時間が空いてしまいましたが💦
佐々木さんの暗山校閲を続けていきます。
その①はこちら
※引用は、週刊SPA!2024年06/18・25合併号 倉山満の言論ストロングスタイルvol.233 P46~P47より行っています。
4.【日本国の、しかも日本国憲法の解釈としても間違った(中略)軽く言ってのけてくれる。】
ここでも世論調査で女性天皇賛成の国民は愚かと決めつける選民思想が表れてます。
また、世論調査結果に暗い山は自身が否定されたと感じて、
回答者に憎悪を持っているようにも感じます。
佐々木さんの校閲
5.【先例が掟として確立していたから、歴代の如何なる権力者も皇室を乗っ取れなかった】
vol.231の記事に出てきた「壺切御剣」について、公論サポーターのL.Kさんが論破されたように、
藤原道長が皇太子を廃太子に追い込むなど、時の権力者が度々皇室に介入・利用した事例は
歴史を調べればすぐに分かります。
掟は権力者の都合で容易く破られる事を暗い山は知らないのか、
或いは読者は調べないからバレないと高を括っているのでしょうか。
佐々木さんの校閲
※文中L.Kさんの「お前は黙ってろ」論破はこちら
6.【日本国憲法と皇室は調和してきた。言い換えれば、日本国憲法すら皇室のことは皇室にお任せする」の法体系なのだ。】
日本国憲法第99条で「天皇は憲法を尊重し擁護する義務」が定められています。
これだけでも暗い山の意見は破綻していると分かります。
本当に憲政史家、皇室史学者なんでしょうか?
佐々木さんの校閲
7.【たとえば、女性のみが皇族になれるのは、(中略)憲法十四条が定める法の下の平等に反する。】
憲法14条が禁止している身分格差の範囲は国民です。
男性皇族と結婚した一般女性は皇族となるため、憲法14条から除外されます。
一般女性が婚姻で皇族になれるのは皇室典範第15条で定められていますが、
結婚の条件として家柄や血筋は指定されていません。
一方で、一般男性が皇族になれる規定は一切設けられていません。
そもそも、女性皇族は一般男性と結婚したら皇室を離れる以上、
一般男性が皇族になれる規定を設けようがありません。
その証拠に、一般女性の婚姻による皇籍取得以外の方法が禁止されている理由は、
皇籍離脱した者と子孫が皇族の身分を取得しない原則を明らかにし、
皇位継承資格の純粋性(君臣の別)を守るためとあります。
参考:https://www.a-takamori.com/post/230227
要はアカの他人が血筋や家柄を理由に
皇族、天皇になるのを防ぐためと見るのが妥当でしょう。
暗い山は読者をミスリードさせるため、
わざと憲法と皇室典範をひとまとめにして、
内容を捻じ曲げているように見受けられます。
佐々木さんの校閲
8.【それを皇室典範で国会が定めても、何も問題にされなかった】
【だから、日本国憲法下においても、(中略)然るべきなのである。】
暗い山は前のページで書いた
『日本国憲法すら「皇室のことは皇室にお任せする」の法体系』
と矛盾したことを記しています。
本当に皇室の事は皇室に任せているなら、国会が関与する必要はないはずです。
暗い山は自分が書いた文章の整合性を検証していないのではないでしょうか。
佐々木さんの校閲
9.【皇室に関する実質的憲法は、皇室法である。】
この短い文章だけでもかなりのツッコミが入ります。
1.皇室法なんて憲法はありません。
2.憲法99条「天皇は憲法を尊重し擁護する義務」と矛盾する。
暗い山は不文法を持ち出すかもしれませんが、
憲法で天皇の地位を規定し、天皇に尊重と擁護を義務づけている以上、
不文法の介入ができると思えません。
暗い山は自分の住んでる国が法治国家だと理解してるのでしょうか。
佐々木さんの校閲
10.【いきなり分かっていない人のアンケート(中略)民主主義でも何でもない。】
民主主義の主権は国民にあります。
主権者である国民に是非を問うのは民主主義基本です。
暗い山は保守=上級国民と考えてるようです。
佐々木さんの校閲
読者を含む国民をバカにして、自分はすごいんだ!ということを言いたいだけのようですね。
ただ、自分が本当にすごい奴と周りから見られているか。よく考えられないからこんなアホなこと書けるのでしょうが。
文章を書いたそばから矛盾する文章を書いてしまう。
校閲仕事してるの?
続きます。
2 件のコメント
佐々木
2024年6月22日
掲載ありがとうございます。
暗い山の駄文はとにかく、自分の感想を論文っぽく見せかけてる
だけで、根拠を元に書かれていません。
先日、皇籍離脱は旧宮家の総意となる証拠を見つけ、
それを元に丁寧に論を展開した森暢平先生とは雲泥の差です。
筋根拠に立脚した論が書けない限り、筋の通った
男系継承は二度と出てこないと思います。
SSKA
2024年6月22日
壺切御剣の背景には政治的に有能でも頭が高いのは許さんぞと両家の和解の中で藤原氏との君臣の別を明確化した意味がある様に感じられます。
その藤原氏も国の中枢にはいませんし、日本国を主体的に率いるのは天皇やその一族とする歴史的な意思の表れとするのなら、旧宮家系は藤原氏同様に全く及ばない存在と見なされるはずです。
その主体性から最高法規の憲法や下位の法律に従う立憲や法治主義が皇室最大のご意思であって、現在の情勢から頭が高いぞと思われているのは誰か過去の歴史を踏まえれば自ずと察しが付くはずです。