
「秒速5センチメートル」が実写映画化されました。新海誠監督のアニメ映画版は、遠野貴樹と篠原明里の出会い・別れ・すれ違い・未練といった人生模様が貴樹視点で抒情的に描かれました。同作が男性鑑賞者に最も強くトラウマを与えた点は、明里が「貴樹君は大丈夫だから」と言ったにも拘らず、貴樹が「全然大丈夫じゃない引きずり方」をしたまま終幕するからでしょう。これは未練がましい男に恋愛の残酷な現実を突きつける衝撃作だったわけです。これが新海誠の作家性だと決め付けた一部の識者や表現者は「君の名は。」の鮮やかなハッピーエンド(瀧と三葉の再会)が許せなかったようで、宇野常寛氏は新海の作家性をDT臭さだと言いました(笑)。
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さて、奥山由之監督の実写版では、輿水美鳥(種子島時代の貴樹に片思いした澄田花苗の姉で中学教師:宮崎あおい)や小川龍一(貴樹の新しい就職先=科学館の館長:吉岡秀隆)、水野理紗(貴樹の破局寸前の現恋人:木竜麻生)といったサブキャラを丁寧に深掘りすることで「なぜ貴樹君は大丈夫なのか?」が強い説得力を以て語られました。また新設定として、「2009年3月26日に惑星1991EVが地球に衝突して世界が終わる(噂)」から、その日に岩舟の桜の下(かつて2人が密会した場所)で再会しようと約束しましたが、明里(高畑充希)も貴樹(松村北斗)への思いを残していることを人伝に知らされたにも拘らず、約束の場所に来たのは貴樹だけでした。しかし、既に違う軌道に乗って別々に歩いている2人だから、踏切でスレ違い見失ったとしても、もう貴樹は落ち込まない(大丈夫な)のでした。
おそらく、どうやら本作には、恋愛に関してはセンチメンタルな追憶に引き籠り、思想に関しては男尊女卑や皇統男系主義の継続を望むという弱者男性を、いつまでも「被害者の地位」に安住させておかない効果がありそうです。もし「被害者の地位」に安住して「タカキ気取り」を続けようものなら、迷惑星2025DTに時速20キロメートルで激突されましょう(笑)。政治屋TS&TYは絶対に彼らを見捨てます。ゆえに実写版・貴樹のように早く次の職場を見つけることを強く推奨します。また、現行の男尊女卑的な皇位継承制度を保てない皇室など滅びてしまえと望むなら、それは自分が救われないからといって全日本人のバッドエンドを望むような行き方です。そんな奴は永遠に独りで極寒の納屋に引き籠っていてください。
文責:京都のS
2 件のコメント
京都のS
2025年10月17日
「言の葉の庭」も奥山由之監督・鈴木史子脚本で実写化していただきたいです。きっと傑作になります。追い詰められる雪野百香里を女性皇族と重ね合わせるようなブログを書きます。いや、それが公開されるまでに「当サイトが必要なくなる状態」にしなければなりません。絶対に。
京都のS
2025年10月16日
ふぇい様、掲載ありがとうございました。新海誠シリーズは以下です。
<天気の子>
・「『囚われた皇族を開放すべき』論と我々はどう向き合えばよいか?(上)」( https://aiko-sama.com/archives/8942 )
・「『囚われた皇族を開放すべき』論と我々はどう向き合えばよいか?(下)」( https://aiko-sama.com/archives/8769 )
<すずめの戸締り>
・「【論破祭り・番外編】女が男を選ぶ国でレイプ容認は論外!」( https://aiko-sama.com/archives/20517 )
<雲のむこう、約束の場所>
・「愛子天皇と共に約束の地平に立つハッピーエンドを希求せよ!」( https://aiko-sama.com/archives/44989 )