花の慶次シリーズその3になります。
今回は、第十一巻収録の熱風!小田原陣の章「巻二、傷の痛み」から真田幸村のセリフを紹介します。
ある日、前田慶次の家来で忍びの捨丸(すてまる)がかつての仲間達6人にいたぶられているところに出くわした幸村。
両者の因縁を訊いて一度は放っておく事にした幸村だったが、元仲間の捨丸への心無い言葉に激昂し、彼等の内3人を真田に伝わる体術で殺してしまう。
「人間(ひと)には触れちゃならん傷(いた)みがあるんだ!!」
「其処(そこ)に触れたら後はもう生命(いのち)のやり取りしか残らんのだ!!」
それは捨丸にとっては身分の低さであり、幸村にとっては人質としてたらい回しにされた境遇でした。
そして言うまでも無く、現代の男系固執派は皇室で生まれ育たれた女性皇族の方々の人生の選択肢が限られている事を当然とし、「女である事が傷み」となったとしても何とも思わないでしょう。
もちろん、戦国時代と違って現代で生命のやり取りに発展する事は稀だと思いますし、皇族であれば尚更そうでしょう。
しかし天皇皇后両陛下の深い愛情もあって次の天皇陛下に相応しい御方に育たれた愛子様でさえ、男系固執派に対して負の感情を抱いていたとしても全くおかしくはありません。
もしそうだとしても、それは正当な感情でしょう。
男系固執派は本当に不敬でおぞましい存在です。
「恋血」と言うイデオロギーが「恋闕」と言う自然な感情に敗北する事を願います。
文責 愛知県 叶丸
※叶丸さん作 花の慶次シリーズ
1 件のコメント
叶丸
2024年4月29日
掲載ありがとうございます。
おそらくこのシリーズは今回で最後なので、花の慶次と言う作品の印象について書いておこうと思います。
主人公の前田慶次は、誰よりも自由な人物として描かれています。
ですが慶次の自由は決して無制限なものでは無く、独特の美意識があるのが魅力です。
国民と比べて自由が制限された中で、美しい生き方を貫かれている天皇御一家を始めとする皇室の方々は本当に凄いです。
美意識の欠片も無い男系固執派の醜い保身の為に皇室が滅ぼされようとしていると思うと、腹立たしくてたまらないです(怒)。