あと、今回の「週刊ポスト」の対談で、佐藤優のアイヌに関する意見に同意を与えていた片山杜秀さんにも、恨みは全くないけど一言言わせていただきたい。
その前にまず指摘せねばならないのは、対談の真ん中らへんで片山氏が危惧していた、天皇退位に伴う特例法による、継承資格者の “特例辞退” の可能性について。
●片山氏の主張①
(上皇様の生前退位を特例法で認めた事で)皇位継承者が「特例」で「辞退」する可能性さえ生んでしまった(佐藤優✕片山杜秀「天皇家の昭和100年」週刊ポスト2025年1月24日号)
◯突撃一番の反論①
皇嗣が即位辞退を表明する事を懸念されるなら、なにも令和に始まった話ではありませんよ。現皇室典範第3条で既に、皇嗣に「重大な事故」がある場合の、継承順位の変更は認められていますから。ご本人が断固として即位を拒絶されるといった「重大な事故」も、無いとは限らないでしょ?
それに、本来ならば特例法でなく、皇室典範本文をちゃんと改正する事で、退位に関する明確なルール化をすべきだったのです。特例法という扱いにする事で、「上皇一代限りのワガママ」であるかのような印象を与えてしまったのは、有識者会議その他で生前退位に対する妨害行為を繰り返した、時の安倍政権が原因ではありませんか!
あと、これは佐藤優への批判になってしまいますが、退位が実現した事で、天皇の権威が3分割されたというのはウソです。少なくとも憲政史上、「天皇」と「皇太子」で権威が分断された過去なんかありませんし、退位後の上皇御夫妻とて、ほぼ全てのご公務から退かれ、特に国民の前でお言葉を述べられるという事もなくなりました。二重権威を発生させないように、誰よりも心を砕いておられるのは、他ならぬ上皇陛下なのです。
従って佐藤が言うように、「天皇、上皇、皇位継承者と権威が三分割された」などという事実はありません。
全くのデタラメです!
最後に、これは上皇陛下の名誉を守る為にも、言っておきます。
上皇様が退位を決断された理由は、一言で言うと「御自分への厳しさ故」と言ってよいでしょう。 象徴としての務めを、全身全霊で果たせる者が天皇であるべきだ、という信念に元づく御退位である事は、あのビデオメッセージを拝聴した者なら、誰でもわかります。
年齢を重ねると共に国民との交流を縮小したり、国事行為まで摂政に代行させる事で、「御簾の奥に引きこもる天皇」と化した状態が崩御するまで続いてしまっては、上皇様が追求してこられた【象徴天皇のあるべき姿】に反するのです。
国民と天皇との繋がりを断ち切ってしまわない為にこそ、退位を決断された上皇陛下のストイックさを、臣下たる者はちゃんと汲み取らないとダメです!
断じて「わがまま」ではない!!
文責 北海道 突撃一番
3 件のコメント
パワーホール
2025年2月6日
不敬な対談ですね。
小林先生、高森先生、森暢平氏ら皇室を敬う方々の意見を載せてほしいです。
突撃一番
2025年2月6日
掲載&コメントありがとうございます!
片山氏の場合、そもそも「尊皇心」というものがどんだけあるのか、近著を読んでも微妙でしたね。
「伊福部家」と「天皇家」の区別くらいは、流石についているとは思いますが。
ちなみに「帯広皇クラ活動」の時の伏線回収は、後編でやらせていただきますんでヨロシクです!!
基礎医学研究者
2025年2月6日
(編集者からの割り込みコメント)今回も興味深く、読ませていただきました。なんか、この片山さんという方(佐藤もだけど)、皇嗣と皇太子の違いがわかっていないのですかね(あるいは、意図的にそのようにしている)?こういうことは、雑誌の性格よりあまり期待できないけど(;^_^A、週刊ポストの編集部の方が指摘するべき箇所なのでは!というのが、率直な感想です。