朝日新聞”(フォーラム)象徴天皇の未来は!”発表①

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「愛子天皇への道」サイト編集長、基礎医学研究者でございます。当サイトでは、1月に朝日新聞デジタルで行われた(フォーラム)アンケート、象徴って何だろう(募集期間は2024年1月12日から1月25日14時まで)について、報告してきました。

このアンケートは上記のように終了しましたが、その後朝日新聞デジタルは、アンケート結果を受けた以下のような記事が配信されました。

(フォーラム)象徴天皇の未来はhttps://www.asahi.com/articles/DA3S15861428.html?iref=sp_ss_date_article

この記事は、3部から構成されています。

①安定的な継承へ、若い世代の議論に期待 05年「有識者会議」座長代理・園部逸夫元最高裁判事(喜園尚史記者によるインタビュー記事)
②定義あいまいな「公的行為」、象徴の意味問い直しを(喜園尚史記者)
③高い倫理観が重要/直系長子なら真の男女平等/先例に倣うべきだ

当サイトでは、2回に分けて紹介を行います。まずは、①と②についてです。

①の園部氏へのインタビューは、アンケートが行われたときに掲載されたもので、今回の記事では、全文が読めるようになりました。

この記事については、最後の部分が重要なので、引用します。

安定的な皇位継承を考える時、女性・女系天皇という選択肢を議論することは避けて通れません。これまで通り男系でつながなければ伝統が崩れる。そう考える人がいるのも当然ですが、それで皇室が維持できるかは疑問です。
 
皇室制度が難しいのは、それが皇室ご一家を対象にしている制度だからです。法律が生身の人間の人生を大きく左右するという、極めて例外的なものなのです。

最後に、天皇制の未来をどうするのか?国民が考えなければいけないことだが、特に若い世代に考えてほしい?と、結んでいます。

次に、②についてです。

「象徴という意味如何(いかん)。この字はありふれた漢和辞典にはない。日本国民統合というのもわからぬ」

これは、1946年4月、旧憲法下で天皇の諮問機関だった枢密院の審査委員会での発言で、喜園尚史記者によると、”「象徴」という定義をはっきりしないまま、日本国憲法に盛り込まれていった。その結果、80年たった現在でも「象徴」という意味の理解が進んだとは思えない”と、述べています(だから、今回のアンケートで、「象徴天皇天皇制」とはどのようなものと考えるのか?ということを、聞いていたようです)。

近年の各種世論調査では、女性または女系天皇を認めるべきだとする回答が6~7割程度にのぼることが多い。今回のアンケートで女性天皇について聞いたところ、同様の結果だった。

喜園尚史記者は、今回のアンケートをこのように総括してます。そして、皇位継承問題の論点を上げて、「100年後、天皇制はどうなっているのか。その未来からみると、今の時代はどう映るだろう」という形で、結んでいます。

最後に一言。自分に言わせると、映画のタイトル(※)ではありませんが、「未来は今」なのではないかと。

次回に、続きます。

※コーエン兄弟により、1994年に監督・制作された映画。ティムロビンス演じる若者が周辺の思惑で突如社長に任命され、現実とファンタジーの境界で格闘するややハートフルな作品。The future is now(未来は今)は、会社のロゴ(社訓)として表現されたもの(基礎医)

3 件のコメント

    ゴロン

    2024年2月15日

    記事の紹介ありがとうございました。
    朝日新聞社に意見投稿しました。
    ・・・・
     朝日新聞社様、皇位継承問題に関する貴重なアンケート、ありがとうございました。今回の記事は、当該アンケートの総括という位置づけとして興味深く読みました。
     元最高裁判事、園部逸夫氏へのインタビュー記事では、天皇が「象徴」に変わり、よくわからないものの、「為政者ではなく、その存在があるということは、国を安定させる上で意味があると感じます」という園部氏の考えは共感できます。私も千年以上に渡る権威と権力を分離した統治があってこそ、日本社会の安定性は保たれてきたと思っています。
     その上で、園部氏が座長代理として関わった2005年の有識者会議は、天皇をどうつないでいくのか、真剣に考えて議論を尽くし、結論を出したものと思います。
     園部氏は、昨年10月に安定的な皇位継承の議論について、2005年の有識者会議の結論である、(1)皇位継承資格を女性・女系に広げる、(2)皇位継承順位は直系を優先する、(3)兄弟姉妹では長子を優先する、という提言をしていました。
    今からでも、この提言に従って、国会の議論が進められることを願ってやみません。
     それにしても、朝日新聞社だからでしょうが、喜園尚史氏は「象徴」に拘り過ぎていると思います。「象徴」の意味は、国民としては、立憲君主国の「国家元首」の意味で良いのです。その上で天皇陛下が「象徴」としての在り方を日々模索されているのです。我々国民は、天皇陛下を信頼して、見守ればよいのです。何が「象徴の意味を問い直す。議論はそこから始めるべきではないだろうか」でしょうか。国会で議論して何らかの結論が出るわけがないでしょう。
     現在、その「国家元首」たる「天皇」が近い将来いなくなるかもしれない状況なのです。
     せっかく国民のアンケート結果がこれまでと同様に、「女性天皇を認めるべき」という意見が7割だったというのに、何故、「この結果を国会は重く受け止めるべきだ」というようなまとめにならないのでしょうか。
     最後一文「100年後、天皇制はどうなっているのか。その未来からみると、今の時代はどう映るだろう。」も暢気過ぎます。今の状況では100年後、天皇は存在していません。
     今後とも、皇位継承問題について国民の関心を高める記事の掲載をお願い致します。

    mantokun

    2024年2月15日

    まとめ記事の速報、ありがとうございます。興味深い内容はいろいろありますが、一点「女性または女系天皇を認めるべきだとする回答が6~7割程度にのぼることが多い。今回のアンケートで女性天皇について聞いたところ、同様の結果だった。」は何を言ってるのかと呆れました。アンケート開始からしばらくは100%近い割合で女性天皇を認めるべきという回答率を維持していたのに、ある時点から(つまり、男系固執論者の竹内久美子がSNSで呼びかけを始めて以降)男系を維持すべきという回答が急激に伸び始め、一定まで伸びたら急速に萎んでいった非常に不自然な推移だったことは、こちらのサイトおよびゴー宣ブログで大須賀さんが詳細に証拠を挙げて指摘していました。
    そもそも、アンケートフォームが1人で複数回も回答可能という欠陥仕様だったのですから、女性・女系天皇を認めるべきとする回答が「6〜7割程度」という比率が国民感情を正確に反映しているとは、到底言えないと考えるのが当然でしょう。

    女性活躍推進が当たり前の社会で育ってきた人が大半を占める令和のこのご時世に、女性天皇賛成派が6〜7割なんて数値は低すぎて違和感しかありません。体感的にも、愛子様のご成年会見以降の身の回りの人たちの反応を見れば、女性天皇賛成の比率はもっと高いはずだと思います。
    こちらのサイトでふぇいさんが度々紹介されている周囲の方々の反応でも、普通の国民は圧倒的多数が女性天皇賛成であることは明らかです。(さらに、女系天皇をわざわざ区別する意味もない)

    朝日新聞はリベラルを自任しているくせに、憲法が世襲と定める天皇の地位を、下位の一法律である皇室典範が「男系男子」に限定していることに違和感も怒りも覚えないのでしょうか?しかも、そのために皇后陛下は長年精神的なご不調に苦しまれているのに。
    女性活躍を推進し、男女間の不平等を是正するなら、愛子様の立太子を認めるよう、皇室典範を「直系長子優先」に改正することが最も意義があり、近道のはずです。朝日新聞は不自然なアンケート結果の開示だけで、お茶を濁して逃げるんじゃない!

    ありんこ

    2024年2月15日

    お知らせありがとうございます!
    今どうにかしないと未来はないですよね…。
    この朝日の締め方的にやっぱり“結論は難しいから出さないでいいよね。ちゃんとみんな悩んだから結果無くなっちゃっても仕方ないよね。誰も悪くないよ。”の意思を感じちゃいました〜…。男子を産むことによって地位向上して地盤を固めた女性って男帝固持になるのかなぁなんて、うっすら思っちゃいました。

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