英国ご訪問に際しての天皇陛下の記者会見から安定的な皇位継承を考える

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本日掲載高森先生が書かれたDOJOブログ
天皇陛下「いっそこのまま時間が止まってくれたら」

こちらに

なお、6月19日に行われた英国ご訪問に際しての
記者会見での天皇陛下のご発言は、宮内庁のホームページに
掲げられているので、皇室に心を寄せる国民ならば
見逃すべきではあるまい。

申し訳ございません!見逃していました!拝読します!

宮内庁ホームページより
英国ご訪問に際し(令和6年)

天皇陛下は関連質問を含めて7つの質問に返答されています。

イギリス王室との交流の体験談、時期は違えど皇后さまと同じオックスフォード大学で学ばれたかけがえのない時間、オックスフォードでの話題が会話に出る話、その中でも「チャールズ皇太子殿下(当時)に教わってはじめてフライフィッシングをしたが収穫はなかった」「マートンとベイリオルがどちらが古い(コレッジ)かの答えが出ない」などユーモアを交えながらの回答に私はにこやかになってしまいます。

安定的な皇位継承に興味がある私にとって
問5 現在行われている安定的な皇位継承に向けた検討に関して、どのようなお考えをお持ちでしょうか。権能を行使しない形で、皇族の意見を検討に反映させるには、どのような方法があるとお考えでしょうか。
こちらへの陛下の返答

 現在、男性皇族の数が減り、高齢化が進んでいること、女性皇族は結婚により皇籍を離脱すること、といった事情により、公的活動を担うことができる皇族は、以前に比べ、減少してきています。これは皇室の将来とも関係する問題ですが、制度に関わる事項について、私から言及することは控えたいと思います。

言及されないのは陛下が憲法を守られているからです。
その中でも

「男性皇族の減少」「高齢化、女性皇族は結婚により皇籍離脱」これらによって「公的活動を担う皇族は減少してきている」

ここまで話されています。
これは、昨年11月の西村宮内庁長官の発言「現時点の皇室全体を見渡すと、安定的な皇位継承という観点からは課題がある。皇族数の減少は皇室の活動との関連で課題がある」とぶつかりません。

共同通信の世論調査で、国民の側も皇位の安定継承に危機感を持っています。

天皇陛下と国民は同じ気持ちです。

「陛下は旧宮家養子案は否定されていない!」とダンケーカルトは言うでしょうが、
問2
両陛下はかつてオックスフォード大学に留学されていました。イギリスでの時間はどのようなものだったか、記憶に残るエピソードや、イギリス王室の方々との交流、思い出についてお聞かせ下さい。癌を公表したチャールズ国王やキャサリン妃への思いも教えて下さい。
こちらへの陛下の返答(一部)

留学の経験から、英国では、伝統を重んじながら、古いものと新しいものを対立させることなく見事に融合させており、柔軟性のある社会が形成されているという印象を受けました。例えば、オックスフォード大学の入学式での服装や、ラテン語で行われる式の進行を見ても、数百年にわたって継承されている伝統を感じたものです。このように伝統が重視されるオックスフォードの街で、ガウンを身にまとい、学帽をかぶって歩く学生と、パンク・ファッションの若者がすれ違っても特に違和感がなく、両者がうまく街に吸収されているかのように思われたものでした。

そして問4
今回のご訪英を通じ、日本の皇室、英国の王室が21世紀のこの時代にふさわしい、そのあるべき姿についてお互いに学び合うことがあるとしたら、それはどのようなことでしょうか。
こちらへの返答

皇室の在り方や活動の基本は、以前からお話ししているとおり、国民の幸せを願って、国民と苦楽を共にすることだと思います。また、時代の移り変わりや社会の変化に応じて、状況に対応した務めを果たしていくことが大切であると考えています。

英国の王室も同様に、英国の、その時々の状況に応じた活動をされているものと理解しております。更に言えば、それは、英国という国がこれまで歩んできた歴史や、培ってきた文化や社会に根差したものではないかと思います。英国に限らず、それぞれの国の王室の在り方を知る上では、その国の歴史や文化についての理解も大切なのではないかと思います。

今後も、皇室と英国の王室が世代を超えて交流を積み重ね、友好親善を深めていくことを願っております。

国民の幸せを願って、国民と苦楽を共にすること
時代の移り変わりや社会の変化に応じて、状況に対応した務めを果たしていくこと
柔軟性のある社会
その国の歴史や文化についての理解
世代を超えて交流を積み重ね、友好親善を深めていくこと

国民の幸せを願うことに性別は関係ありません。
男系に固執することなく、「女帝子亦同」という日本の歴史的事実。
そして第一に、必ず男が産まれないという事実。側室がいない時代という事実。
この事実をふまえ、これからも外国と交流を深め、友好親善関係を築いていくには。

もう陛下のおっしゃりたいことは

愛子さまを皇太子に ではないでしょうか。

今回に限らず、陛下、上皇さま、秋篠宮さまのお言葉で
「養子をとってでも皇位は男系で継承してほしい」というニュアンスをどこで読み取ったのか。
ダンケーカルトの方には提示していただきたいです。

今回のイギリス訪問が両陛下と日英両国にとって素晴らしいのもとなるよう願っています。

文責 愛子天皇への道サイト運営メンバー ふぇい

3 件のコメント

    くりんぐ

    2024年6月25日

    英国王室は、皇后さまが「男子に恵まれない」というだけで酷いバッシングに晒されご病気に追い込まれたことにエリザベス2世が心を痛められたことで、王位継承が「男子優先」から「長子優先」へ変更されたんですよね。

    新しい命を必ず授かれる方法は無く、その命の性別は選べません。
    「必ず男子を産め」と責められる環境に、誰も来てはくれません。
    悠仁さまの幸せのためにも、男女どちらであれ皇位を継げる制度へ変える責務が日本国民にはあります!

    ふぇい

    2024年6月24日

    ひとかけらさんコメントありがとうございます。

    伝統を重視しながら柔軟に。
    本当に大事なことですね。

    男系固執という硬直した変な因習を天皇も国民も望んでないのに、国会議員が男尊女卑という恐ろしさ。
    これからもどんどん声を上げ続けます。

    ひとかけら

    2024年6月24日

    天皇陛下は英国留学2年間でエリザベス女王をはじめとする王室の方々や御学友や先生方から勉強ばかりではなく温かい交流が有ったことを感謝してると記者会見の内容を見て思いました。
    イギリスは伝統を重視しながらも新しいものも取り入れ柔軟性を持って国を運営してるのが分かります。
    人と人が出会い議論したり互いに学んだり温かく交流するのは大事なことです。
    日本は政治家や権力に固執し男系男子絶対と叫び国民を軽視する風潮を改めなければ行く末はどうなるか誰でも分かります。
    愛子さまを次の天皇にするために皇室典範を改正するのが閉塞感でいっぱいの日本を変えるチャンスです。

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