「思想マトリックス」に皇統問題を加味してみた(裏)

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 巷で話題となっている「ジャニーズ問題」ですが、これに関してゴー宣道場の界隈から「人権真理教ザビエル派」という新語が登場しました。それを聞いて私が連想したのは、まさに本稿(表)で掲げたマトリックス(図1)であり、その縦軸は「人権普遍主義←→人権国家主義」でした。

 要するに、人権は天与の代物と考えるのがキリスト教国で、権威ある何者かが保障すると考えるのが日本だと言い換えられ、また日本の芸能界で生きていくための人(気者)権は権威者としてのジャニー(喜多川)さんから与えられるものが最も確実で最も強いという言い換えも可能です。しかし現在は「人権外授主義」(野蛮国の価値観は国連様≒戦勝国様が決めてくださる)からの「人権世間主義」(そういう空気になってんだから従えよw)がスタンダードと成り果てています。世界主義&世間主義という「最悪のタッグ」が国柄を破壊していく現状を打破するには常識の力が重要なのですが、明治以降はキリスト教の影響下で常識側が負け続けています。

 また、このジャニーズ問題は皇室問題にも重大な悪影響を与えると私は考えます。日本では戦国期の殿(織田信長)と小姓(森蘭丸)との関係に代表されるような男色文化が普通に存在してきましたが、これを明治期の日本人がキリスト教の影響下で大々的にキャンセルし、それでも根強く残っていた土着の男色文化が再顕現したようなジャニーズ王国も現代日本人が人権の名の下に再キャンセルしました。その上、何故か欧米発の「性の多様性」だけは声高に称揚し、「同性愛を認めないとは何事か!」と叫ぶという錯綜ぶりです。自虐史観と島国根性がジャパニーズの病理だとしても、このままでは「皇族の人権を蹂躙する天皇制はキャンセルすべし」と、キリスト教的価値観に基づいて列強様から命じられれば、その御旗の下でジャップは自ら天皇制をキャンセルしかねません。

 つまり、図2で示した②「明治近代への懐古趣味」(黒船~敗戦)と④「戦後超近代の全肯定」(GHQ~)は、世界標準の下で日本文化と天皇制をキャンセルしかねない存在(③の革命派は言わずもがな)だということです。従って、権威者(天皇)や権力者(日本政府)が日本国民の人権擁護に一定の役割を果たすという建前の日本国において皇室と国民を守れるのは、歴史や文化から伝統を抽出し、国民の常識を固定できる①真正保守のナショナリストだけだろうと私は考えます。  
(了)

文責:京都のS

「思想マトリックス」に皇統問題を加味してみた(表)はこちら

2 件のコメント

    京都のS

    2023年9月5日

     れいにゃん様、「ジャニーズ問題はジャパニーズ問題」ってことですよね。日本国の国柄を丸ごとキャンセルするのか?それとも日本の国柄を象徴する皇室、および日本の国柄と骨絡みの男色・ジャニーズ文化を保守するのか?という分水嶺が今なんだと思われます。

    れいにゃん

    2023年9月4日

    言葉の意味も考えたことがない、単語に反応するだけで人権真理教ザビエル派が増えてしまえば、革命などなくても天皇を戴く国日本をキャンセルされてしまう。小林よしのり先生が、言葉狩りに苦しんで、創作活動の為にもゴー宣等で発信され始めたことを思い出します。今、踏ん張らないとまずいですね。

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