自民・麻生氏が5日の麻生派会合で、皇族数確保策の主要2案のうち「女性皇族が婚姻後も皇族の身分を保持する案」のみでの先行合意は拒否する意向を表明したと報じられていることについて、野田代表が記者会見で異議を唱えました。該当部分を文字起こしでお伝えします。
10:12~
野田代表:今日のいくつかの新聞に報道としては大きくなかったかと思いますけども、ちょっと看過できない記事が出ておりました。
自民党の麻生元総理が昨日の麻生派の会合で、「政府の有識者会議が示した皇族数の確保策の主要2案のうち、女性皇族は婚姻後も皇族の身分を保持する案のみで先行合意をすることは拒否をする」と。
「もう1つの皇統に属する男系男子の養子縁組を認める案に触れて、多くの党が支持してるので、これを取りまとめないというのは不自然だ」というような言い方をされたということでありますけども。
看過できないというのはですね、2つあります。水面下で議長副議長と元総理2人で丁寧な議論をやってきたことは事実でありますけど、これまでは色々お尋ねいただいても水面下のことでございましたので、私から何かコメントすることは全くありませんでしたけども、こういう派閥の会合で、中身に触れることをお話をされてしまったら、静謐な環境で政争の具にしないで物事を決めていくというルールが確立できなくなってしまうという強い懸念を持っています。
しかもおっしゃってることがファクトではないということでございまして、先週の火曜日にも、この四者の会合がございましたけれども、そこで決まったことは、女性皇族が婚姻後も皇族の身分を保持をするということについてのみ、この国会では決めていきましょうと。
養子縁組の案もあるけれども、まだ議論が十分ではないと。でも少なくとも何も決めないというと、国会のまさに権威の問題になるし、立法府の総意として今、最低限言えることは、少なくとも決めていかなければ、女性皇族の人生設計に関わることなので、最低限のことは決めていこうということを四者で合意をしています。合意をしています。
その合意をしたことを、ちゃぶ台返しのような話に、またするというのは、これはもう交渉当事者としての信頼性になってくると、問題であると思いますので、極めて遺憾であるということを申し上げさせていただきたいと思いますし、今週の火曜日に、四者が協議をして、いわゆる女性皇族、婚姻後も皇族の身分を保持をすることについての正副議長の取りまとめ案を、火曜日に示して、それを踏まえて、確認して、党内質疑に入っていくことまで決めておりましたので、完全にこの話はちゃぶ台返しだと私は思っているところであります。正副議長のしっかりとした対応をお願いをしたいという風に思います。
麻生氏の発言は、野田氏にとっては寝耳に水だったようですね。
16:03~
NHK :冒頭の皇位継承の件でお伺いします。ちゃぶ台返しという表現がありましたけれど、取りまとめをするかどうか、見通しが立たない状況だと思いますが、代表としては一定のところまでで取りまとめをすべきだという風にお考えでしょうか?その辺りお願いします。
野田代表:はい、あの、かなり突っ込んで丁寧な議論をしてきて、女性皇族の御結婚後の身分の問題、配偶者の問題等についても、かなり認識としては近寄ってきた部分もありました。そして養子縁組の案についても、これもいろんな議論をしてきて、かなり噛み合った議論も随分できてきてですね。
ですから参議院選挙後にこれらの検討課題は、また真摯にやっていきましょうと。 ただしこの国会中は、もう時間がないので、決められる部分は何かと言うと、女性皇族が、ご結婚された時も皇族であり続けることができるということ。そのことだけ決めてでも人生設計に影響があると思うので、早く決めましょうということについては、先週の段階で合意をしました。
私は何にも決めないんではなくて、少なくとも何か決める。立法府の総意で決めることは大事だと思ってますので、最後までこれを諦めずに行きたいという風に思っています。
22:15~
産経新聞:冒頭、ご発言がございました皇族数確保に関する議論についてお伺いいたします。事実の確認になるのですが、今週の火曜日に、その四者での協議は行われたのかどうか。ちょっとその点についてご確認できれば。
野田代表:行われるはずだったのに、急になくなったんですね。急になくなっておかしいなと。前日に連絡がありました。急に開催しないということになって、おかしいなと思ってたら、だから文案調整がちょっと時間かかってるのかなと思ったんですね。そしたらその日に読売新聞さんでしょうか、記事を見たら、「何も決めないで先送りをするということが、複数の関係者が言ってる」というのを見て、「誰が決めたんだよ」と思いました。
だから火曜日には本当は、文案が出てきて、それに基づいて最終確認をするというそういう会議が開かれるはずだったということです。
産経新聞:ありがとうございます。今もご言及ございましたが、今国会での取り決め、結論を出すの見送るというような報道もございますが、その一方で四者で、女性の婚姻後の身分については、今国会中にという四者の合意は、まだ生きているのか。それとも正式に野田代表の方にですね…
野田代表:生きてないんだったら、 例えば麻生先生から、「ごめんなさい」と。「元に戻して議論してください」と言くるべきではないでしょうか。外向きに何かの発信をする前に、あるいは正副議長も「事情が異なったから、もう 1 回きちっと議論しましょう」と言ってくると思うんですが、現時点で、今のところ、そういう話がありません。
産経新聞:その後、今後の協議を継続していくのかどうかとか、そういった話もまだ現段階では?
野田代表:現時点では何も聞いていません。
正副議長、つまりは額賀氏も玄葉氏も何も言ってこない。あまりにも非礼。さらに
国会の権威を失墜させています。
「愛子天皇への道」サイト運営メンバー まいこ
追記 文字起こしをアップしたところで、NHKがこの件について報じていました。
皇位継承 衆参議長と副議長 麻生氏と野田氏の意見相違で協議か【NHK】2025年6月6日 19時46分
どうするつもりなのでしょうか。
2 件のコメント
くりんぐ
2025年6月7日
麻生氏は、女性皇族が婚姻後も皇族の身分を保持することを今の国会で取りまとめることは合意してたのに、それを反故。
憲法違反の門地による差別に該当するかつ皇室の聖域性を破壊する、旧宮家系国民男性養子案を尚も押し通そうとしています。
女性皇族の人生を何だと思っているのか!
額賀議長も玄葉副議長も!
SSKA
2025年6月6日
野田代表の対応は毅然としたものですね。
へっぽこ進行役の額賀議長や玄葉副議長でさえ、全党会派を集めた重い会議で結論が何も出せなければ名誉に関わると最低限の合意だけでも決める意向だったのでしょうが、それすらヤケクソ気味に反故にしてしまう麻生氏…
最高顧問とか元総理と言う仰々しい肩書が全て掻き消えるくらい政治家として終わっています。
男系主義なんて一時の興奮や恍惚を得る代わりに幻覚作用に蝕まれて現実社会を破壊する麻薬と変わらないものなのに、麻生氏のちょっと見られない情けない姿を見て信者(特に他の政治家達)はまだ手放せずに気付かないんですかね。