森先生のこれでいいのか「旧宮家養子案」第6弾です。
「これでいいのか旧宮家養子案」第6弾。有識者会議が恣意的に、男系男子復帰プランに誘導していることを指摘しました。https://t.co/2FxQtGMCHP
— 森暢平 (@mori_yohey) February 26, 2024
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サンデー毎日:旧皇族に継承順はなかった「有識者会議」の牽強付会 社会学的皇室ウォッチング!/104 成城大教授・森暢平
全体を拝見しての感想をひとこと。
「令和の有識者会議」って、ポンコツだ。
記事を見ていきます。
日本国憲法施行後の半年間、旧宮家皇族にも皇位継承順が付いていたという見解は、有識者会議の報告書(2021年12月)に出てくる。だが、これはおかしい。当時の宮家当主は憲法施行前に皇籍離脱の情願書を提出しているうえ、有識者会議が示した「継承順」は牽強付会なものだからである。
と始まります。(牽強付会→都合のいいように強引にこじつけること)
森先生は、有識者会議事務局が提出してきた「制度的、歴史的観点等からの調査・研究」の、皇籍離脱した11宮家の皇位継承順を記した系図を
こじつけだ。
とバッサリ否定します。
継承順を明記した当時の表は実在しない。有識者会議事務局が示した表は、現在の基準で順位をあえて付けてみたという代物であり、当時、順位は想定されていなかった。戦後のルールを、遡及して示したものにすぎない。(太字は編集者が加えました)
もう、この辺りから「有識者会議って何だろう?」と疑問が出てきます。.
森先生は戦前と戦後の皇位継承順位は大きく異なる旨説明します。
旧皇室典範では、正妻の子の系列(嫡系)の継承が優先される。嫡系が上位になり、庶系は下になるのだ。伏見宮系の祖、伏見宮邦家の子は多いが、正妻の子(嫡男)で子孫を残したのは伏見宮貞愛(さだなる)だけである。だから、戦前ルールでは、11宮家の最上位者は、伏見宮貞愛の系列であり、有識者会議が31位とした伏見宮博明となる。戦前ルールでは彼こそ真の7位であったはずだ。
有識者会議は初歩的なことも調べていないのでしょうか。
戦後の皇室典範は、嫡庶を問わないので、皇位継承順位が逆転することもあった、しかし反発が起きないのは
皇籍離脱は自明であり、遠からず継承権が消滅するのは確実だから、争う必要がなかったのだ。
政府は「これから皇籍離脱されるので厳密に作ってないです」
当事者も「皇位継承することはないから特に気にしません」というところでしょうか。
昭和天皇も「待った」をかけていない。
前回と今回。皇室、政府、旧宮家が当時皇位継承する気はなかったことがよくわかります。
そして
それより重要なことは、20(大正9)年5月の「皇族ノ降下ニ関スル施行準則」で、伏見宮邦家から数えて5親等離れた子孫は、皇籍を離脱することが決まっていた事実である。4親等の子の代では、11宮家はすべてが皇籍離脱すると決まっていた。戦後の離脱は、その時期を早めたにすぎない。
「GHQによって皇籍離脱させられた」という男系固執派は、この事実をどう説明するのでしょうか。
このような事実があるにもかかわらず、
「養子縁組を含めた皇統に属する男系の男子の方々が皇族となることについても、比較的前向きな意見が多くあったのではないか」(2021年6月16日)
※同日の議事録4ページ目下の方に記載ありgijiroku.pdf (cas.go.jp)
これについて森先生は
驚くべき発言である。有識者会議は21人の専門家等からヒアリングを行い、たしかに「旧宮家養子案」を支持する人が多くいた。しかし、それはそのような人選をしたからである。つまりは保守派を自認する人物からより多くの聞き取りを行った。そうした人たちが世論を代表するとは思えない。
当サイトで特集した朝日新聞のアンケート調査
「象徴」って何だろう
こちらの結果を見ても「養子縁組」案が「比較的前向きな意見が多い」とは考えられません。
2021年に近い埼玉大学と毎日新聞共同のアンケートを見ると、より顕著です。
毎日新聞の記事本文より
「男子の継承を維持すべきだ」との回答者にどうするのがよいと思うか尋ねたところ、最も多かったのは「旧宮家の男系男子を皇族に戻し、その子らに皇位継承権を持たせるのがよい」で83%(回答者全体の8%)を占めた。
回答者全体の8%!
どこが「養子縁組」案が「比較的前向きな意見が多い」のでしょうか。
森先生は結びに
有識者会議は初めから「旧宮家養子案」を認めるという結論ありきで議論を進め、それに合う都合のいい資料をでっちあげたのである。
と書かれています。
歴史的経緯を無視し、都合のいい意見だけを吸い上げる「令和の有識者会議」
牽強付会そのものです。
もう一度申し上げます。
「令和の有識者会議」って、ポンコツだ。
旧宮家養子案は、早急に取り消した方がいい。
ずっと言い続けている竹田恒泰は、とうとう天照大神が皇祖神ということを否定するようになりました。
森先生のこれでいいのか「旧宮家養子案」
次回作も楽しみです。
文責愛子天皇への道サイト運営メンバー ふぇい
2 件のコメント
くりんぐ
2024年3月3日
一度皇籍を離脱すれば、君臣の別を守るため、二度と皇籍に復することはありません。
なので旧宮家系元皇族の皇位継承順位も、離脱したときに消滅しています。
本来なら旧宮家は日本国憲法が施行される前に皇籍離脱する予定だったんですから、皇位継承順位を決める必要はなかったのです。
その子孫が皇族との婚姻で皇籍を取得しても、それは皇室の品格を守るためであり、皇位継承権はありません。配偶者の死によって宮家当主になることはあっても、皇位を継ぐことはないのです。
戦前までの皇位継承には、母親の身分が大きく影響しました。
その時代の天皇の直系優先なのは今と同じですが、正室の血筋が優先され、側室の血筋は後回し。
どこが「母親の血筋はどうでもいい」ですか、思いっきり皇位継承順位に影響してるじゃないですか!
そもそも長男以外は婚姻と同時に皇族の身分を離れる決まり。
本来なら皇族の身分を離れなければならないほど血筋の遠い傍系皇族を皇女の結婚相手として特別に皇族の身分に留まらせたら、これまで皇室ウォッチングに掲載された女性問題や金銭問題と皇室の品格を貶める行為を繰り返し、大正時代に「皇族降下準則」で、いずれ皇族の身分を離れることが定められました。
特別扱いするとろくなことがありません。
日本の司法は「法の下の平等」に厳しい傾向があります。
日本国の象徴である天皇の一族である皇族に「違憲疑惑」など、あってはならないのです。
皇室という聖域で生まれ育たれ熱心に公務に励んでくださる愛子さまたち女性皇族を差し置いて、自由を謳歌してきた旧宮家系国民男性を皇位継承で優先するなどあり得ません!
SSKA
2024年2月27日
離脱時に皇位継承資格の失われた旧皇族の子孫では安定策にならないと宮内庁(皇室)から苦言を呈されるのも当然ですし、仮に皇族の地位を得られたとしても私生活を犠牲にして公務に励む姿も全く想像出来ないので数を増す意味も無いのですが、非現実的な与党案をどこまで進める気なのでしょう。
90年代から長い時間をかけて検討された2005年有識者会議を封印する為だけに名称だけ借りながら史実改竄によって中身を乗っ取られた様でうんざりしますね。