平成29(2017)年3月
愛子さま 15歳の時
女子中等科をご卒業
卒業文集で、中学3年の修学旅行で広島を訪れられた際のお気持ちを綴った作文「世界の平和を願って」を発表。
雅子さまは、今年の歌会始の儀で、愛子さまがこの作文を書かれたことへの感慨を御歌に詠まれた。
広島を はじめて訪ひて 平和への 深き念ひを 吾子は綴れり
翌4月、学習院女子高等科にご入学される。
(展示時「ココ好き」シール 4枚)
作文「世界の平和を願って」の全文がコチラ
↓
卒業記念文集の作文「世界の平和を願って」全文
https://www.sankei.com/article/20170322-LWNVTS255BM47HUSW5WI2BUT3Y/
原爆ドームを目の前にした私は、突然足が動かなくなった。
まるで、七十一年前の八月六日、その日その場に自分がいるように思えた。
というのですから、もの凄い感性の鋭さです。
11月2日(土)開催の広島ゴー宣DOJOのテーマは
「原爆の悲惨さはなぜ伝わらないのか?」
となりましたが、
私はテーマを見て真っ先にこの作文を思い浮かべました。
脳内で、よしりん先生から
「愛子さまを見習いなさい」
と言われました(断言)
というわけで、皆さん、
愛子さまを見習いましょう。
そのためにも、11月広島ゴー宣DOJOに参加し、
また愛子さまが見て回られた
原爆ドームや平和祈念資料館などにも足を運んで、
愛子さまの感性に少しでも近づきましょう✊
話は変わって、
令和2(2020)年8月、皇后となられた雅子さまは、国連本部事務次長の中満泉氏と御所で面会された際、
「時間があるときに読んでください」と、この作文のコピーをお渡しになられました。
コピーを読んだ中満氏は深く感銘を受け、自身のTwitter(現X)に次の2箇所を紹介しました。
”「平和」は人任せにするのではなく、一人ひとりの思いや責任ある行動で築き上げていくもの”
”そう遠くない将来に、核兵器のない世の中が実現し、広島の「平和の灯」が消されることを心から願っている”
これを『女性自身』が「国連次長が感動した愛子さまの作文「平和は人任せにしない」」として記事にし、大きな話題となりました。
中満氏は、記事の中で次のようにコメントしています。
「素晴らしい文章でした。愛子さまのように“平和”を自分の身近な問題として考えてくれる若い人が増えれば、どんなに素晴らしいかと感動しました」
雅子さまが、今年の歌会始の儀でこの作文について詠まれたのは、上述の通り。
愛子さまについて詠まれるのは平成29(2017)年以来で、皇后となられてからは初めてです。
お題が「和」ということで、久々のご登場。
よほど愛子さまのこの作文が嬉しかったのでしょう。
なんだかホッコリします。
神道学者・高森明勅先生も、今年3月、大学ご卒業の時期に当たるコラムで
この作文を取り上げ、愛子さまの通り一遍でない平和への深い思索を論じられています。
そして、「看護師の愛子」と合わせた2つの作文から伝わる愛子さまの優しさや、
「6つの日」※に欠かさず黙祷を捧げられるご姿勢などを挙げて、
「皇室の伝統的精神を、ほかの誰よりも深く受け継いでおられるのではないだろうか」
と締めています。
今後も折に触れて何度も取り上げられるだろう、
愛子さまのお人柄が伝わる象徴的な作文の一つです。
※「6つの日」:
1月17日の阪神・淡路大震災
3月11日の東日本大震災
6月23日の沖縄慰霊の日
8月6日の広島原爆の日
8月9日の長崎原爆の日
8月15日の終戦の日
※肩書きや称号は、すべて当時のものです。
参考文献:
・卒業記念文集の作文「世界の平和を願って」全文
・国連次長が感動した愛子さまの作文「平和は人任せにしない」
・【解説】愛子さまの平和願う作文を和歌に 皇后さま「歌会始」陛下は各地の交流 愛子さまは卒論テーマの和歌への思い
・「空が青いのは当たり前ではない」愛子さま中学時代の作文から皇室研究家が読み取った平和への思いと優しさ
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文責:静岡県 L.K
2 件のコメント
パワーホール
2024年9月5日
「まるで、七十一年前の八月六日、その日その場に自分がいるように思えた。」
すごい感受性ですね。
加えて、愛子様の平和への思いや言葉には護憲派左翼と違い言葉の重みがあります。
あしたのジョージ
2024年9月5日
恥ずかしながらいい歳して、広島、長崎、沖縄どこにも行った事がない非国民です。
ありきたりの言葉ですが、15歳の中学生が書いたとは思えない作文だと思いました。
なんでもないような事が幸せだったと思う平和な日常のありがたみを考えながら愛子さまは生きていかれると思います。
(私も生きているうちに広島、長崎、沖縄に行かなければ🤔)