毎日新聞の記事です。有料記事なので引用にて紹介します。
皇室のことで積極的に発信している河西秀哉氏がインタビューに答えるという形式の記事です。
愛子さま、悠仁さまの人生はどうなる 無関心が苦しめている
https://mainichi.jp/premier/politics/articles/20230707/pol/00m/010/006000c
Yahoo!記事でも一部紹介されています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/3cd50fd5a772d35b950293afeb92f5e8f155eb4b
河西氏もインタビュアーも、素晴らしいとしか言いようのない内容です。
冒頭では皇位継承が危機的な状況であることが語られていて、それを前提にインタビュアーが進められています。
政治家が、声が小さいマジョリティー(女性天皇賛成)より声の大きいマイノリティー(女性天皇反対)を気にして、議論が進まない状況を当事者視点で論じています。
(◆が河西氏の発言)
――本人にとっては大変な問題です。
◆とてつもないプレッシャーです。このままでいけば、悠仁さまと結婚する女性は、子どもを産め、しかも男子を産めというプレッシャーにさらされます。あまりにも非人間的です。
日本国の象徴は天皇で、首相では代替できないと思います。誰かに天皇をやってもらわなければならないのです。その時にただ一人の人にすべて負わせていいのでしょうか。
――悠仁さまだけではありません。
◆愛子さまや佳子さまら、そのほかの女性皇族にとっても大変です。今のまま議論が進まなければ、彼女たちの人生も定まりません。制度を維持するならば、できるだけ非人間的ではないやり方を模索すべきです。
――まず女性宮家からでしょうか。
◆私はすべてまとめて一度にやるべきだと思います。女性宮家を創設し、子どもには皇位継承権を与える。同時に女性・女系天皇も認める。
女性宮家を作っただけで子どもに皇位継承権を与えなければ、その子の人生も中ぶらりんになります。皇族ではないといって育てられ、ある日突然、やっぱり男子が足りないから天皇になってくれと言われるかもしれない。そんなことが許されるのでしょうか。きちんと決めてあげないとその方々の生き方に大きく影響してしまいます。
養子縁組プランについても明確に却下しています。
――旧宮家の男性を皇族に復帰させる案があります。
◆普通の国民だった人が突然、皇族になると言われても国民は受け入れがたいでしょう。天皇家の血統が続くことが重要だと考えれば、また現代の社会状況を考えれば、天皇を男性とすることにこだわる必要はありません。
記事の終わりには、「皇室の問題は日本社会でも起きている問題です。(中略)自分自身の問題と関連させて考えるべきです」と語っています。
紹介ツイート
愛子さま、悠仁さまの人生はどうなる 無関心が苦しめているhttps://t.co/jNEkPxxQHk
— 毎日新聞 (@mainichi) July 9, 2023
皇室の存続は危機にあるにもかかわらず、政治家をはじめ、この問題への関心は高いとは言えません。そのことが愛子さまや悠仁さまらを苦しめていると嘆く、河西秀哉・名古屋大学大学院准教授に聞きました。
この毎日新聞記事は「毎日プレミア」といって読者の反応が記事として紹介される企画です。
↓過去の事例
短くでも整っていなくてもいいので、みなさんの思いのたけを新聞社に送ってみましょう!
8 件のコメント
チコリ
2023年7月13日
毎日新聞だけですね、一貫して皇統問題を記事にし続けています。
拙い文章ですが、毎日新聞にエールを送りました!
maru
2023年7月13日
「漸進的な・・・」と書いた箇所は、「急進的な・・・」の間違いですね(;^ω^)
失礼しました。
毎日にも訂正いれときました。
maru
2023年7月13日
良い記事を紹介して下さり、ありがとうございます。僕も毎日新聞に感想を送ってみたので、以下に送った内容を共有させていただきます。
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・7/10河西秀哉・名古屋大学大学院准教授 皇室記事
皇位継承問題の危機的状況に警鐘を鳴らす良記事に感謝します。後述しますが、河西教授のお話には納得することしきりでした。今後も定期的にインタビュー等行っていただきたいです。
安定的皇位継承を妨害する一因として、所謂「男系固執派」とされる政治家・言論人の存在があります。彼らノイジーマイノリティーの中には、旧統一教会と関係を持つほどのカルトもおり、”男尊女卑”に凝り固まった考えに「皇室の弥栄」を願う気持ちは微塵もありません。そんな彼らが語る「伝統」とは「悪しき因習」でしかなく、河西氏おっしゃるように皇室の方々を重すぎるプレッシャーから解放するためにも、現制度を改める事が喫緊の課題です。手始めとして、議論さえ進まない状況から打破しなければなりませんので、真っ当な論調で問題提起される貴紙の存在は、本問題を推し進める上で大きな意味合いを持つように思います。
河西氏の「すべてまとめて一度にやるべき」との意見にも賛成です。漸進的な改革と捉えられるかもしれませんが、そう捉える人間は?といえば、前述した極々一部の”男系固執カルト”しかいないのではないでしょうか。善良な庶民は皆「差別せず多様性を認める社会」「将来の制度設計をしやすい環境」を望んでいるのであり、それは「皇室においても同じ」だと同意を得られるものと考えます。これ以上、問題を先送りしないためにも、女性宮家創設・女性/女系天皇まで視野に入れた制度にする事が、皇室の未来を考える上で必要という意見に同意します。
終盤「旧宮家系男系男子(一般国民)の皇籍取得」に対する問題点にも少しだけ触れられていますが、河西氏の感覚「普通の国民だった人が突然、皇族になると言われても・・・」は、常識的感覚を持つ庶民(男系固執カルト以外)であれば、普通に共感できる内容だと思います。皇室の問題をどれだけ「自分ごと」として捉えられるかが重要です。特に女性皇族・皇室に入られる女性が、謂れ無きバッシングを受けるような社会は(皇室云々関係なく)変えていかなければならないと思います。
貴紙には、今後も皇位継承問題を積極的に扱っていただけるよう望みます。
私も一庶民として声をあげつつ、貴紙を応援させていただきます。
基礎医学研究者
2023年7月13日
貴重な情報、ありがとうございました。毎日新聞は大したものだと思いますが、今回のブログタイトル「心を打つ訴え」は、実に的確だったと思います。で、自分も毎日新聞に意見・コメントを送りました(下記に示します。ご参考までに)。
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毎日新聞さま
7月10日の毎日新聞プレミア、須藤孝記者編集による「愛子さま、悠仁さまの人生はどうなる 無関心が苦しめている(河西秀哉・名古屋大学大学院准教授)」について、興味深く読ませていただきました。感銘をうけましたのは、須藤記者の質問の仕方が実に的確であり、「皇位継承問題は危機的な状況が続いています」からはじまり、男女関係なく皇位継承への道を拓く、女性宮家の創設、そして何よりも、皇族の方々の未来についての回答(さらにいうと指針)が引き出せた、と私は思います。もちろん、この質問に正面から回答された河西秀哉氏も見事ではあったのですが、このような記事が掲載できるのも、毎日新聞さまが「皇位継承問題」について継続的に質の高い記事を発信してこられたことが、大きいのではないかと思います(逆に同じ新聞社でも、「男系継承」に偏向した記事を掲載する、あるいは「皇位継承」のルールの変更は愛子さまの次の世代から、などという腰の引けた論調を掲載するところもあるのと較べると、差は歴然としていると思います)。
今回の記事では、最終節を「自分自身の問題として」とされていますが、この感覚こそが、国民が「皇室の弥栄」を考えられるかどうかの“カギ”である、と私は思います。毎日新聞さまもこれまで指摘されておりますように、「皇位の安定継承」を実現するには国会での議論が必須ですが、どうかそれを実現するためにも、「皇室」に国民が関心をもつような記事の掲載を、切望致します(読者も、後押ししますよ)。
れいにゃん
2023年7月13日
この記事の紹介ツイートを#賛美祭りつけて引用リツイートしました。すると、普段#論破祭りでも絡まれることがないのに、早速男系女人衆風のが数人絡んできました。内容はマウント取りたいだけの夢見る谷田川の劣化版。毎日新聞の女系推進記事は男系派も意識して意見投稿もしていることでしょう。こちらは断然賛美しかない投稿をします。素晴らしい毎日新聞!あなたこそが国士です、河西秀哉先生。
ありんこ
2023年7月12日
送ってみました!
お知らせありがとうございます!
ナクラ
2023年7月12日
前回の河西秀哉氏の記事
「天皇皇后両陛下ご結婚30年の特別展で“抜け落ちていたもの”…愛子さまへの“過度な期待”はなぜ避けるべきか(文春オンライン)」で、過度な期待を避けるべき理由が今一つ解りませんでした。
今回の記事で、愛子さまが存在するだけで、安心してはいけない。
国民が働きかける、行動することが必要との意見だと了解しました。
やるべきことは、行動あるのみです。
京都のS(サタンのSでも飼い慣らすし)
2023年7月12日
軽く感想をブッ込んでおきました。
↓
「 河西秀哉氏へのインタビュー記事ですが、皇位継承問題が危機的状況にあることや皇族方の人生が過酷な状態に置かれていることなどを網羅し、この問題に対して有識者会議報告書が出した対策が無理筋である点も押さえられてあり、非常に素晴らしい内容だったと考えます。
以前から貴紙は皇位継承問題に取り組む姿勢が素晴らしいと感じていましたが、その認識を一層強くしました。これからも同様の記事を期待しております。宜しくお願い申し上げます。 京都市在住の一読者」