成年式に際して、毎日新聞も記事を出しています。
「次」が見えない成年式が示す皇室の課題 制度改革議論へ理解深めて【毎日新聞】
追記
上記のリンクは有料記事でしたが、同じ内容が下記のリンクで全文読めるようになりました。
人ごとではない皇室の慶事 悠仁さま成年式が示す現代の社会課題【毎日新聞】
概要
・悠仁さまは天皇陛下の次世代では、ただ一人の皇位継承者
・今の制度で天皇になれるも成年式も男性のみ 男児誕生がなければ皇統が途絶えるプレッシャー
・皇室制度改革の議論は先送りで、物価高対策等よりも世の関心は薄いが、成年式が示す少子化、高齢化、後継者問題、男女格差は現在の社会問題そのもの
安定的皇位継承について、真摯に伝えようと努めてこられた山田奈緒記者の指摘、非常に的を射ており、溜飲が下がる思いがします。
結び
両陛下の長女愛子さまやご夫妻の次女佳子さまを含め、若い皇族の活躍が皇室と国民の関係をどう変えるのか、期待が膨らむ。国を象徴する皇室のあり方が変化していけば、国民の意識や生活も変わっていくかもしれない。皇室の慶事は人ごとではない。成年式は国民が皇室への理解を深め、未来のあり方に関心を持つ機会でもある。
皇室が変われば、国民が変わる。成年式を機会に、希望に満ちた未来へ繋げようとする素晴らしい記事に感謝します。
これにて、成年式に際しての読売新聞、産経新聞、日経新聞、朝日新聞、東京新聞、毎日新聞の記事が出そろいましたので、各紙の視点を概要であらためて見てみましょう。
読売新聞 社説 悠仁さま成年式 新たな門出をお祝いしたい
概要
・象徴天皇制の維持には安定的な皇位継承が前提
・悠仁さま以降は皇統の存続が危ういので女性皇族が結婚後も皇室に残れる皇室典範改正が欠かせない
・女性皇族の夫や子も皇族とし、女性天皇や女系天皇の可能性を排除すべきではない
・議論の先送りは許されない。国会は早急に結論を出す必要がある
産経新聞 社説 悠仁親王殿下 挙って成年式を寿ぎたい 政府報告書の継承策実現を
概要
・令和の有識者会議報告書は「悠仁さままではゆるがせにしてはならない」その上で
①女性皇族が結婚後も皇族身分を持ち、配偶者と子は皇族としない
②養子縁組などでの旧宮家の男系男子の皇族復帰
皇位継承権を持つ男性皇族を増やす②案こそ決定的に重要
日本の皇統を安泰なものとするため、国会と政府は、大多数の党派が賛同する
報告書の内容を実現してもらいたい。
日経新聞 社説 悠仁さま支える皇室の体制を
さらに先を見据えた皇位継承策の検討も重い課題だ。平成のはじめに7人だった皇位継承権者は現在、継承順位1位の秋篠宮さま、2位の悠仁さま、3位の常陸宮さまの3人のみさま悠仁さまに過度な負荷がかかるのを避けるためにも、対応を急ぐ必要がある。
(中略)
象徴天皇制は国民の総意に基づく。皇室の将来像を描くのは国民一人ひとりだともいえる。社会全体で議論を深めるときだ。
朝日新聞 悠仁さまの成年式、識者の目 「国民が皇室の将来考える契機に」
「明治時代に作られた制度は明治という時代の要請に応えたものであって、それが現在から近い未来の新たな状況に適合しないのであれば、徐々に再検討すべきだと思います」
結び
「成年式の論点は、皇室全体が抱える制度上の課題とつながっています。皇位継承のあり方も含め、10年後、20年後にも無理なく皇室が続いていくよう、これを機会に制度全体本格的に見直して欲しいですね」(所功氏)
東京新聞 男性皇族のためだけの「成年式」が映し出した「問題」 慣例を続けるにしても、次の対象者は不在で…
概要
・成年式は皇族の減少を改めて意識させる機会に
・令和の有識者会議報告「女性皇族が婚姻後も皇族の身分保持」と「養子案」を基にした国会議論は
女性天皇や女系天皇を認めるかどうかと、養子を迎えてでも皇位継承を男系男子に限るかで対立
読売新聞は「(女性皇族の)夫と子も皇族に」提言、日経新聞は国民の総意、朝日新聞はジェンダー平等、東京新聞は、女性・女系天皇公認、そして毎日新聞は、社会問題そのものという視点から成年式を捉え、安定的皇位継承のための方策を一刻も早く講じるように、政府・国会に迫る国民世論の喚起を促す機会としています。
産経新聞は対立軸としての立場を堅持したい模様ですが、国会議員が同じ有り様で良いのでしょうか?
「愛子天皇論3」が届けられている国会議員は、しっかりと熟読し、新聞各紙が示唆している国民の信託に応えなければなりません。
「愛子天皇への道」サイト運営メンバー まいこ
5 件のコメント
mantokun
2025年9月9日
遅くなりましたが、本日ようやく毎日新聞さんに感想をお送りしました。
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9/6付「次」が見えない成年式が示す皇室の課題
上記の記事および同内容の9/7付の「人ごとではない皇室の慶事 悠仁さま成年式が示す現代の社会課題」について、常に信頼できる皇室記事を発表され続けている山田記者ならではの記事だと感じました。悠仁さまのご成人そのものはもちろんめでたいことですが、「皇室に未成年はもういない。」という一文に、政治家は20年も前に実現寸前まできていた女性天皇および女性宮家案を無責任にも白紙に戻したあと、一体これまで何をしていたのかと怒りが込み上げました。悠仁さまのご成年記者会見の際、ご結婚について質問されたとき、私はあまりに残酷で申し訳なくて、見ていられませんでした。
この度の記事の「今の制度で天皇になれるのは男性のみ。宮内庁が重要な通過儀礼と説明する成年式は男性にしか行われない。」という文章からは、皇族数が減り続ける中、女性皇族方がいらっしゃるおかげで祭祀とご公務が成り立っている状況にもかかわらず、成年式は男性皇族にしか行わないままという、あからさまな性差別が見て取れました。こうした皇室に残る「男尊女卑」に基づいた制度や儀式について、保守派を名乗る人々は判で押したように「伝統だから差別ではない」と言い張りますが、このような人々が因習と化した伝統に固執しているために、皇室だけでなく、日本社会全体に男女格差が残り、先進国にあるまじきジェンダーギャップ指数の大きさが毎年取り沙汰されているのだと思います。そのことを、今回の記事の「次がいつになるか分からない成年式が示す少子化、高齢化、後継者問題、男女格差は現在の社会課題そのものだ。」という一文は見事に言い表しておられました。
「悠仁さまが築く家庭に男児が誕生しない限り、成年式の伝統どころか皇統が途絶える。想像を絶するプレッシャーがのしかかっている。」も、悠仁さまのご成年を手放しで喜んでいる、いわゆる男系派の人々に、冷や水を浴びせるものであり、さすがの書き振りと敬服しました。
記事の最後に、愛子さまと佳子さまという、皇統問題の中心にいらっしゃり、不安定なお立場に置かれ続けていながらも、日々ご公務に邁進されているお二人の内親王のお名前を挙げ、「皇室と国民の関係をどう変えるのか、期待が膨らむ。」と書かれたことにも、山田記者の皇室への温かい眼差しが感じられました。
毎日新聞様の皇室関連の記事は、深く鋭い視点と皇室への敬愛に基づいており、他の追随を許さないものであると感じられ、信頼しております。なかでも山田記者には、今後も良記事のご発表を引き続き期待しております。この度は素晴らしい記事をありがとうございました。
ダダ
2025年9月9日
意見投稿しました(`・ω・´)ゞ
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毎日新聞
山田奈緒様
お世話になります。
9月6日の社説 「次」が見えない成年式が示す皇室の課題 制度改革議論へ理解深めて を読みました。
山田様が仰る通り、皇室と国民は写し鏡で、少子化・高齢化・後継者問題・男女格差(女性差別)の課題を共有していますが、国民が、国民と苦楽を共にする天皇・皇族を鑑にすることができれば、国のかたちは改善されていくはずです。
国の未来を考えるためにも、皇室が直面している生き地獄を公平に報道して頂きたいです。
基礎医学研究者
2025年9月7日
これは、さすが毎日新聞と思える記事でした。成年式は本来は、祝賀の記事のはずですが、このように「皇室の危機」という認識をはっきり提起されるのは、この時期重要です(なぜならば、国民の皇位継承問題への関心を継続させてくれるからです)。自分は、本日、毎日新聞に、意見・コメントを送りました。
たみちゃん
2025年9月7日
素晴らしい記事のご紹介ありがとうございます。毎日新聞さんに感謝のメッセージを送らせて頂きました。将来が不透明な状態に置かれている愛子さま、佳子さま、悠仁さまが気の毒でなりません。国民も、もっと皇室の方々に心を寄せなければいけないと思いました。
SSKA
2025年9月7日
毎日、東京は現状を正しく分析しつつ危機的な予測を踏まえていて優れた内容だと思います。
購読者の多い読売は正論でバランスは取れていますが、一歩踏み込めていない印象がどうしても拭えません。
本来残された若い皇族の新たな門出で晴れの場でもあるのに素直に喜べず祝えない現状があるのが、成年式を経て改めて露わになった本質でしょう。
その意味で先の国会は本当に最悪の結末とタイミングだったと、悠仁様にとって一生に一度しか訪れない成年の儀を滞り無く行える為に女性皇族が残れる形で最低限保証する改正を国会議員が整えるどころか、逆に将来不透明なまま極大まで不安を抱かせる形で迎えさせてしまった、特に最終決断の場でちゃぶ台返しを決行した麻生太郎はなかなか生涯懸けても覆しきれない取り返しの付かない事をやってのけたと言葉を選ばず批判し続けざるを得ません。
皇族であろうが男女問わず性差の問題が個人の生存を脅かす可能性に何故一切結びつかないのでしょう。