文字起こし 安定的な皇位継承についての諸課題は有識者会議が先送り 立憲・野田代表会見 2025年5月23日

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立憲民主党の野田代表が、記者会見で安定的皇位継承についての質問に答えました。該当箇所を文字起こしでお伝えします。

19:35~
産経新聞:皇族数確保に関する議論についてお伺いいたします。一部報道で、昨日、野田代表と麻生氏が会談したとあります。その中で、麻生氏が「旧11宮家の男系男子の養子縁組」や「女性皇族の配偶者や子供の身分について皇族としない」考え方を主張したのに対して、野田代表の方から「女系天皇を認める案」を主張して、協議が平行線を辿っているというような報道がございます。野田代表がこうした協議の中で、「女系天皇を認める案を主張した」、そのような事実はございますでしょうか?

産経新聞が言及した報道とは、テレビ朝日のニュースのことを指していると思われます。

野田代表:まず、会った会わないについては、これはコメントを控えたいと思います。が、今の中味でね、そういうお話が出たとするならば、それは全く事実無根だと。あり得ないと思います。会談があったとしても、そういうお話をするわけがありません。

なぜならば、今は安定的な皇位継承についての諸課題は、これは有識者会議が先送りしてるんです。先送りをしてるテーマに、触れていったら、まとまるものもまとまりませんので、そういう言及は、今までしたことがありません。いわゆる政党間の協議でも、したことがありません。しないという前提で議論をしていますので。

皇族の減少に、どうやって歯止めをかけるか、どうやって確保するかと、いうことに絞った議論。もちろん、関連はしますけれどもストレートに女系がいいとか何とかっていう議論は、今までしたことがないし、今後もするはずがありませんので、全く事実無根の報道だと思います。

安定的な皇位継承についての諸課題にもっとも寄与する「女性・女系天皇」の議論は、令和の有識者会議が先送りしており、全体会議もしないという前提で議論しているので、安定的皇位継承に「女系天皇」は関連はしますけれどもストレートに議論はしていない、ということ。

「愛子さま立太子」実現は、国民の総意。もっとストレートに議論して良いと思います。

25:00~
毎日新聞:皇族数の確保について一点、お伺いします。21日の党会合で自民党が「配偶者と子に身分を付与しない」ということを改めて確認したとありました。今国会で、いま各党で議論していることを結論を出していくというところが動いている中でありますけれども、こういったことを自民党が党内で確認したことが、結論を出してゆくことに、どのように影響するという風に考えていらっしゃるかを、今のお考えをお聞かせいただけますか?

21日の自民党の党会合とは、「安定的な皇位継承の確保に関する懇談会」のことですね。

野田代表:本来は、正副衆参の議長の下で、各党間の協議をやるというのが、基本的な会議体じゃないですか。それ以外のことで、まさに水面下で、もしやってるとするならば、水面下のことについて表の会議で一任するなんていうやり方が、本当にあるのかどうかね。不思議なことをするなあと、いう風に思ってみています。

毎日新聞は、「配偶者と子に身分を付与しない」ということを改めて確認、と言っているだけなのですが、野田氏が「水面下のことについて表の会議で一任するなんていうやり方」と答えているのは、各メディアが報じている「与野党協議(全体会議)への対応麻生氏に一任」を踏まえて、暗に自民党を批判しているように思います。

男系固執ではあっても、安定的皇位継承について、党内議論が出来る自民党。
未だに党内議論を再開した気配のない立憲民主党。

「愛子さま立太子」を実現する党を応援したいと思います。

「愛子天皇への道」サイト運営メンバー まいこ

4 件のコメント

    ダダ

    2025年5月23日

    密室会談のイメージは悪かったのですが、なぜかリークされる情報を野田代表が先日は養子の期間限定容認を否定し、今回は役立たずの有識者会議を攻撃。
    この様に与野党協議で議論できなかった諸問題を批判していくのは有効な気がしてきました。
    記者は誤解・曲解しないで欲しいですね。

    nonameyet

    2025年5月23日

    要は有識者会議が全く仕事をしていない、と。
    彼らの目的が「皇室が消滅するまで問題を先送りし続ける」という事が読み取れます。

    サトル

    2025年5月23日

    野田さん頑張れ!

    そして「毎日新聞」「東京新聞」「読売新聞」…これを読む限り、野田さんは「質問」を待っているぞ(笑)

    直球で投げる…が良き…と思うが。
    キャッチボールをしてくれ。
    変化球で返してきても、「そこはプロ」の記者たち。
    しっかりキャッチしてください。
    「返す気は満々」なんだから。

    SSKA

    2025年5月23日

    一連の発言を聞く限り、野田佳彦氏は現代日本の数ある政治家の中でも腹芸のレベルが一段群を抜いていて他の追随を許さない一方、懐が広いと想像していた麻生氏の方が狭量過ぎて行き場を失ってしまった印象です。
    本心は記事や記者の質問に近い所にあると感じますが、表向き否定するのは与党と正面から向き合う為なのでしょう。
    皇室に関する国会の全体会議は与党がしつらえたもので皇族数確保のみをメインテーマに定め、継承の課題は先送りにしたのに自ら作ったルールを破る様な真似を党の内輪のみで勝手に決めて外部に漏らすなと権謀的な手法を暗に批判し、利己心塗れの党会議に遠目から釘と言うより寸鉄を突き刺す程の凄まじい威力だと思います。
    今更党で行う議論は国会の外のざわめきに等しく期限もとっくに定めて与野党トップで決断する段階にまで至っているのに一方的に逃げ回るなと強気過ぎます。

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