【一緒に考えてください】「妄想大御心」とは?

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今週のSPA!5月16日号『愛子天皇論』面白いですね!
長島明久議員はこれから議員活動ができるのか?
恥ずかしいですね。
是非感想をサイトに送ってください!

さて、SPA!といえば、今回も懲りずにP30、31に載っています。
倉山満の文章が(倉山満の言論ストロングスタイルvol.194)
太い見出しが両ページにあるので引用します。

・「陛下の大御心」を妄想するドーしようもない連中が巣くっている
・妄想は時に国を亡ぼす。大日本帝国も「大御心」を妄想する愚か者に引きずられて滅びた

もうすでに何が言いたいか見えてきますね。

文章は、
植田和男新日銀総裁は、「躊躇なく大規模金融緩和政策を行う」と言ってるのを、
「債券村」と言われる金利で生活している人たちが理由をつけて
『植田総裁は金融緩和をやめる』と吹聴しているのが「植田総裁の大御心にすがる妄想」として

・妄想は時に国を亡ぼす。大日本帝国も「大御心」を妄想する愚か者に引きずられて滅びた。

として、天皇機関説事件、2.26事件、宮城乱入事件を挙げ、

妄想大御心は国を亡ぼす。早めに駆逐すべし。

と締めています。

これ、大事な提言ですね。

まず、大御心は何かを考えましょう。
平成28年8月8日
当時天皇の上皇さまのおことば

これからも皇室がどのような時にも国民と共にあり,相たずさえてこの国の未来を築いていけるよう,そして象徴天皇の務めが常に途切れることなく,安定的に続いていくことをひとえに念じ,ここに私の気持ちをお話しいたしました。

引用:宮内庁ホームページ象徴としてのお務めについての天皇陛下のおことば

大御心は「安定的な皇位継承」です。
こちらを国民に託されました。今上陛下も同様の考えです。

そして、今のままの皇室典範だとどうなるか。
谷田川惣は見る事を拒否した大須賀さんのツイート内動画をご覧ください。

男系固執は安定的な皇位継承につながりません。

そのため私たちは
「性別関係なく直系長子継承」
「女性皇族に皇室に残っていただけるよう皇室典範改正」
すなわち 愛子さまを皇太子に と訴えています。

それでは「妄想大御心」は誰がしているのか。
こちらのブログ内にある動画で、倉山と榊原智産経新聞論説委員長はこう発言しています

榊原:決まった話ですね。正統の流れというふうに思ってるんですけど。一昨年ですねあの立皇嗣の礼というのが立川の「立」に、「皇嗣」、皇嗣殿下の皇嗣です。立皇嗣の礼というのがあってこれはあの天皇陛下の国事行為が入っている重要な行事です。でここで秋篠宮殿下が皇嗣であるということをいわゆる皇太子、皇太弟ですね、であることを内外に天皇陛下が示すという儀式です。これが行われました。これ何を意味するかってまあ先生はねあの当然、釈迦に説法ですけれども、次の今の天皇陛下の次は秋篠宮殿下であるということが示されたと。
天皇陛下が行われる一番重い国事行為によって内外に示されたということなんです。
秋篠宮殿下、その次は当然ご長男の悠仁親王殿下に皇位が移っていくという、この流れがまあ改めて示されたと、正統の流れが示されたということだと思います。

倉山:はい、つまり秋篠宮家に皇位が移ることは天皇陛下の大御心で決まったということです。

榊原:そうですね。大御心が示されたということになるんだと思います。

国事行為=大御心なのでしょうか。
日本国憲法第3条には、天皇の国事に関するすべての行為には、内閣の助言と承認を必要とし、内閣が、その責任を負ふ。とあります。
引用:日本国憲法 | e-Gov法令検索

国事行為は内閣の責任。天皇は国事行為を拒否できません。
そして男系固執は安定的な皇位継承につながりません。
上皇さまが国民に託された上記の大御心と矛盾します。
今上陛下と上皇さまは同じお考えです。

「立皇嗣の礼は大御心」
これこそ「妄想大御心」ではないでしょうか。
私はこう考えます。

読んでいただいた皆様、いかがでしょうか。

文責 公論サポーターTwitter管理人 ふぇい

8 件のコメント

    kotyako

    2023年5月12日

    ふぇいさんのおっしゃることに同意します。
    倉山氏のSPA!の連載も目を通しました。
    ゴー宣道場の皇室双系継承の主張に対する敵愾心だけはひしひしと伝わりました。男系固執派の主張が論破祭りでコテンパンに批判された上に旧宮家の子孫の方養子案も幻想に等しく、皇室の方々の御心からもかけ離れていることを示す情報が拡散され、恐慌状態ではないのかと推測します。
    経済問題、歴史の知識を書き連ねでもすべてが
    「女性天皇を認める勢力は、天皇陛下の御心を妄想している害悪な奴らだ、駆逐してしまえ!」
    と決めつける為の材料にしているだけですから、話がごちゃ混ぜになって、こちらへの敵愾心以外何も伝わってこない。
    こういう文章を発信すればするほど学者としての品位が下がっていることを自覚してほしいですが。
    高森先生の書かれる文章と比べても月とスッポンの品格の差と感じます。

    mantokun

    2023年5月12日

    ふぇいさんのご主張、本当にその通りです。倉山は小林先生が宮内庁長官に呼び出され、美智子様からの付箋付きの女性天皇に関する著書を託された件を知って、よほど狼狽しているのだなと思いました。

    そもそも、国事行為を受け入れたのだからそれが大御心だというなら、倉山および榊原の両氏は、昭和天皇に法的な戦争責任があったと考えるんでしょうか?
    昭和天皇は大東亜戦争開戦にあたり、御本心では戦争に反対されるお気持ちだったけれど、立憲君主であるため反対の立場を貫くことは不可能でした。最後にはハルノートまで突き付けられて、昭和天皇は断腸の思いで内閣の決定を受け入れ、開戦に同意せざるを得なくなってしまったのですが、倉山&榊原的には、開戦に同意したからには、これも昭和天皇の大御心ということなんですかね。

    「若し己が好む所は裁可し、好まざる所は裁可しないとすれば、之は専制君主と何等異なる所はない。」という昭和天皇ご自身のお言葉を、皇室研究家であり憲政史研究家である(らしい)倉山が知らないんだとしたら、そんな実態に見合わない肩書は返上するべきです。同様に、産経新聞も「東條内閣の開戦決定に同意したのだから、昭和天皇には戦争責任がある」と主張しなくてはおかしいでしょう。

    倉山も榊原も、まず小林よしのり氏の著作『昭和天皇論』の第8章「決着!昭和天皇の戦争責任論」を100回くらい読めと言いたい。

    「内閣が開戦を決定した以上はいくら天皇自身が平和を望もうとも、その決定が意に沿わなくとも、憲法を遵守していたからこそ、拒否できなかったのだ。」
    「「天皇が自らの意思で開戦を回避すべきだった」というのは、「天皇が憲法を無視すればよかったのに!」と言っているのと同じなのである。」

    また、倉山の「妄想大御心が国を亡ぼす」などという見出しは、女性天皇が実現したら、すなわち愛子様が即位されたら日本が滅びると言っているのと同じこと。
    倉山にしろ榊原にしろ、男系派の連中は自分たちがどれだけ思い上がった、無礼で非常識で、恐ろしく不敬極まりない発言をしているのか、これだけ論破祭りで名指しで批判されてもまだ分からないのなら、もう本当に救いようがありません。

    継体天皇を立てた1500年前の先人の苦労がどうだとか、醍醐天皇だって臣籍から皇籍復帰して即位したとか、やれ玉音放送だの廃嫡だの親王宣下だのと、賢しらぶって口先では歴史知識や皇室用語をやたら繰り出してますが、肝心の「皇室や天皇をお慕いする気持ち」が全く伴っていないから、上っ面のポーズにしかなっていないのが見え見えです。まあ、小室圭さんを口を極めて罵倒してる時点で、秋篠宮家への敬愛なんてあるはずもないのですが。

    男系派は立皇嗣礼を盾にとって、やたら大御心とうるさいくせに、秋篠宮殿下が「皇太弟」の称号を固辞されたために「立皇嗣の礼」という前代未聞の儀式になったことからは目を背け続けてるし、「兄が80歳のとき、私は70代半ば。それからはできない」と、実質的にご即位を拒んでおられる秋篠宮殿下のお気持ちも無視しているのだから、一体何を尊重してるつもりなのかと呆れ果てます。

    男系派は、ひたすら己を高みに置いて「我こそは天皇より伝統を知る者なるぞ」とナルシシズムに酔いしれているものの、実際には日本破壊を目論むマザームーンの手下に成り下がっているだけ。「妄想大御心が国を亡ぼす」という言葉には、壺と印鑑とともに熨斗を付けてお返しします。

    殉教@中立派

    2023年5月11日

    (補足という名の蛇足)
    倉山は、戦前の事件を具体例に出していたが、色々と間違えている。
    ・天皇機関説事件
     天皇主権説は、伊藤博文の作った欠陥憲法の、字義通りの解釈。明治憲法は、解釈改憲無しでは、どの時代でも実用できなかった…という背景がある。また美濃部銃撃事件は、政治的決着が付いたあとの話であり、時系列があべこべ。

    ・2.26事件
     皇道派の高級軍人は、荒木貞夫や真崎甚三郎が有名。ただ、青年将校たち(実行犯の指揮役。9割の参加者は、訳も分からぬまま出撃させられた)は、事件を起こした後で、彼らに事後報告し、理解や援助を求めた。使嗾とは違う。ただ真崎大将は「この事件を起点に、軍事政権樹立」という考えだったようで、一概にシロとも言い切れないが。

    ・宮城事件
     この事件も厚木航空隊事件も、「そのせいで和平が遅れた」という史実は無い。ただ厚木航空隊事件の鎮圧があと2日遅れた場合は、進駐米軍が(彼らに)攻撃され、無用なトラブルになっていた可能性も、無くはない(小園大佐というカリスマ指揮官は、発病&離脱していたので。そこまでの気力は、彼らに残ってはいなかったようだが)。

    殉教@中立派

    2023年5月11日

     生前退位のお言葉を無視し、ご意思を真面目に「拝察」せず、勝手な解釈を正義と信じ、相手を罵倒する。THEご都合主義。
     「国事行為」の起点には、「政治の都合」がどうしても入ってしまう。しかもこの儀式は「先例」ですらない。
     日銀総裁も公人であり、人権は一定の制約を受けるが、それでも陛下とは別の存在。「大御心」という言葉で、同列扱いしても的外れ。
     以上より「ぼくのかんがえたサイキョーのこうしつ」妄想は、倉山の方である。

    サトル

    2023年5月11日

    妄想してるのは、倉山。
    もう狂気……かなと。

    自分で自分の首を絞めるにとどまらず、わざわざ、紐をこちらに渡して「締めてくれ」と言ってるようなもの。

    気色悪いです。

    ねこまる

    2023年5月11日

    天皇は国事行為を拒否できない。
    拒否できない事をやっただけで、それが「大御心」だと決めつけるのは、確かに妄想ですね。同意です。

    ゴロン

    2023年5月11日

    見開き使って、自爆アピールだったわけだ。
    SPA!も、これいつまで掲載するのだろうか。

    京都のS(サタンのSじゃねーし)

    2023年5月11日

    酒鬼薔薇「決まった話ですね…正統の流れというふうに思ってるんですけど…一昨年ですねあの立皇嗣の礼というのが立川の「立」に、「皇嗣」、皇嗣殿下の皇嗣です。立皇嗣の礼というのがあってこれはあの天皇陛下の国事行為が入っている重要な行事です」
    尊皇派「ダウト!まず政府が決めたことが正しいとは限らない!一例を挙げると政府のコロナ対策は悉く間違えてたよな?単なる風邪に対して自粛にワクチンに…次に『立皇嗣の礼』だが、これは歴史的に正統性のあるものか?次の即位が確定したことを示す『立太子の礼』とは異なり、皇位継承順位の暫定1位をアピールする儀式って何だ?正統性も正当性もねーわ!」
    酒鬼薔薇「で、ここで秋篠宮殿下が皇嗣であるということをいわゆる皇太子、皇太弟ですね、であることを内外に天皇陛下が示すという儀式です…これが行われました…これ何を意味するかってまあ先生はねあの当然、釈迦に説法ですけれども、次の今の天皇陛下の次は秋篠宮殿下であるということが示されたと」
    尊皇派「天皇が示したんじゃねーわ!政府が皇族方の意思を差し置いて不当な儀式を挙行しただけだ!」
    酒鬼薔薇「天皇陛下が行われる一番重い国事行為によって内外に示されたということなんです…秋篠宮殿下、その次は当然ご長男の悠仁親王殿下に皇位が移っていくという…この流れがまあ改めて示されたと、正統の流れが示されたということだと思います」
    尊皇派「秋篠宮様は皇太弟になることを何度も否定しておられるし、愛子様の言葉の端々には今上陛下の後を継ぐ決意が滲み出ている!…政府権力の意思を皇族方の意思より上と見るなら、貴様らはナショナリスト(国民主義者)でも尊皇家でもなく!国家主義者(ステーティスト)あるいは官僚主義者だ!」
    屑山マン@ゲロ嘔吐スタイル「はい、つまり秋篠宮家に皇位が移ることは天皇陛下の大御心で決まったということです」
    尊皇派「だ~か~ら~それは権力者・安倍の遺志であり、その裏に控える絶対権力者マザームーンの意思だっての!皇統を断つためのな!!」

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