【論破祭り】秋篠宮さまのメッセージに真摯に向き合え!

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先週、秋篠宮さまのお誕生日会見に関連して、高森明勅先生のインタビューが載った記事と連載コラムが1本ずつ掲載されました。

インタビュー掲載:
悠仁さま“将来の天皇”という立場を揺さぶる「秋篠宮さまの躊躇」と「両親と姉2人の対立構造」(週刊女性PRIME、令和4(2022)年12月8日)
https://www.jprime.jp/articles/-/26087

連載コラム:
「悠仁さまの皇位継承にためらい」秋篠宮さま記者会見に込められた”見逃せないメッセージ”(PRESIDENT Online、令和4(2022)年12月9日
https://president.jp/articles/-/64197

特に注目なのは連載コラムの方。
タイトルの通り、お誕生日会見で、悠仁さまへの皇位継承が規定路線であるかのような流れに
秋篠宮さまが躊躇されているよう
に受け取れるご発言があったとのことです。

該当の記者とのやりとりはこちら。
(会見全文は宮内庁HPをご参照ください。)

問3
お子様方についてお聞きします。(中略 佳子さまについての質問に続き)
悠仁さまの高校生活や皇位継承者としての教育方針、結婚から1年が経過した小室眞子さんの近況についてもあわせてご紹介ください。

秋篠宮さま
(前略 佳子さまについての質問へのお答えに続き)
 次は長男の学校生活ですか。この4月から高校生になって、恐らく今まで12年間、それまでの幼稚園から中学校まではある意味同じ学校と言いますかね、過ごしてきて、この4月から新たな所での生活になったわけですけれども、本人は授業や部活ですね、忙しくも充実した日々を送っているように見受けられます。また、その次のことにつきましては、これも私は以前にお話ししたことがあったと思いますが、私自身の経験も少し含まれているわけですが、日本は本当に各地に様々な文化があります。そういうものを若いうちに実際にその場所を訪ねて、そこでそういうものにじかに触れるということは、将来的にも非常に大事なことなのではないかなと思っております。それなので、折々に私もそういうことを本人には勧めております。また、それとともに書籍などを通じて、様々なことを、中でも日本の歴史などについては知っておいてほしいと思ってそういう話もすることがあります。

高森先生が最初に感じられた違和感は、
「皇位継承者としての教育方針」という問いに対して、
「その次のことにつきましては、」とぼかした表現で返されたことです。

天皇皇后両陛下に直系長子である愛子さまがいらっしゃること、
今後皇位継承問題が政治課題に上ることから、
悠仁さまへの継承に確定的な印象を持たれることを避けられたのではないか
と拝察されています。

そして、教育方針の内容については、
天皇陛下がまだ中・高生で浩宮さま(皇太子でもない)だった頃の、
上皇・上皇后両陛下のご発言と比較して、
その際だった違いを指摘されています。

・上皇后陛下は、
「将来、(天皇として確実に)国際的な視野を求められる」ことを念頭に置かれていることを明言されていたが、
秋篠宮さまのご回答にはそれがない。

・上皇陛下は、
「日本の文化、歴史、とくに天皇に関する歴史は学校などで学べないものです。それをこちらでやっていくことはしたい。」と、
『象徴学』をご自身で施されるお考えを示されていたが、
秋篠宮さまのご回答では学ぶ分野についてアドバイスされているのみ。
また、「とくに天皇に関する歴史」への言及がない。

以上のことから、将来天皇になることが既定路線だった浩宮さまに対する「教育方針」とは温度差を感じる、と述べられています。


もちろん、会見上のご発言だけで判断するわけにはいかないし、
例え制度が改正されて「愛子天皇」が実現しても、
皇位継承資格者であることに変わりはないので、
「将来天皇になる可能性」は当然意識されていることだと思います。

しかし、過去の秋篠宮さまのご言動等も踏まえると、
「悠仁さまへの継承が既定路線という流れにためらっておられる」
という拝察は、充分説得力のある見立てであると考えます。

1.

高森先生は、記事の中で、秋篠宮さまのジェンダー平等に対する前向きな姿勢に焦点を当て、論拠とされています。
・江森敬治著『秋篠宮』第4章での記述
(皇嗣職の配役に男女の区別をなくしたこと、「社会的、文化的には形成されているような男女の違いはないと考えている」こと(137ページ))
・平成18(2006)年のお誕生日会見(悠仁さまご誕生の2ヶ月後)で、
皇族としての務めに女性・男性の違いはないと明言されたこと
・佳子さまの「ジェンダー平等」ご挨拶を修正させず通されていること

2.

加えていえば、平成21(2009)年、上皇陛下(当時ご在位中)は次のように発言されました。

「将来の皇室の在り方については,皇太子とそれを支える秋篠宮の考えが尊重されることが重要と思います。
二人は長年私と共に過ごしており,私を支えてくれました。天皇の在り方についても十分考えを深めてきていることと期待しています。」
(天皇陛下ご即位二十年に際し、天皇皇后両陛下(当時)の記者会見(宮内庁HP、平成21(2009)年11月6日))

このときの上皇陛下は、

安倍晋三により女性・女系公認の制度改正を潰され、
皇室内では、三笠宮崇仁親王、寛仁親王両殿下が、陰に陽に男系絶対を強硬に主張され、
皇位継承問題のストレスにより前年ご体調を崩された

という状況でした。

あからさまに男系絶対を唱える崇仁さま、寛仁さまを差し置いて、
皇太子(当時)さま、秋篠宮さまの考えを尊重すべきと答えられたのです。

これが何を意味しているかは、冷静に考えれば容易に想像できるのではないでしょうか。
上皇陛下からの信頼を得た天皇陛下や秋篠宮さまのご意見を聞くという過程を、政府はしてきたでしょうか。

3.

さらには、前掲『秋篠宮』のオビにはこう書かれています。

皇族である前に一人の人間である。

ジェンダー平等を前向きに捉え、皇族である前に人間であると(当然の)主張をされる方が、
男尊女卑極まる皇位継承ルールに伴う不条理は別枠だ、などとお考えになるでしょうか。


以上のように見ていくと、高森先生の拝察は理に適ったものと考えられるのですが、
竹内久美子はこのコラムに次のように噛みついています。


しかし、当の竹内は、皇籍取得の意思を持つ旧宮家系男子はいないという指摘に対し、次のように答えています。

願望を述べてるのはどっちだ。


男子が生まれたときだけ持てはやす連中に担ぎ上げられている
秋篠宮さまのご心中はいかばかりか。

こんな状態で、悠仁さまにご結婚相手が現れると本気で思っているのか。


いい加減、ご当事者のご意向に真剣に耳を傾けろ。


文責:静岡県 L.K(40代、男性、「愛子天皇への道」運営メンバー)


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6 件のコメント

    ダダ

    2022年12月14日

    「秋篠宮」を読めば、秋篠宮殿下が時代の変化を受け入れている(または生み出した)ことが分かります。
    生物多様性と個人(人間)の在り方を思考されていることも、行動制限に対してストレスを抱えていることも分かります。

    竹内は動物行動研究なのに何も見ようともしない残念な生き物です。

    基礎医学研究者

    2022年12月13日

    良いまとめをありがとうございました。自分も、高森先生の論考はよみましたが、秋篠宮さまが「次の天皇は悠仁さま」ということを規定路線にするような動きに歯止めをかけている、と理解しました。秋篠宮さまは、やはり聖域で育った「皇族」の自覚があり、いたずらに傍系に移ることへの”伝統的危機感”があるのだと、自分は思った次第です。

    殉教@中立派

    2022年12月12日

     陛下や皇族方のお考えを拝察する時・・・私達とダンケーカルトでは、解釈が衝突する。そんな時こそ、庶民感覚を信じつつ、皇族方にとって安心できる方向性で考えたい。
     L.Kさんの考察2.は時代背景・状況を考えており・・歴史に対し、謙虚に向き合う姿勢があって、良いと思った(ダンケーは、ご都合主義解釈の使い手なので、その対比としても光っている)。

     思えば昭和天皇も、記者に戦争責任を聞かれたとき「文学方面のアヤは・・」と、巧妙に躱されていた。自由な発言を封じられる皇室の方々にとって、こうした躱し方は必須だと思うが・・・それでも、オーディエンス制のような、一定の発言の自由があれば。ダンケーカルトも、勝手な解釈をする心配が無くなるのに。
     「皇族方の自由」については、難しい問題と分かってはいる。それでも国民を統合する存在である以上、(ある程度までは)直接的な言い方が許されても、いいと思うのだが。

    れいにゃん

    2022年12月12日

    (途中送信失礼しました)
    重要なメッセージをいつも発信してくださっているんですね。そのメッセージを平気で無視する竹内久美子には、尊皇心など微塵も感じられないです。
    今までの男尊女卑を極めた発言の数々を、ジェンダー平等を願う秋篠宮さまの前で言えるのでしょうか?

    れいにゃん

    2022年12月12日

    今上陛下よりは、発言に自身の思いを載せやすい立場の秋篠宮さま。改めて秋篠宮のお言葉に真摯に耳を澄ましてみれば、私達国民に重要なメッセージをいつも発信してくた

    京都のS

    2022年12月12日

     終盤の三段論法が完璧でした。特に時系列を踏まえた上での2.→3.の流れが秀逸です。お疲れ様でした。

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