
TBSの日曜劇場「御上先生」は意欲作です。文科省の官僚派遣制度で隣徳学院に来た御上孝(松坂桃李)は、自身が担任することになった3年2組の神崎拓斗(報道部部長でジャーナリスト志望:奥平大兼)が1年前に発行した「隣徳新聞」のせいで女性教師・冴島悠子(常盤貴子)が教育現場から追放され、夫からも離婚されている事実を知らせました。記事で暴かれた冴島の不倫相手は今も隣徳学院に併設された校内予備校で教鞭を執っており、なぜ女性の側だけが追放されたのか?を御上は問題視します。また御上が来たために副担任に降格されたのは3年生の担任で唯一の女性教師だった是枝文香(吉岡里穂)だったことも同様だと示唆しました。つまり上記2件の共通項は「男尊女卑」や「ガラスの天井」です。
また、第1回の冒頭で起こった国家公務員試験会場での殺人事件の犯人が、隣徳学院の元教師・冴島悠子の子供だった事実を知ったマスコミが学院に大挙して押し寄せた時、クラスでは「隣徳新聞」を出した神崎に対するクラスメートの複雑な心理が明かされました。ある者は「(記事が)痛快だった」と言い、ある者は「(神崎は)私人逮捕系ユーチューバーみたい」と言い、やがて一方的に裁いた神崎の記事への批判に意見が集約されていきました。放置すれば「人民裁判」に発展しそうでしたが、ここで御上は「ハゲワシと少女」と題された1枚の写真を提示しました。その写真は権威ある賞を受賞したものの、ハゲワシを追い払わずにシャッターを切ったカメラマンに批判が集中し、後にカメラマンは精神を病んで自殺しました。つまり神崎を裁くのも違うと皆に気付かせたわけです。やがて神崎は「少女=冴島先生」「ハゲワシ=世間の男尊女卑」という構図に気付き、古代理事長(北村一輝)に対し「(冴島先生を)辞めさせたのは女性だからですか?」と詰め寄りました。
第2回のラストで、受験会場で殺人を犯した犯人と会うために御上が拘置所へ行くと、殺人犯・真山結弦は何と女性(堀田真由)でした。ここにも「ガラスの天井」が関わるはずです。以上を受けて筆者が問題にしたいのは、天皇になれる男性皇族と結婚後は降嫁させられる女性皇族との間に存在する法制上の強固な「ガラスの天井」です。
ちなみに著名人を一方的に断罪する文春記者などは逆に人民裁判の被告席に座らせたいと願ってしまいます。
文責:京都のS
※編集部より
日曜劇場『御上先生』|TBSテレビ
朝日新聞デジタル:「ハゲワシと少女」 ケビン・カーター (c) Kevin Carter/Sygma – ピュリツァー賞受賞写真70年の全記録(6/10) – フォトギャラリー
2 件のコメント
京都のS(サタンのSでも飼い慣らすし)
2025年1月30日
合わせて以下も読んでいただきたいですね。
・「真剣さが見えない『天皇なきフェミニズム』に物申す!」( https://aiko-sama.com/archives/46448 )
京都のS
2025年1月30日
掲載ありがとうございます。「少女とハゲワシ」の写真もリンクありがとうございます。
ドラマ「御上先生」(TBS)を題材にしたものは以下です。
・「真のエリートとは、我が国では皇族方ではないか?」( https://aiko-sama.com/archives/49540 )