【愛子さまトーク】第188回で、悠仁さまのお誕生日に関連する産経新聞のことをお話ししましたが、そのときには詳細を触れられなかったので、記録の意味もあり、以下に掲載します。
2024年9月6日朝刊の産経新聞からです。
悠仁さま、ご成年 「学び深め、成長」抱負つづられるhttps://www.sankei.com/article/20240906-ZXPP76VAPJN5PG7BHSYEJVRZRM/
*動画付きで、全文を読むことができます。
この記事は、1面に掲載されました。1面に悠仁さまの記事をもってきたのは、産経新聞と読売新聞です。この記事は、2022年に民法改正で成人年齢が18歳に引き下げられて以降に成人した初めての皇族となります(愛子さまは、2021年に20歳で成年を迎えられました)。で、基本的には悠仁さまのお誕生日を祝う記事構成になっていて、そこは悪くない。ただし、他の全国紙との違いが際立つのは、下記の部分であります。
*この図の世代は、横にそろえています(系図の縦棒の長さに、意味はありません)。わかりやすくするために、昭和天皇さまからの直系の流れを、赤で示しました。
このような図を悠仁さまの誕生日の記事に(しかもわざわざ1面に)持ってきているのは、産経新聞だけです。そして、これはうがった見方かもしれませんが、秋篠宮家の方々を中央に配置し、現時点での暫定継承順位をわざわざ示しているのは、何か意図があるのでは?とさえ思います。
で、実際、最後のセンテンスには、このような文章でまとめられています。
悠仁さまの皇位継承順位は秋篠宮さまに次ぐ2位で、天皇陛下の次世代で唯一の皇位継承資格者であられる。政府有識者会議は令和3年12月の報告書で、秋篠宮さま、悠仁さまへの皇位継承の流れを「ゆるがせにしてはならない」としている。
私も図を分かり易くしましたが、直系の流れと、暫定継承順位。この図を素直にみたら、どちらが「皇位継承」として自然でしょうか?
続いて、2面の社説に相当する「主張」です。
<主張>悠仁親王殿下 ご成年を挙って寿ぎたいhttps://www.sankei.com/article/20240906-HY7OMPGUSNLSPIW7O24B4O2LCU/
*デジタル版で、全文が読めます。
書き出しを引用します。
秋篠宮皇嗣同妃両殿下の長男で、皇位継承順位第2位の悠仁親王殿下が、18歳の成年を迎えられた。
連綿と続く日本の皇室の未来を照らす慶事である。国民挙(こぞ)って寿(ことほ)ぎ、成長された悠仁親王殿下にお祝いを申し上げたい。
なんか大仰(おおぎょう)な書き方をしていますが、悠仁さまを祝っているという書き方ですね。で、途中までは、悠仁さまご成長の所感が書かれています。ところが、突如、このような表現がでてきます。
今上(きんじょう)陛下は令和2年11月、国事行為を含む立皇嗣の礼を挙行された。陛下が、次の天皇は秋篠宮皇嗣殿下だと日本国で最も重い儀式で示されたことを意味する。今上陛下、秋篠宮皇嗣殿下、悠仁親王殿下へと続く、男系による正統は確立している。政府が4年1月に国会へ提出した報告書に明記した通り、この継承の流れを「ゆるがせにしてはならない」のである。
ここは、一面ともリンクしていますが、私見では「主張」というよりは「放言」であり、事実認識がこれでOKなのか?という問題があるし、何よりも「悠仁さまのお誕生日」にわざわざ書くようなことなのかは、大いに疑問です。
あと、不公平のないように下記を引用します。
一方、SNSを中心に秋篠宮家や悠仁親王殿下に関する事実無根の中傷が最近見受けられるのは誠に残念だ。皇室の方々は立場上、直接反論されることができない。内閣や宮内庁はいったい何をしているのか。全力でお守りしなければならない。
ここは、その通りかと思います。これは、「愛子さまは良いが『アンチ秋篠宮』という人達を牽制するものでは、あります(ならば、雅子さまや美智子さまにも、同じような気遣いを示してほしかった!というのは、付記します)
なお、紙面には、=2面に「主張」、21面に「お歩み」、22面に「視野広げられ」という関連記事の紹介がされています。ここに、ふぇいさんが速報で伝えた、11面の「正論」がなぜか取り上げられていませんでした(もしかして、同列に扱うのは”チョット~( ̄▽ ̄;)ということなのでしょうか)。一応、再掲しておきます。
<正論>悠仁親王殿下のご成年にあたり 皇学館大学教授・新田均
https://www.sankei.com/article/20240906-XFSKI6BWRRPZJKSREYXXUJZ27M/
一言だけ書いておくと、秋篠宮家について書かれた「陰謀論(精神的に追い込んで皇位継承を放棄させようとの策略がある)」は、かつて、皇太子時代の天皇陛下に「廃太子」をせまったことが、ブーメランになっているように、思いました。
<正論>皇族確保遅れ、野田氏の責任大 国士舘大学客員教授、日本大学名誉教授・百地章
https://www.sankei.com/article/20240905-UQ54L7YTIFLXHNDQEQAC5XNSMY/
*9月5日朝刊 11面(オピニオン)に掲載された記事です。2人に共通するのは、事実を倒錯して論じていること、です。
最後に、一言だけ。
改めまして、悠仁さま、誕生日おめでとうございます!
私たちは、「将来の天皇が決まっている」などの妄言とは関係なく、皇族の方の成人を心より、祝福致します。同じ次世代を担う愛子さまと供に、未来の皇室の道を歩んでくださいませ!
ナビゲート:「愛子天皇への道」サイト編集長 基礎医学研究者
5 件のコメント
基礎医学研究者
2024年9月9日
>SSKAさん
適切なコメント、ありがとうございました。自分の中でクリアになっていないことをうまく表現していただき、感謝致します。産経新聞さんには比較して悪いのですが、この都合悪いところを隠して、自分たちの願望部分で声を大きくする!と言う思考は、倉山にも通じるところがありますね。9/5, 9/6,そして、あの踏み絵的インタビューを載せた9/7の朝刊(なぜか、竹之内記者は小泉新次郎に質問したくせに、「皇位継承問題」は記事にせず)には、それを感じましたね。自分は、自民党候補者の豹変(闇落ちぶり)を目の当たりにしてさぞ調子づいている、と思っていましたが、他紙との乖離は大きく、強がっているだけなのかもしれない、という気になってきました。ぜひ、あの論調で国民を説得してもらいましょう。
SSKA
2024年9月9日
若年者の減少により皇室がすぼまって行く心細さを誰もが感じるものなのに、必死に目にも心にも蓋をして未来を破壊する自説を流布する事にしか興味が無い様です。
政府が課題としている皇族数確保に自信がある様なので旧宮家系を無理矢理繋いだ系図を紙面に堂々と乗せて、読者や国民を説得してもらいたいです。
ねこ派
2024年9月9日
基礎医さん
ありがとうございます。
やっぱり、と思いました。皇族の方々のご年齢は、元の産経新聞の系図には、記入されていなかったのですね。
産経新聞は、皇統問題から目を背けている平和ボケ、であると共に、姑息ですね。
基礎医学研究者
2024年9月9日
>ねこ派さん
コメント、ありがとうございました。この部分にのみお答えします。
掲示されていた皇室の系図ですが、故人以外の方々のご年齢を付記すると、よかったように思います(もっとも、悠仁さまのみは、付記せずとも、分かる)。
→著作権の問題があるので新聞の図をそのまま持ってくることは、できませんでした。だから、できるだけ図に忠実になるように、しました。で、紙面を見て下さった方はわかると思うのですが、年齢は記入されていません(自分は、年齢を書いてしまううと、皇室の高齢化、とくに悠仁さまが成年皇族になられて、未成年皇族が0になったことが明らかになってしまうことを示したくなかったのだと思います)。この図は私見では、理解の助けというよりは、暫定継承順位をアピールしたかったのだと思います(だから、自分があえて補足した”直系の流れ”などを意識されると困る!ということになります)。
ねこ派
2024年9月9日
掲示されていた皇室の系図ですが、故人以外の方々のご年齢を付記すると、よかったように思います(もっとも、悠仁さまのみは、付記せずとも、分かる)。
天皇陛下は還暦を超えており、秋篠宮さまは、あと2,3年で、還暦です。
元の産経新聞掲載の系図は、皇族の方々のご年齢を、記してはいなかったのかしら(産経新聞を購読していないので、そのあたりが、私には分かりません)。
系図に載っている、皇族の方々のご年齢が分かれば、天皇制が、もう既に先細りであり、男系固執のままだと、今後も続くかどうか分からない、安定性を欠いた危機に瀕している、というのが、もっと見えてくるだろうから。
産経新聞の言うように、「(悠仁さまは)天皇陛下の次世代で唯一の皇位継承資格者であられる。」
ということは、悠仁さまが、全く念頭に置きたくはないが、独身のままお亡くなりになられたら、配偶者がいても男の子供無きままお亡くなりになられたら、その時に現行の皇室典範のままならば、その時点で、天皇制が終わることが、決定する。
老少不定。死のうは一定。
人間、いつ死ぬか、分からないからね。若くして、死ぬこともある。
悲しいことに、コロナワクチンを接種して、直後に亡くなった、10代、20代の若者が、日本には、多数います。
コロナワクチン接種後、体調を崩し、後遺症に苦しんでいる若者となれば、万単位の人数に及ぶのではないか。
悠仁さまは、大丈夫なのでしょうか?
そういえば、天皇陛下は、コロナワクチンを接種していらっしゃる。
産経新聞は、つとに、憲法9条墨守の護憲派サヨクのことを、平和ボケと批判していますが、産経自身も、似たようなものです。
皇統の危機が全然見えていない、あるいは見ようとしない、あるいは見て見ぬふりをしている男系固執の平和ボケ新聞、それが産経だ。