安定的皇位継承について、毎日新聞がスクープ記事を出し、ヤフーニュースになっています。
女性皇族の夫子の身分、皇室会議で決定する案 正副議長調整【毎日新聞】
*ちなみに、紙面では1面にドーンと「夫子身分 皇室会議で決定 女性皇族結婚巡り」とでました。他の全国紙+1では、朝日がちょろっと取り上げていますが、まい子さん言われるようにスクープでしょう。あと、いつもだと毎日新聞はこのような記事は署名記事となりますが、今回【皇室問題取材班】というのも、味わい深いです(by基礎医)
今国会中の意見集約を目指す額賀福志郎衆院議長が17日、次回の各党会派の全体会議で衆参正副議長案を示すと表明し、自民、立憲と非公式協議を続けていた。額賀氏は24日、衆院議長公邸で自民の麻生太郎最高顧問、立憲の野田佳彦代表らと会談した。この場で野田氏が、夫と子の身分は結婚時に皇室会議が決定するとの案を示し、麻生氏は持ち帰った。自民の対応が焦点となりそうだ。
野田氏、麻生氏、額賀氏、玄葉氏が4日に議長公邸で会談したことは、当サイトでも取り上げ、-「静謐な環境」で麻生氏と会談して、安定的皇位継承に資さないどころか、生身の人間である女性皇族の皆さまを全く慮らない案を具体化させたなら、言語道断-と書いていました。
皇室会議については、4月17日第四回全体会議で配付された資料
3.皇族数確保のための第2案「皇統に属する男系男子を養子に迎えること」について のうち、
③何らかの要件(皇室会議の議を経ることにする等)を 設けるか否かについて
・全体会議において、これまで意見が出されていない論点。
「皇室のことは、皇室の方に決めていただければ良い」と、ゴー宣を読んでいない家人がいつも申しており、皇室会議で決めていただければ、もっとも国民感情に沿うように思います。 とお伝えしていました。
第四回全体会議の議事録が出ていないので、「③何らかの要件(皇室会議の議を経ることにする等)を 設けるか否かについて」、議論されたかどうかは、まだ分かりませんが、野田氏は養子案の論点を「女性皇族の配偶者と子の身分」に転用して、麻生氏の虚を衝いたと思われます。
「夫と子の身分は結婚時に皇室会議が決定するとの案」ならば、安定的皇位継承に資するのは間違いなく、「戦後に皇室を離れた旧宮家出身の男系男子を、養子縁組で皇族とする案」を採用するかどうかについても、皇室会議が決定するということになるかもしれません。
皇室のことは皇室に。
「愛子さま立太子」についても、最終的には皇室会議が決定する契機になりますように。
「愛子天皇への道」サイト運営メンバー まいこ
9 件のコメント
SSKA
2025年4月27日
皇室会議で決定出来る範囲を拡充し、皇族の意見を強くする重要な議題を投げ掛ける為に、皇室の事を決める全体会議で国会議員や政党同士の争いで意見が割れて決着が付かない現状を逆手に取るのが絶妙だと思います。
憲法違反の疑いを晴らせず、誤魔化す以外無い案を天皇陛下を代行する皇族方に奏上出来るんですかと。
上皇様のご意向とされた平成の有識者会議を政府が覆し令和に別のものを立てた事で却って混乱を招いたものだから、一旦議員が面子や優劣、考えの拘りや過去の軋轢を捨てて白紙に戻す、日本式の水に流す案に麻生氏がどう応じるのか、両者の政治哲学の違いも窺えるのが興味深いです。
ありんこ
2025年4月26日
ダダさんの言う通り諸刃の剣感がありますね。
最悪の場合完全に皇室が人生の選択や人格すらも内閣や国会に全てをコントロールされる機関でしかないという表明にもなりかねない恐れも感じます。まーそんなことしたら皇室と国民との関係は「終わり」でしょうね。それ狙ってんのかな?
まぁそれが出来るなら、平成の有識者会議報告書に沿って典範改正して愛子様に皇位継承権が生じても「重大な事故」で男系男子たる秋篠宮殿下や悠仁さまを優先させる事も出来るはずなので(今だって悠仁さまを確実にしたいのなら秋篠宮殿下すっ飛ばして一位にさせる事だって理屈上出来る)、今皇室典範で女帝女系もOKにしてもなんの問題ないんじゃない?とも思っちゃいます。(なんであの時白紙しちゃったかなー。分かりやすく女帝女系拒否の逆賊表明出来たのにね!)
麻生氏が持ち帰りという事は、皇室会議で男系男子派が「勝つ」道筋を持っていることでしょうしね。最終の目的的には国民間における貴族華族制度の実質的復活なんだろうし。彼らにとって間違ってる天皇陛下への逆賊行為なんてドンと来いなんでしょう。どんな反論が彼らから出てくるのかなー?ここに来て憲法上の疑義とか言ってきたら笑う。
どの道このままでは皇室は近いうちに「おしまい」なんですから、今は野田さん達の底力の発揮を応援しますね。
あと女性皇族が皇室に残る法制度となっても結婚による皇籍離脱を望まれる場合への配慮としての活用を想定していたなら良いなぁとは思いました。めちゃくちゃな希望的観測ですけどね…。
ダダ
2025年4月26日
野田議員が奮闘していることには感謝します。
馬鹿相手への苦肉の策だと思いますが『夫と子の身分は結婚時に皇室会議が決定する案』は遠回りしすぎで、諸刃の剣だとも思います。
皇室典範によると皇室会議の審議対象は
・皇位継承順位変更
・立后及び皇族男子の婚姻
・皇籍離脱
・摂政 です。
規定されていない議題で開催できるのでしょうか。
そのための新法(特例法)または皇室典範改正が必要になるのであれば、今回の野田案より平成有識者会議報告書に基く改正が優先されるべきです。
『夫と子の身分は結婚時に皇室会議が決定する』前に、皇族と国民の混成家族の憲法判断が先ですし、女性宮家創設が前提なら、当然夫と子は皇族になるため審議の意味がありません。
また、皇室会議は皇室側に分が悪いです。
・出席した議員の三分の二以上の多数でこれを決し、その他の場合には、過半数でこれを決する。
・可否同数のときは、議長(内閣総理大臣)の決するところによる。
決裁条件は、出席議員の2/3、過半数のどちらでも微妙なところで、
男系:衆議院議長,衆議院副議長,参議院議長,内閣総理大臣の4人。
双系:皇族A,皇族B,参院副議長,宮内庁長官,最高裁判所長官,最高裁判所判事の6人。を想定していますが、双系派に欠席者がいた場合は男系派に有利な展開となります。
最悪な審議結果になったとしても適正な法的手続きを経たことになるため、皇室は異を唱えることは出来ません。
何のための皇室会議になるのか。混乱必至です。
遠回りせずに最短距離で、真正面から愛子天皇を打ち出して欲しいです。
ねこ派
2025年4月26日
立憲民主党・野田氏を見直しました。大須賀さんがブログで書いていたように、その手があったか、です。
皇室会議には、最高裁判所の長官が、メンバーに入っています。
最高裁判所は、憲法の番人、と称され、憲法で、違憲立法審査権を持つ、と規定されています。
ならば、門地による差別として、違憲の疑い濃厚な旧11宮家出身の男子のみは皇族になれる、というのは、実際に女性皇族の結婚について議する際に、皇室会議メンバーたる最高裁長官によって、否定されて当然でしょう。
最高裁長官に違憲として否定されるようなことを、男系固執の連中は押し通せるのか、ということです。
ゴー宣ファン
2025年4月26日
大須賀さんも、ブログにあげられていましたが、まさしく「その手があったか~!」ですね。「令和の玉音放送」とは、このことでは?と思いました。
SSKA
2025年4月26日
全体会議が終盤に差し掛かり密室化したのと並行して旧宮家案が現実味を帯びて来たかの様な報道が増えて来たのも飼い犬記者(メディア)を通じた完全な飛ばしでした。
政府や政治家も大概ですが、立憲が現在に至るまで慎重さを要した理由として最も信用出来ないのは報道を取り仕切るオールドメディアが中立を装いながら、本音では天皇陛下のご意思を封じ統制下に置こうと政府と足並みを揃える考えが未だに根強い事にあるのかもしれません。
SSKA
2025年4月26日
皇室会議の重要性を高める極めて正論ど真ん中な主張を時間をかけて入念に準備しつつ事前に潰されない様に慎重に扱われて来たのが窺えますし、停滞気味だった全体会議を見直すきっかけにもなる記事を即座に上げる毎日新聞も素晴らしいです。
これまで皇族と女性国民との婚姻の際は皇室会議を経ていた経緯を踏襲し、皇室のご家族となる方については当事者の意見を最大限重んじる姿勢を打ち出す事で女性皇族の配偶者にも男系養子案にも対応出来る形が新しく作られそうですが、逆賊男系固執派はここに来て譲位制の時の様に再び反意を示して来そうです。
オカピ
2025年4月26日
皇族の方が決められるのはずっとよい案だとおもいます。ただ、御結婚の可否だけでなく、身分まできめるということなら、いっそ皇室典範を陛下にお返しし、改正も陛下にお決めいただくのが一番だと思ってしまいます。法的には無理ですが。
daigo
2025年4月26日
まいこさんお疲れさまです。
皇室の事は天皇陛下がお決めになるのが一番良いです。
皇室典範をお返ししましょう。