我が身だけが大事な「ザ・保身派」こそ撲滅すべし!

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 よしながふみ原作のドラマ「大奥season2」を観ておられるでしょうか。「2」では江戸後期から幕末までが描かれます。「大奥」を題材に使うのは2度目です。

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 「大奥」という作品は、若い男子のみが罹る奇病「赤面疱瘡」によって男が激減し、社会の担い手が全て女となった江戸時代が舞台設定であり、江戸城では女将軍のために若い男子が集められるという男女逆転の世界観です。蘭学に興味を向けた平賀源内(鈴木杏)や田沼意次(松下奈緒)、青沼(村雨辰剛)らの活躍により、「赤面対策」としての「人痘」(※天然痘対策の牛痘と同じ原理)が確立され、江戸城では久々に男の将軍(第11代)・徳川家斉(中村蒼)が登場しました。しかし、政治の実権は母の治斉(仲間由紀恵)が握っており、家斉の存在意義は種馬としてのみ(子は11人)でした。ある日、正史を記す『没日録』が墨塗りであることに気付いた家斉は、正史から消された人痘の復活を望み、その意向を母に伝えると…「男が政を語るでないわぁ!」「皆が人痘を受けては元も子も無かろう!」「男など女の力が無ければ生まれ出ることも出来ぬ出来損ない」「出てきたら出てきたで、働きも出来ず子を産むことも出来ず、出来ることと言えば乱暴と種付だけ」「そんなクズを盛大に増やしてどうするというのだ?」と、暴言の数々を家斉に浴びせました。
 ここから判ることは、治斉は大変なミサンドリー(男性嫌悪)で権力欲も非常に強く、再び男に権力を取られることを強く恐れているわけです。つまり、この「男女逆転世界」での治斉(女権力者)の振舞いは、リアルでの男のそれと全く同じであり、リアル・ミソジニー男に対し「お前たちのやっていることはコイツ(治斉)と同じなんだよ?」と突き付けているわけです。こういう人種(男女を問わず)が皇統の男系継承に固執し、皇族女子を追い詰め、皇族男子を種馬扱いし、側室を復活させたがるわけです。フェーズ(位相)が変わった(「大奥」世界:赤面疱瘡は撲滅の目途が立った、リアル世界:男系では皇統が続かないことが判明した)のに自分たちの優位を保ち続けたいだけの人種が保守派(時処位を重視)のはず有りません。命名するなら、彼らは「ザ・保身派」です

文責 京都のS

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