「皇室に関心ある」は66%、女性天皇容認は70% 毎日新聞世論調査(続)【毎日新聞】

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毎日新聞の記事です。
先日、当サイトにおいても、まいこさんが速報で報じましたが、実は電子版では出たものの、なかなか紙面に登場しませんでした。

自民党の有村治子議員が、国会で皇位継承問題の質問をした次の日というのが意味深ですが、2025年5月27日(火)朝刊18面(総合・社会)に、掲載されました(今回の世論調査結果のまとめ、および、併せて掲載された、名古屋大学の河西さんの談話については、社会部の山田奈緒記者によってまとめられました)。それで、紙面においてもテキストのみで世論調査結果が報じられていましたので、当サイトにおいては、世論調査データを図示しました(らがなひさんが示してくれました「政党別」の結果は重複するので、今回は扱いません)。

*調査は、スマートフォンを対象とした調査方式「dサーベイ」で実施した。全国の18歳以上約7400万人から調査対象者を無作為に抽出。2045人から有効回答を得た。

これは、最初の設問「今の皇室に関心がありますか」に関する解析結果です。左は全体の結果、右は「皇室に関心がある」ということを年齢層別に分けて示したものです。
 この結果からわかることは、集団中で「関心がある」という人たちが66%おり、関心のない人達(33%)の2倍存在する結果となった、と理解できます。また、年齢層別には、18~29歳の若い層では、関心あり(49%)、関心なし(50%)と逆転しているものの、30%以上の世代は、いずれも「関心」ある、という人達が多い結果となった。

これは、2つ目の設問「女性が天皇になることに賛成ですか」に関する解析結果えす。左は全体の結果、右はこれまでの毎日新聞の世論調査における「女性天皇に賛成」という人達の年代別の結果を比較したものです。
 今回特徴的なのは、賛成が70%であるのに対し、反対がわずか6%しか存在しないということであり、約12倍の差がある、という結果となりました(「よくわからない」が23%いるのは、設問が今回は詳細なことを聞けていない、と考えられます)。さらに、紙面でも言及されていますが、年代別にみると、「女性天皇に賛成」は、70~90%の間を推移しております。グラフの下には、そのときに起こった皇室に関連する出来事を書いていますが、それでも、この範囲に収まっている、というのは、特筆すべき結果です。

*なお、河西さんの記事紹介はここでは割愛しますが、1つリアルな視点として、「高くて弱い関心」、すなわち皇室の制度も含めて関心が高い国民は20%弱であり、残りの層は「なんとなく愛子さま」ということを、今回の結果は示している、ということです。

最後に、私の方でも、山田記者の記述を引用します。

皇室の先細りが進む中、皇室制度の今後は重要な課題です。毎日新聞は世論調査で、皇室への関心の有無など国民意識の定期的な観測を続けます。

ご参考までに

ナビゲート:「愛子天皇への道」サイト編集長 基礎医学研究者

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2 件のコメント

    基礎医学研究者

    2025年5月28日

    >ダダさん
    コメントありがとうございました。いままで、多少ラグがでることはあったのですが、今回はけっこう空いたので、珍しかったですね。

    で、話は変わり、紙面に記事が出てきましたので、自分はこのタイミングで、意見・コメントを送りました。ご参考までに。

    ——————-
    5/27朝刊に掲載された世論調査記事について

    5月27日朝刊の18面に掲載されました、山田奈緒記者による毎日新聞世論調査の特集記事を読みました。現在、皇位の安定継承の議論(実際は少し違う形で進んでいますが、あえてこう書きます)が進んでいるこのタイミングで、あえて緊急の世論調査を実施された意義は大きいと思います。
     最初に1つだけ要望を書いておきますと、この結果は電子の速報版で22日にオープンされたようですが、今回なぜか、紙面掲載には“ラグ”がありました。この記事はすばらしく、まさしく「社会の公器」としての役割を果たしておりますので、執筆された山田記者の貢献を示すためにも、早く出されることが望ましかったように私見では思いました。
    さて、この世論調査の分析も的確で、今回「女性天皇に賛成」70%程度であったのは、悠仁さまの成年記者会見後の調査が影響している、というのは、完全に同意します。それよりも注目したのは、このこと、および、自民党などが強硬に「悠仁さままでゆるがせにしない」ということを主張しているにもかかわらず、「反対」が6%しかいなかったということです。これは、まさしくずっと国民の中に自然に存在する「皇室」への意識の反映で、毎日新聞さまがコンスタントに「皇室への敬愛」に男女関係なし、という姿勢で紙面作りしていることが実を結んでいるのでは?と思います。
     それから、「皇室への関心」66%に関わる部分について、名古屋大の河西さんの分析「高くて弱い関心」というのは非常に的を射ている表現と思います。すなわち、国民の関心は間違いなく高く、「女性天皇に賛成」という意見が大多数を占めますが、皇室の制度にまで踏み込んで関心を持つ人は、とくに若者世代には少ないということであると。これについて、河西さんとは異なる言い方をさせていただきますと、大多数の国民は、天皇陛下のお子様である“愛子さま”が次の天皇になる!と、自然に思っているのではないでしょうか?だけど、実は制度にまで意識が及ばないので、「現在皇太子がいない」という危機的な状況が意識できないのでは?この点については、与党側は巧妙に隠しているところがある、と私は感じています。それゆえ、是非毎日新聞さまには、今後この点について、意識的に報道されれば、さらに流れが変わると、私は信じております。
     いずれにしましても、今回の記事は「国民の声」をうまくすくい取っており、今後も期待しております。

    ダダ

    2025年5月28日

    紙面記事がWeb版で読めるのはありがたいですが、Web版が先行することもあるのですね。
    女性が天皇になることに賛成ですかの質問は、男系女系を問わない(憲法に沿った)ものなのでシンプルでいいですね。
    逆に養子などに関しては皇室に禁止されている旨の補足説明が必要なので、質問者側のレベルが問われますね。

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