愛子天皇排除の養子案の根拠とされるGHQ圧力論を全否定・大正時代の「皇族降下準則」という既定路線と、旧宮家みずからの意思によって皇籍を離れた事実が、毎日新聞と朝日新聞によって、相次いで報じられました。
養子案の根拠は、まったくないことは、小林よしのり先生が描かれ、
全国紙によって改めて証明されたわけですが、そもそも
GHQが悪いんだ論が令和の有識者会議の提言にぬるっと入り込んでしまった経緯について
まとめてみました。
(21年有識者会議)議事録によると、意見聴取後の21年6月16日の会議で、ある出席者が養子案について「比較的前向きな意見が多くあった」と発言した。
6月30日に清家篤座長(元慶応義塾長)が、養子案も含めて検討すべきだと方向付けた。
意見聴取で招かれた専門家らが養子案を推した理由は「旧宮家が連合国軍総司令部(GHQ)により不当、強制的に皇室から離脱させられた」というものだった。
男系固執の皇族数確保策 「総意」とは言いがたい 論説委員 野口武則【毎日新聞】
GHQが悪いんだ論 まとめ
①誰が言っているか⇒令和の有識者会議においては、麻生太郎氏も会頭を務めた
日本青年会議所 監事 曽根香奈子氏
令和の有識者会議 曽根氏説明資料 2021年5月31日
②どんなロジックか
曽根氏説明資料 該当部分より
問9.皇統に属する男系の男子を下記①又は②により皇族とすることについてはどのように考えるか。その場合、皇位継承順位についてはどのように考えるか。
①現行の皇室典範により皇族には認められていない養子縁組を可能とすること。
②皇統に属する男系の男子を現在の皇族と別に新たに皇族とすること。
①旧宮家であれば、いわゆる GHQ により、ハーグ陸戦条約違反にて、不当に臣籍降下させられたものと理解していますので、旧宮家の志ある方を養子縁組することのみ、可能と存じます。
②賛成です。
「旧宮家が連合国軍総司令部(GHQ)により不当、強制的に皇室から離脱させられた」
⇒GHQに不当に臣籍降下させられたので、旧宮家が皇籍復帰するのは正当性がある
③いつ頃言われ始めたか
政府資料に記録があるものについては、令和の有識者会議
そのほか、GHQが悪いんだ論となるものは昭和21年の資料
(参考)戦後、皇室の財産について採られた措置 より
○各宮家への贈賜されていた歳費等の打切り
S21. 6 皇室から各宮家に贈賜されていた歳費等の支出を5月分までで打切り
・後に、GHQの了解を得て、一部は6月分以降も支出。
・日本国憲法施行後は、皇族費は国庫から支出されることになり、当初
は、3直宮家の年額による皇族費のみが予算に計上された (他の皇族 。
は憲法施行前の皇籍離脱が予定されていたため )その後、3直宮家以 。
外の軍籍にあった皇族以外の皇族に対しては、5月から10月までの分が
補正予算に計上され、一括して支出された。
S21. 6 皇室から各宮家に贈賜されていた歳費等の支出を5月分までで打切り
⇒歳費の打ち切りをGHQの了解を得て、一部は6月分以降も支出できたのなら、
元々歳費を打ち切ったのはGHQ。
すなわち旧宮家は歳費をGHQに打ち切られるという圧力で
皇籍離脱せざるを得なかった・・・という拡大解釈
この資料のリンクが張られていたのは、養子案の早期実現を求める
「皇室の伝統を守る国民の会」の記事。
解説資料⑫旧宮家の皇籍離脱には、GHQによる皇室に対する圧迫があった
皇室の伝統を守る国民の会は、男系男子による皇位継承の維持を目的とする団体
小泉内閣の有識者会議の提案する「女系天皇容認案」に危機感を懐いた日本会議の主導のもと、同案を絶対阻止すべく、2006年3月30日に設立されたが、同年9月6日、悠仁親王の誕生により、有識者会議の方向性が正常化したため、一旦活動を終了した。しかし、野田内閣が「女性宮家創設案」を打ち出したことにより、これを阻止し男系男子による安定した皇位継承を確立するため、2012年5月30日に再び日本会議によって同名の団体が設立された。現在の会長は山東昭子前参議院議長。ウィキペディア
皇室の伝統を守る国民の会においても、麻生太郎氏はあいさつをしています。
曽根氏の考え方のよくわかるnoteはこちら。
未来へつなぐ、皇室の絆 ―女性の視点から考える安定的な皇位継承 曽根香奈子/株式会社武田工業所取締役(「日本の息吹」令和7年4月号より)
「安定的な皇位継承」という時の「安定」のよりどころは、移ろい易い「世論」なのでしょうか。いいえ、神武天皇以来2000年以上繋いできた男系継承の揺るぎない「伝統」こそがよりどころなのです。
「神武天皇以来2000年以上繋いできた男系継承の揺るぎない「伝統」」を吹き込まれた
「何にも知らないネトウヨさん」である曽根氏の発言を取り上げて、
2021年6月30日に清家篤座長(元慶応義塾長)が、養子案も含めて検討すべきだと方向付けたのが
令和の有識者会議といえるでしょう。
「愛子天皇への道」サイト運営メンバー まいこ