3/13(日)のゴー宣道場に登壇される石破茂氏の半生を紹介するシリーズ(全5回)、今回は石破氏の高校時代、大学時代です。
厳格な父母の元、鳥取県で中学生まで過ごした石破茂氏は、単身上京し、慶應義塾高校に通うことになりました。
(第1回はコチラ https://aiko-sama.com/archives/10245 )
■高校時代
15歳の石破茂少年は、さすがに東京に出て最初の1か月はホームシックにかかりました。
寂しくなると、ふらりと東京駅に行って入場券を買い、山陰方面の特急のホームに上がって、懐かしい故郷の言葉を聞き、母親を想っていたそうです。
しかし、それも夏休みまでのこと。
2学期になったころからホームシックもすっかり消え、東京暮らしに羽を伸ばすようになりました。
鳥取にいると「石破」というと「ああ、知事の息子か」となるのが、横浜市日吉の慶應義塾高校ではそれがない。
特別扱いされないことや、いわれなき批判をされないことが石破少年にとっては何より嬉しかったようです。
昭和40年代当時は「慶應ボーイ」というだけでけっこう女性にもてたそうですが、石破氏は女性を口説く度胸がまったくなかったため、ほとんど女性と口を利く機会もないまま高校3年間を過ごしました。
■大学時代
昭和50年(1975)には、慶應大学法学部法律学科に進学します。
第二外国語のドイツ語の授業、そこで一緒になった同級生の女性に、石破茂青年は一目惚れしました。
後に生涯の伴侶となる、佳子夫人との出会いです。
その時のことを石破茂氏は「こんなきれいな人がこの世にいるのか!と思った」と回想しています。
しかし、佳子夫人は「“キミは女子学院出身でしょ? うちの姉もあの学校出身だからね~”と、何か意味ありげなしゃべり方をされたので、あまり第一印象がよくなかったことを覚えています(笑)」と、石破氏とは逆の印象を持ったようです。
大学に入学し、中学以来3年ぶりの男女共学を満喫する一方、刑法という学問が「性に合っていた」石破氏は猛勉強を始めます。
学年末の試験では「石破のヤマかけ講座」を開設するまでになり、試験の予想問題と模範解答を作成して同級生に披露していました。
その講座になんと、あの憧れの彼女が現れたのです。
石破氏の予想問題は見事的中し、彼女から「ありがとう」と言われたことがきっかけで、なんとなくお付き合いめいた、付かず離れずの関係が始まりました。
勉強という武器を見つけた石破氏は、彼女に気に入られたい一心で、さらに勉強に打ち込むようになります。
そして、2人の距離は少しずつ縮まり、食事やドライブデートに行くようになりました。
石破氏は2019年3月の「ゴー宣道場」に登壇時、「若い頃にドライブデートするとき、徹夜でテープ編集した」というエピソードを語っていましたが、それはどうも、このときのことのようです。
しかし、2人は在学中にそれ以上の仲に発展することはありませんでした。
そして、ついに卒業のときがやってきます。
卒業したらもう二度とチャンスはない!と意を決した石破氏は、卒業式の後、生まれて初めての告白をしました。
茂「これから結婚を前提として付き合ってくれませんか!」
その結果は・・・
ものの見事にフラれてしまいました。
佳子「だいたいあなたは、司法試験を受けて弁護士になるとか、大学に残るとか言ってたけど、結局、私と結婚したいから、早く就職して稼げるようになりたいんでしょう。わたし、そういうの、生き方として許せません!」
茂「・・・」
石破茂氏は失意のまま、就職先の三井銀行に入社することになります。
(次回:社会人時代の石破茂氏 に続きます)
【参考文献】
『石破茂の「頭の中」』鈴木哲夫 著
石破茂オフィシャルブログ
文責:千葉県 まー
7 件のコメント
ma-
2022年2月26日
コメントありがとうございます。
基礎医学研究者さん
男と女の考察までありがとうございます!
石破氏はお子さんも娘さん2人と女性のご家族が多いですね。
jackerさん
かわいい子には旅をさせよ、ですね!
urikaniさん
石破氏が衆議院議員で連続当選し続けたのは、半分は佳子夫人のおかげだという人もいるそうですよ!
ダダさん
ですよね(*^^*) 共感できる議員さんですね。
希蝶さん
さすが鋭い!!
石破氏もこの時のことを同じようになぞらえていました。
たこちゃんさん
私もギリギリ分かります(*^^*)
たこちゃん
2022年2月24日
デートに向けてお気に入りの曲をまとめたテープを作るって、ある一定の年齢以上の方なら経験のあることでしょう。
石破議員に親しみを感じました。
希蝶
2022年2月24日
東京駅の入場券を買い、特急のホームに上がって、懐かしい故郷の言葉を聞いたというエピソードで、石川啄木の「ふるさとのなまりを」という短歌を思い出しました。石破氏も家族から突き放されて寂しい思いをされたことがあるのですね。ライオンの親は我が子を千仞の谷に突き落とすと言いますが、石破氏のおかあさまはそんな感じだったのでしょう。自分の母親とも共通点があるように感じました。
後半の夫人とのエピソードは思わず笑えました。恋は人を盲目にする、といった感じでしょうか。しっぺがえしをされるところも。その後、かなり頑張られたのでしょうか。次回が楽しみです。
ダダ
2022年2月23日
男の子が頑張る理由なんて、そんなものですよね^^
好感度、爆上がりですッ\(^o^)/
石破議員の理念や信条よりも、この恋の行方が気になってきた☆
urikani
2022年2月23日
早く続き読みて〜!(≧∇≦)
お母さまも最高だけど、後の奥さま、佳子さんも最高の女性ですね〜
茂は見る目あるわ(*´ω`*)
jacker
2022年2月23日
やはり、愛する息子を単身で横浜へ行かせたのはやはり勘違いさせないことがあったのではないでしょうか。”お父さんが偉いからです”とはいっても、やはり地元では”知事の息子”ということでちやほやしてもらえる可能性があり”言うは易しく、行うは難し”で”自分は特別だ”と勘違いしてしまうかもしれませんから。
慶應高校への進学は、それを危惧したことによる両親の愛情だったのでしょう。
基礎医学研究者
2022年2月23日
今回も興味深く読ませていただきました。”親の七光り”を外せて嬉しい、と語られるだけあって、なかなか人間味のあるエピソードでございますね。大学時代を見ていると、基本、現在につながる「勉強家」なのがよくわかります。ヘンリーキッシンジャーがどこかで言っていましたが、「大統領や大臣のような役職を与えられても、作法は覚えるかもしれないが、それで「知性」が伸びることは、ない。それまでに、学んできたことだけが「知性」を決める:」、といっていることに通ずるものがある、と思った次第です(要は、石破議員の場合、役職をこなす”地力”はあるのだと、私見では思います)。
また、将来の夫人となる彼女さんに認めてもらいたいから、頑張るというのも、個人的にはなかなか人間的で好意的な見方をしたいのですが。。。女性の方が、大人ですかね(いや、また男は自分の認識では、基本”単純”かと(^_^;)