割り込みコメント)いや、今回はややギャグ的で、おもしろかったです。しかし、倉山から「議論が乱雑で猪突猛進の印象」というセリフが出てくるとは、思いもしませんでした。いや、まさにお前の著書こそそのような記述のオンパレードではないか!と、返したくなるのは、はたして自分だけでしょうか( ̄ー ̄)ニヤリ?古川氏に失礼を承知で書かせていただきますと(m_ _m)、「人の振り見て我が振り直せ」、この言葉を倉山に贈ります。