ふぇいでございます。
佐々木さんのくださった校閲その③です。
その②はこちら
※引用は、週刊SPA!2024年06/18・25合併号 倉山満の言論ストロングスタイルvol.233 P46~P47より行っています。
11.【女系天皇推進派】
暗い山はじめ男系固執派の一番悪辣さが出てる一文です。
安定した皇位継承実現のために、継承の性別制限廃止を
「女系容認」と言っていますが、正しくは「双系容認」です。
しかし、暗い山ら男系固執派は「女系」と書き変えることで、
皇位継承問題が「女系」「男系」の冷戦さながらの
二項対立であるかのような印象を与えようとしています。
男系固執派は明治時代+冷戦時代のハイブリッドな価値観を
未だに引きずっている時代遅れの輩なのです。
佐々木さんの校閲
当サイトにあるブログのように
国民の意見はわかりきっています。
ダンケーカルトには認めたくない事実でも、事実は事実です。
12.【憲法が皇室に要請する「世襲」(中略)一貫した政府見解だった。】
これも読者のミスリードを誘っています。
政府は「世襲は男系に限定していない」と何度も見解を示しています。
参考:憲法「世襲」を巡る政府見解 |高森明勅 公式ブログ
暗い山は金森徳次郎国務大臣の言葉を男系限定が政府見解の根拠として上げてますが、
当の金森徳次郎は「男系の男子ということは(憲法)第2条には限定してありませぬ。」と
昭和21年9月10日の貴族院帝国憲法改正案特別委員会で見解を示しています。
読者は調べないだろうと都合のいい部分を取り出して、捻じ曲げて主張する暗い山の悪質さが伺えます。
佐々木さんの校閲
13.【皇位継承における「男系」とは、「父親の父親・・・・・・」と父親だけをたどると天皇に辿り着くことである。】
文武天皇、元正天皇の父である草壁皇子は天皇に即位することなく亡くなりました。
また、神話上の存在である神武天皇と欠史八代が男系継承か不明です。
父親だけで天皇に辿り着くのは不可能なことは、ちょっと調べるだけでも分かります。
これを事実であるかのように書く暗い山は読者をバカにしてるとしか思えません。
佐々木さんの校閲
14.【「初代・神武天皇の子孫」】
皇族の定義は「天照大神の子孫」です。
皇族が「神武天皇の子孫」と定義されているなら、
皇居にある宮中三殿で特別に祀られているはずですが、
実際は天照大神が特別に祀られ、伊勢神宮は元皇族の黒田清子さんが
祭主となっています。
一方で、神武天皇は祭祀は行われるものの、歴代天皇と共に祀られています。
また、歴史をひも解けば、天皇を実際に初めて名乗ったのは女帝・推古天皇(在位592~628年)です。
一方で神武天皇が記された古事記は西暦712年、日本書紀は西暦720年に成立したとあります。
皇室にとって、神武天皇は初代天皇と定義された存在ではあるものの、
天照大神こそが皇室の大本と捉えるのが筋です。
佐々木さんの校閲
ダンケーカルトには不都合な事実が並ぶから意図的に間違った印象を与える。
どうせ調べないだろうと平気で事実を捻じ曲げる。
皇室が一番大事に祀っている天照大神を無視する。
この人らが護りたいものって何なのでしょう。
安定的な皇位継承・皇室の皆さまの願いではないことはよくわかる駄文です。
続きます(次が最後です)
4 件のコメント
佐々木
2024年6月23日
掲載ありがとうございます。
>mantokunさん
感想ありがとうございます。
>神武天皇即位前期には、神武天皇以前にも
>饒速日命という神の子が降臨していたことが
>書かれています。
そうだったんですね。天照大御神の否定は
神武天皇を否定する事に繋がる根拠が
また証明されてしまいました(笑)。
こんな駄文を載せてしまうのは、暗山の固定客を当て込んでの
事だと思います。売上の予測は商売の上で必要な事なので。
>サトルさん
感想ありがとうございます。
これまでのナンチャッテ校閲をしてて、
精神的ストレスだったのは暗山の文章が
記事の体裁になってないからだと気づきました。
記事として読むと、話が全然繋がっておらず、
記事として理解しようとしてたのが頭に負担をかけていました。
しかし、記事をバラバラにすると、途端に負担はなくなりました。
暗山の記事はX(旧Twitter)のポストを繋ぎ合わせたツギハギなんです。
こんな文章を記事にするのはどうかと思いますが、
今は出版不況で売り上げは減少中なので、
編集部もやむなく載せてる面があるのかもしれません。
>SSKAさん
感想ありがとうございます。
仰る通り、皇室の権威は神話に支えられてる面があります。
物語を否定するダンケーカルトは、権威は簡単に作れると
勘違いしてると思います。
SSKA
2024年6月23日
天皇陛下が決められた日に皇居から伊勢の神宮に遥拝されている事実や愛子様や皇族方が行われる参拝等を一切見ずに何故間違った内容を延々と語れるのでしょうね。
神話を無視したただの人からでは血統の神聖さや他の氏族が取って代われない唯一無二の存在感は生まれないのでは無いですか。
サトル
2024年6月23日
お疲れさまです。
地道(というより、忍耐)……かつ精神的ストレス(逆上)をお感じだと思います。
暗い山は、常に、言い換え、すり替え、つまみ食い、切り取り……と、自分を守りかつマウント姿勢を保つ為には、なんだってあり……です。
それが校正、校閲、突っ込み、論破……の過程で、ひたすら耐え難い嫌悪感を読者に与えます。
こんなもの……を有り難がる人は、それこそ有り難がる本人の中に、共振するものがある……と思っています。
たとえそれが、個人の「救われない現実に打ちのめされているから」といえど、やはりそれは、いや、そういう人こそ、食い物にされる……と、カルトの構造と同じものを感じる次第です。
mantokun
2024年6月23日
詳細なご指摘、本当にお疲れ様です。
男系派は皇祖神が女神である天照大御神ということを否定しようと、イザナギやスサノオや神武天皇にその地位を取って変わらせようと必死ですが、伝統軽視・歴史改竄の罰当たりはどちらだと言いたくなります。
しかも暗山は今回、「憲法が要請する世襲は男系に限定される」などと、事実と真っ逆さまの嘘まで喧伝するに至っていて、不誠実極まりない。都合よくつまみ食いした蘊蓄を散りばめながら、文意も不明瞭で下品な文章を校閲もせずに(していてこれなら暗山だけでなく校閲も編集部も無能)有料の雑誌や書籍にポンポン掲載して、こんな適当な仕事でもごく少数の男系カルト内で金を回していけるのだから、そりゃこんなチョロい市場を手放したくはないでしょうね。自分たちのメンツと食い扶持の確保さえできれば、皇室や日本なんかどうなったって構わないというのが男系固執派です。
男系派は初代神武天皇とやたらに持ち上げますが、神武天皇即位前期には、神武天皇以前にも饒速日命という神の子が降臨していたことが書かれています。だからこそ饒速日を支持していた勢力による反発もあった中で、神武が最終的に初代天皇として即位できたのは、天照大御神から天壌無窮の神勅を受けた天孫ニニギノミコトの子孫という正当性があったからです。天照大御神を否定してしまったら神武天皇の正当性もなくなりますよ。
神武天皇ではなく、女神・天照大御神の子孫ということが天皇の最大の存在理由であり、皇室の礎なんです。