「正直なウソつき」の、『嘘だらけ』古代史語録⑩

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【終章①】

●藤原氏はあくまで天皇にはならず、「称制」を行う事もなかった。天皇の代行者である「摂政」として実質的な権力を握ったからこそ、皇統は守られた。(p254)
~倉山満『嘘だらけの日本古代史』 終章より~

もしかして倉山は、愛子様のお婿さんが皇室の実質的なトップになって、藤原氏以上に皇室を支配するんじゃないか、みたいな無用な心配してないかい?

それを危惧するなら、男性に限った話じゃないですよ。 現行皇室典範上は、皇后陛下も、上皇后陛下も、摂政に就任する事は可能なのですから。 国事行為の臨時代行も、もちろん可能です。

だからといって、「民間から嫁がれた皇后陛下や上皇后陛下が、皇室を支配するかも・・・」などと余計な危機感を持つバカタレが、この国の一体どこにおりますか?? 

せいぜい女性週刊誌の三流バッシング記事ぐらいのもんでしょ。裏付けも取らずにそんなテキトーな事言うのは。

愛子天皇が何らかの事情で執務が困難となられた場合に、嫁いで皇族となったお婿さんが摂政に就任したとしても、決してそれは「越えられない一線(p254)」でもなけりゃ、忌避すべき新例でもないんですよ。皇太子妃や皇后と、同じ法的扱いを適用すればいいだけです。

一方で「称制」に関しては、皇室典範に規定そのものが存在しないので、皇婿が就任できないという点をもし槍玉に挙げるのであれば、これまた皇后陛下や上皇后陛下とて、条件は同じ事です。

大体、天皇が国政に関して権能を一切持たない現代の制度に、古代社会の「称制」を当てはめて考える事自体がナンセンスでしょ。

文責 北海道 突撃一番

4 件のコメント

    サトル

    2024年1月16日

    今回もありがとうございます。
    倉山の「コンプレックス」が溢れてますね。
    で(だからこそ)、同様な「コンプレックスのある方々」の胸を打つ(苦笑)んでしょうね。
    「学識」とか「ふるまい」とか「権威」やら「権力」とか。
    「なんで、あいつが!」みたいに、いつも思ってるのかな?

    あとはわかりやすい「欲望」かな。
    女性にモテないん(なかった)んだろうな……とか、男性に見向きもされなかった(されない)んだろうな……とか?

    あのね、倉山クン。
    そんなことは、大抵、大なり小なり誰にでもあることよ?
    でね、頑張ってもダメな時はあるの。

    「ずば抜けた本物」はあるの。

    そこで、拗らせるのは「幼稚」だよ?
    拗らせる……って良くできた漢字だよね?
    ゴルゴとか武田鉄矢になっちまったよ。
    やだやだ。
    ちゃんと地に足つけて生きとくれ。
    傷なめあって、金稼ぎしてないで。

    引き摺り下ろすのは、自ら(励みとして)向上するより「楽チン」だからね。
    愚劣だよ。本当に。

    基礎医学研究者

    2024年1月16日

    (編集者からの割り込みコメント)今回も、興味深く読ませていただきました。「越えられない一線」って、不倫ドラマ(あるいは、エ〇小説ね(^_-)-☆)の話かと思ってしまいました~(ふざけんなよ~(´∀`*)ポッ)。
     で、なぜかわからないけど、「ダンケー」の人ってずいぶん極端なところにいつも話をもってきますね。よほど皇室の人が信じられないのでしょうか!自分には、とても不思議です。そして、もしその心配するのならば、すでに国民として世の中を生きている”旧宮家系”の方々の復帰の方がよほど心配ですけどね!いかがでしょうか。

    突撃一番

    2024年1月16日

    掲載&コメントありがとうございます。

    女にダマされる男だって、星の数程いるのにね。

    皇室に嫁ぐ女性が「悠仁様をダマすわけがない!」みたいな固定観念も、ある意味「男尊女卑」かもねwww

    いよいよ終章に差し掛かりました。
    後は片手の指で数えるくらいしか残ってないんで、皆さんもう暫くお付き合いください!

    京都のS(サタンのSでも飼い慣らすし)

    2024年1月16日

     「皇后は摂政になっても良いけど、皇婿が摂政になることは罷りならん」と宣う御仁が居たら、それは「女は男を騙せないが、男は女を騙せる」という脳内お花畑(恋愛版)症状に冒されている人ですね(笑)。

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