毎日新聞「考・皇室 深まる危機」

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毎日新聞が皇室についての特集を組んでいます。
深まる危機:動き遅い政治、動けない宮内庁 いまだ見えぬ皇室の未来
深まる危機:「存在意義に影響も」 宮内庁関係者が抱く危機感 進む皇族減少
深まる危機:宙に浮いた18年前の報告書 「今からでも議論を」届かぬ訴え
(高島博之記者、 山田奈緒記者。12/21 6:01配信有料記事。①②③はHP編集部が付けました)
※追記:12/22朝刊に掲載。

①にて、国会で議論が進んでいないが、各党で取りまとめを行っている以上、宮内庁はそれを見守るしかないということが述べられています。議論が進まない原因として、自民の元衆院議員の言葉として

「皇室を政争の具にしてはならない」という政治の不文律があると指摘する。さらに「いま議論すれば『次の天皇は愛子さまか、悠仁さまか』と世論を二分する危険がある」

と書いてます。
(この「世論を二分」よく出てきますが、議員の中ではこれが常識なのか)
そして「ある野党議員」の言葉として

「保守的な男系論者以外、論陣を張っても票にならない。だからあえて主張しない議員が多い」と分析する。

と掲載し(こちらが本音でしょうか)

女系・女性天皇の議論を男系「保守層」が反対活動をしてきたことについて、
所功・京都産業大学名誉教授の言葉として

絶対に変えないことこそが伝統だとする一部の守旧論者によって、議論に消極的な雰囲気が作られてしまったのではないか。既に国会に具体策が示されているのだから早急に議論すべきだ」

と書いています。

宮内庁が慎重に見守るしかないという姿勢を崩さない中での「安定的皇位継承に課題」と長官の発言。
よっぽどのことなのですね。

②で皇族の平均年齢を提示。

 現在の皇室は17人(男性5人、女性12人)で構成し、21日時点の平均年齢は59・47歳。1947年に11宮家が皇籍離脱した後の皇室で最も高く、国民の平均年齢(47・66歳、2020年国勢調査)よりおよそ12歳高い。高齢の皇族は活発に活動することは難しく、21年に秋篠宮ご夫妻の長女小室眞子さん(32)が結婚して皇室を離れるなど人数も減っている。

 高齢化の影響は、9月にあった皇室の重要事項を審議する「皇室会議」(皇族や三権の長ら10人で構成)の皇族議員の互選でも見えた。皇族議員が会議に出席できない場合に参加する予備議員に選ばれた上皇后美智子さま(89)が辞退、次点の三笠宮妃百合子さま(100)も辞退した。美智子さまは退位した上皇さまの意思が反映されるとの誤解を防ぐため、百合子さまは高齢が辞退の理由だった。次々点の3人によるくじ引きで高円宮妃久子さま(70)が選出された。

この皆さまの年齢を見て危機感を覚えない方がいるのでしょうか。
宮内庁幹部として、色々な行事に皇室の皆さまにお越しいただきたいという申し出があるが、高齢化で対応できないことに困っている様子。そして(国民の考える)皇室の存在意義にも影響するかも。との危機感が書かれています。

③で、皇室制度を変えるチャンスは何度かあったが変わらなかった事実をあげ、
小泉政権での有識者会議のメンバーの一人は

「皇位継承の安定を考えれば、いま議論しても同じ結論になるはずだ。今からでも報告書を基に国会で議論してほしい」と希望する。

野田元首相の言葉として、

「反対する考えがあるのは理解できるが、最も重要なのは皇統を途絶えさせないことだ。それを実現するためには、あらゆる選択肢を考え、検討して、議論していく必要がある」

最も重要なのは、皇統を途絶えさせないこと。

令和の有識者会議は、皇族確保策を提示したにとどめ

皇位継承の議論は「機が熟していない」と先送りした。

この「先送りした。」で特集は終わっています。
現在の皇室の問題点をわかりやすく提示した特集と考えます。

私たちはこのまま何もしないでいいのでしょうか。
まずは記事を読んでいただいて、意見を新聞社に送りましょう。

お問い合わせ・ご意見など|毎日新聞社

文責 愛子天皇への道サイト運営メンバー ふぇい

4 件のコメント

    基礎医学研究者

    2023年12月22日

    毎日新聞の「皇位継承問題」に対する取り組みには、本気さを感じますね(読者の後押しも、影響しているのだと思います)。ですので、自分も毎日新聞に、意見・コメントを送りました。

    ありんこ

    2023年12月22日

    毎日新聞さん頑張ってられますね!!
    エールのメール送っておきます!!!
    紹介ありがとうございました!

    L.K

    2023年12月22日

    記事紹介、ありがとうございます。
    今日の毎日新聞は必見です。
    ぜひ皆さんにも紙面で読んでいただきたいです。

    何が凄いって、1面に皇室関連記事として「秋篠宮家に公務集中」という記事を載せていること。
    それも(よくある感じの)十字折りにしても見出しが見えるように配置していることです。
    毎日新聞の本気度が伝わってきます。

    このブログで紹介された3記事も、三面に紙面の半分を割いて掲載されています。
    他にも、金曜恒例の皇室コラムもあります。

    ナクラさんが先に紹介してくださっていますが、「次回」があるとのこと。
    今までは特別な記事が載った日にだけコンビニで買っていましたが、これからも皇室関連の特集を続けてくれるなら、定期購読しようかな・・・(^^;)

    ナクラ

    2023年12月22日

    私は、毎日新聞の購読者なので、デジタルの記事と新聞紙面の両方を読んでいます。
    ご案内のように、この記事は12月21日にデジタルで掲載されましたが、新聞紙面では、12月22日に掲載されました。
    内容はほぼ同様ですが、新聞紙面では
    ”皇室が縮小する危機感が強まっている。解決のための議論をどう進めるか。次回からは関係者のインタビューで探る。=随時掲載”
    との補足がついています。

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