“[good]毎日新聞「考・皇室 深まる危機」続報④”に対する反応(基礎医学研究者)

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速報で連載記事のことをお伝えしましたが、1/11の朝刊21面に紙面上に掲載されました。

この記事については、デジタル版に対してすでに何人か意見・コメントを送られていますが、自分は紙面の記事に対して送りました。


【基礎医学研究者】

1/11朝刊21面の記事に関するコメント

毎日新聞さま

1/11の朝刊21面(総合・社会面)に掲載されました、山田奈緒記者による「考・皇室 深まる危機 。「男女問わず長子優先」国会議論待つ報告書」の連載記事を、大変興味深く読ませていただきました。今回は、平成の有識者会議の座長を務められた吉川弘之氏へのインタビューでした。まず、毎日新聞さまには、能登地震や羽田衝突事故で世の中が騒然としている中でも、コンスタントに「皇位継承問題」の記事を配信されていることに、敬意を表します。

さて、吉川氏の談話を読んで、非常に感銘を受けました。前衆議院議長の細田氏の貢献には少し意表を突かれましたが、(吉川氏は)最初、「皇統」の知識がないと理由でお誘いを固辞されながらも、一端引き受けたからには「多くの国民が合意できる結論を導き出そう」という、強い意志を感じさせられたことです。そして、その議論の進め方も、実に理系の科学者らしい仕方であり、なんと「頭の良い議論なのでしょう」というのが、率直な感想であります。

吉川氏は、「皇統」の正当性は男系か女系かではなく、「(皇統が続いたことの)男系のみという事象の理由を明らかにすることが課題」として議論を進めたので、結論として「男系継承」の事象は棄却され、平成の有識者会議の結論に達したと述べています。これこそが、議論する意味なのでは!と思いました(「結論ありき」とは、根本的に異なる態度だと思います)。

そして、報告書が担保しているのは、あくまでも(皇位の安定継承を考えるための)必要条件であり、十分性を満たすためには、国会の議論が不可欠である、と。すなわちこのプロセスを経て、”男女関係のない直系長子優先⇔皇位の安定継承”、という、必要十分条件が満たされるということを示しています。

私、この平成の有識者会議について、吉川氏のインタビューで学べることは、直系長子優先という結論はもちろん大切なのですが、この結論に至る会議のプロセスだと思います(自民党の懇談会の議論こそ、このように進むべきだったと強く思う次第です)。いかがでしょうか?

 最後に、吉川氏の結論、すなわちタイトルにも反映されていますように「国会議論待つ(平成有識者会議の)報告書」というのは、「皇位の安定継承」を望む“心ある”多くの国民が感じていることなので、毎日新聞さまには、是非引き続き輿論を喚起いただきたい、思う次第です(読者の後押しはあります)。

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