過去の論破をプレイバック!
週刊SPA!誌上で倉山満が連載している「文章」をジャーナリストの笹幸恵さんが論破し続けていました。その論破の軌跡を「笹ブログ」で振り返ります。
今回は、前回の翌日2019年11月21日の追撃論破です。
倉山の元記事はこちらから
皇室に「男女平等」の価値観はいらない/倉山満 | 日刊SPA! (nikkan-spa.jp)
倉山の主張は、
「何が何でも女性宮家を創設しなければならない理由は、無い」。その理由は、内親王が皇籍を離脱しても
ご公務は続けられるから。したがって「皇族の減少に際し、ご公務軽減の為」に女性宮家を創設するという大義名分は成り立たない。その例として、黒田清子さまが伊勢神宮の祭主をおつとめになっていることが挙げられる。
というものです。
それに対して、笹さんの論破!
ミスリードだ。
そもそも民間人となられた方のおつとめを「ご公務」というのはおかしいだろう。
皇族の方々が現在担っているご公務と、清子さまが祭主をおつとめになっていることは全く質の違う話で、同列に扱うべきではない。
倉山氏はご公務の意味を理解していないか、あるいは理解していても軽視しているか、そのどちらかだ。
そして倉山の「女性宮家創設は、皇位継承とは何の関係もない」という説明に対しては
なんだか人を騙すみたいな書き方をしているのだ。これができない、あれができない、と言っておいて、
「でもこれならできますよ」と提示する。
けれども、普通に読んでいると、「なんでそこまで女は無視されるの?」という素朴な疑問しか湧いてこない。
要するに「男系の血統が大事なのだから、女性宮家創設は無意味」ということなのだ。
言うまでもないことだが、現在の女性皇族より、旧宮家(民間)の男性のほうを重んじている。
だから男尊女卑といわれるのだ。
これって、倉山氏が批判している男系原理主義者と何が違うのだ?
理屈をこねくり回せば、正当な意見になるわけではない。
いくら理屈を並べたって、結局のところ、男系の血統を信奉しているだけ。
男系の血統とは何か。
突き詰めたら、Y遺伝子にいくしかない。
倉山氏は皇族どうしの結婚は無数の先例があるとして、それをあたかも絶対に正しいこととして「男女平等」の価値観を持ち込もうとする者を批判するけれど、自分が嫌だなと思うことを皇族になら平然と強いることができるその感性とは一体なんなのか。
さらに倉山は「秋篠宮殿下が皇太子ではないので祭祀の継承ができない」との意見に対して、
大嘗祭や伊勢の式年遷宮が途切れた歴史もあるとして、「祭祀は重要だが、絶対ではない。最も大事なのは、皇室の存続だ」と書いています。それに対して笹さんの怒りの論破です。
開いた口が塞がらない。
血統さえ先例にならっていれば(男系であれば)、ただそこにいればいい、と言っているようなもの。
天皇は祭祀だけやっていればいい、という者より悪質ではないか。
天皇が国民の象徴としてそこにある、ということが、どういう意味なのか、考えたことがあるのだろうか。
最後に、「いつの時代も、皇室を守ろうとする国民の努力が続いてきたから、歴史は続いてきたのだ」などという倉山に対して笹さんのキメ台詞!
皇室を守ろうとする国民の努力を阻んでいるのは、いったい誰か。
全文はこちらから
続・理想の皇室像を押し付けているのは誰か? | ゴー宣ネット道場 (gosen-dojo.com)
まだまだ続きます!