昨日、当サイトにおいて、2/2に掲載された読売新聞の社説記事を紹介しました。
今回の社説は読売新聞として、すこしだけ踏み込んでいます。それに対して、読売新聞に意見・コメントを送られた方の報告が寄せられましたので、引き続き紹介していきます。
【L.Kさん】
題:2月2日の社説について
いつも記事の配信、ありがとうございます。
2月2日の社説を拝読しました。
衆参代表質問 改革のアピール競争では困る
https://www.yomiuri.co.jp/editorial/20240202-OYT1T50030/
私は、国家の根幹である天皇の、安定的な皇位継承問題に強く関心を持っています。
多くのテーマで質疑が交わされる代表質問の中で、この問題を取り上げていただけたことを感謝申し上げます。
ただ、紙面上の制約もあるとはいえ、泉代表の指摘を的確に拾い上げられておらず、そこは残念です。貴紙は泉代表の質問内容を具体的に示さず、令和3年有識者会議の女性皇族身分保持案を示して、この案を軸に議論が進むことが既定路線であるかのように印象操作しています。
しかし、泉代表は、この会議では本来の目的である安定的な皇位継承策の議論を棚上げし、「皇族数の確保」に歪曲していることをはっきり指摘しています。
また、この会議で出された女性皇族身分保持案は、内親王・女王の皇位継承資格を認めず、またその配偶者や生まれる子供への皇籍取得も認めないというものです。
そのことも泉代表は明確に指摘しています。
内親王・女王方に「皇位継承資格は認めませんし、配偶者やお子様の皇籍取得も認めませんが、公務の担い手としてだけのために、自由のない皇族の身分を続けてください。」
と言い放つに等しいこの案に、貴紙は何とも思わないのですか?
さらに、女系天皇への認識を岸田首相に問い質していることも、貴紙は無視されています。
泉代表は、令和3年有識者会議でなく、退位特例法の附帯決議という原点に立ち返るべきだと主張しているのに、貴紙はそうした意図をまったくくみ取ることができていません。
重ね重ね、非常に残念です。
せっかく野党第一党の代表が、代表質問という場で、皇位の安定継承という国家の根幹に関わる重大問題に真正面から向き合おうとしているのですから、貴紙にはそれを正確、公正に報じていただきたく存じます。
これからこの議論は、大きな動きが起こることが予想されます(動きがなければおかしいです)。これからの貴紙の、公器としての誠実なご対応に期待しております。
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なかなか厳しい意見ですが、建設的な意見です。とくに、立憲民主党の代表質問からは、この問題に正面からいどむ”本気度”が伝わってくるので、そこをもっと汲み取ってもよかったのではないか?というのは、聞くべき意見かもしれません。読売新聞さんの今後に期待します(基礎医学研究者)。
【ふぇいさん】
群馬県に住む40代男性です。
社説を拝読しました。
https://www.yomiuri.co.jp/editorial/20240202-OYT1T50030/
結びの皇位継承の部分
「皇室制度を将来にわたって維持できるよう、与野党で議論を深めるべき時期が来ている。」
こちら本当に大事だと考えております。
有識者会議報告書は、安定的な皇位継承について、何も答えておりません。
女性皇族が結婚しても皇室に残るという、夫が国民、妻が女性皇族という、とても歪な世帯。素人が考えてもおかしいとわかります。
是非貴社で、安定的な皇位継承に必要なことの特集を組んでいただき、世論を盛り上げていただきたいです。
どうもありがとうございました。
以上です。
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「皇位の安定継承」という語は、最近は産経新聞も使うようになってきているのでそこは良いのですが、それが「皇族数の確保」にすりかえられ、様々な問題を含んだ案が実は「令和の有識者会議案」なのだということは、もっと世の中にひろまった方がよいです。個々の答弁がどうか?というよりも、このようなやり取りが反復されるような雰囲気を、輿論の喚起をやはり新聞社には期待したいです(基礎医学研究者)。
2 件のコメント
基礎医学研究者
2024年2月4日
>L.Kさん
そうですね。今回、自分が編集した組み合わせは、L.Kさんのところが典型的ですが、やや「アメとムチ」系の組み合わせ(^_^)。しかし、みな建設的なコメントのはずなので(電話とかの抗議とちがって)、読売新聞にはやる気を出してもらいたいものです。
L.K
2024年2月4日
基礎医さん
ご掲載いただきありがとうございました。
ふぇいさんのように、社説に取り上げてくれたことを素直に評価してくれる読者がいれば、その分読売もやる気を出してくれるでしょう。
期せずして、アメとムチのよい「個の連携」ができたと思います😄